ほんだな 2013 音声対応版

更新日:2013年6月30日


ほんだな 2013 音声対応版

大阪府立中央図書館 ほんだな2013音声対応版

ほんだな 2013 音声対応版

赤ちゃん絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
おいしいよ かんざわとしこ 文 ましませつこ 絵  こぐま社 2012.6 E1/5594N/マ 「きみのすきなものはなあに?」男の子が、動物たちに何の食べものが好きかをたずねます。牛はおいしい草、うさぎはにんじん、ライオンは生肉と、動物たちが自分の好きな食べものをおしえてくれます。米粒を探すにわとりが「ここここ ここよ」というなど、ことばの楽しさも味わえます。
ぽぽんぴぽんぽん (0.1.2.えほん) 松竹いね子 文 ささめやゆき 絵 福音館書店 2012.2 E1/5541N/サ 「おへそは どーこ?」とたずねると、たろうくんが「ここ」と答えます。つづいて、サルとクマとカバが出てきました。「ぽぽんぴ ぽんぽん」という言葉のリズムが耳に心地よく、動物たちといっしょにおへそをさがしながら、楽しめる絵本です。
アリのおでかけ (こどもMOEのえほん) 西村敏雄 さく 白泉社 2012.5 E1/5587N/ニ アリがバスでおでかけします。がたごとすると思ったら、ワニのせなかを走っていました。山をのぼっていると思ったら、らくだのせなかを走っていました。いろいろな動物のせなかをバスが走っていきます。次は何の動物がでてくるか、ページをめくるたび楽しめます。

絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
うみざざざ (はじめてであうえほんシリーズ) ひがしなおこ さく きうちたつろう え くもん出版 2012.6 E1/5627N/キ 男の子は、お父さんと海水浴にやって来ました。ざざーん、ざざざざざざざ、ざっぱーんと打ち寄せる波。熱い砂をさくさくと踏みしめ、浮き袋をぱんぱんにふくらませて海の上でぷっかりこ。泳いだあとは、すいかを食べます。リズミカルな言葉の響きに合った、さまざまな色合いの海が描かれています。
ハリーびょういんにいく (世界傑作絵本シリーズ) メアリー・チャルマーズ さく おびかゆうこ やく 福音館書店 2012.10 E1/5681N/チ 子ネコのハリーは、病院ぎらい。けがをしていやいや病院に行きますが、待合室でいろいろな動物たちと出会い、治療を終えたとたん元気いっぱいになりました。好奇心旺盛で、いたずら好きなハリーが活躍するシリーズは、全部で4冊。てのひらサイズの絵本です。
おやすみ、はたらくくるまたち シェリー・ダスキー・リンカー 文 トム・リヒテンヘルド 絵 福本友美子 訳 ひさかたチャイルド 2012.9 E0/16002N/リ 工事現場でかつやくするクレーン車、ブルドーザー、ショベルカー。昼間は鉄骨をつりあげたり、地面を平らにしたり、穴をほったりと大いそがし。だけど夜になると、はたらくくるまたちもエンジンを切り、くまのぬいぐるみをだいたり、土の山にもたれかかったりして、ねむりにつくのです。しーっ、ゆっくりおやすみ。
もっかい! エミリー・グラヴェット さく 福本友美子 やく フレーベル館 2012.4 E0/15786N/グ そろそろ、おやすみの時間。ドラゴンの子どもは、おかあさんにお気に入りの絵本を読んでもらいます。読み終わると、「もっかい!」の繰り返し。眠たくなってしまったおかあさんがしてくれるお話は、少しずつ変わっていきます。絵本の裏表紙には、とっておきのお楽しみがありますよ。
おなかいっぱい、しあわせいっぱい レイチェル・イザドーラ 作・絵 
小宮山みのり 訳
徳間書店 2012.8 E0/15955N/イ ぼくは金曜日に中華街にあるおじいちゃんのお店へ中華料理を食べにいきます。運ばれてくるおいしそうな料理をなれないはしを使って食べます。おみくじのクッキーを割ると「おなかいっぱい、しあわせいっぱい」と書いてありました。中華料理や店のなかの様子も楽しい、貼り絵を使った絵本です。
ふたごのもうふ ヘウォン・ユン さく せなあいこ やく トランスビュー 2012.3 E0/15744N/ユ 見た目もそっくりで、おもちゃも洋服もおそろい。何でも“わけっこ”してきた双子の姉妹は、そろそろ自分だけのものがほしくなりました。お母さんが、好きな模様のきれで毛布を作ってくれたけれど、なんだかねむれません。二人が選んだ毛布の色鮮やかな色彩や模様が印象的な韓国絵本です。
タマゴイスにのり (チューリップえほんシリーズ) 井上洋介 作・絵 鈴木出版 2012.7 E0/15909N/イ にわとりのタマゴが、いすに乗せてもらっておさんぽにでかけます。途中で出会った動物たちに話しかけながら、海を見たり、丘を越えたり、野原を横切ったり。暗くなって、こうもりが出てきたので、さんぽはおわり。家に帰るとおかあさんが待っていました。いすさん、また明日もおさんぽしようね。
ネビルってよんでみた ノートン・ジャスター 文 G.ブライアン・カラス 絵石津ちひろ 訳 BL出版 2012.3 E0/15715N/カ 見知らぬ町に引っこしてきた男の子。ともだちが一人もいない学校生活は不安でいっぱいです。町を歩きながら、「ネビル」という名前を呼んでみました。すると町の子どもたちも一緒になって「ネビル」を探し始めます。「ネビルってどんな子だろう」。町の子どもたちは興味しんしんです。不安を乗り越えて、前へ一歩ふみだす男の子の成長を描いています。
ピアノはっぴょうかい みやこしあきこ 作 ブロンズ新社 2012.4 E0/15776N/ミ 発表会の出番を、不安な気持ちでまっている女の子は、小ネズミにさそわれて、舞台袖の小さな穴の中に入りました。すると、着かざったネズミたちの曲芸や演奏がはじまったのです。現実の発表会とネズミたちの小さなステージがリンクした、心あたたまる、ちょっと不思議なファンタジーです。

昔話絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
岩をたたくウサギ -サバンナのむかしがたり- よねやまひろこ 再話 新日本出版社 2012.4 E0/15781N 動物たちの集会で、他の動物をバカにする言葉「ゴォーゴ」と言ったら皮になる、というちかいを立てさせたウサギ。悪ぢえをはたらかせ、道で出会う動物たちをつぎつぎに皮に変えてしまいます。しかしホロホロ鳥に会ったウサギはつい…。西アフリカ、ガーナの北、サバンナ地方に伝わる昔ばなしがもとになった絵本です。絵もその土地に伝わる手法で描かれています。
パオアルのキツネたいじ 蒲松齢 原作 心怡 再話 蔡皋 絵 
中由美子 訳
徳間書店 2012.10 E0/16090N/サ むかしむかし、パオアルという男の子が、両親と古い屋敷で暮らしていました。ある日、お母さんの様子がおかしいことに気づき、キツネがお母さんにとりついていることをつきとめます。パオアルは知恵をしぼり、勇気を出して、一人でキツネをやっつけます。中国の古典を元にした絵本です。

知識絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
あかちゃんかたつむりのおうち (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ) いとうせつこ ぶん 島津和子 え 福音館書店 2012.5 E0/15838N/シ 赤ちゃんかたつむりは「おなかが ぺっこぺこ」。なのに、虫たちに食べすぎるとおうちに入れなくなると言われて心配になります。ところが、ある日、おうちが大きくなっていることに気づきました。もう、いくら食べても大丈夫。卵からかえったかたつむりが、成長する様子をわかりやすく描いた科学絵本です。
まほうのコップ (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ) 藤田千枝 原案 川島敏生 写真 
長谷川摂子 文
福音館書店 2012.9 E3/3126N/カ まほうのコップには、たねもしかけもありません。コップに水を入れただけ。コップの前に、しめじを置いたり、コップの後ろにバナナを置くと・・・。あれあれ、何かが見えてきます。ガラスのコップ越しに見ると、見慣れたものが違って見える不思議な写真。眺めているうちに、思わず自分でもやってみたくなります。
きゃっきゃキャベツ (どーんとやさい) いわさゆうこ さく 童心社 2012.5 E3/3056N/イ キャベツにもいろいろな種類があります。めキャベツという小さなものや、むらさき色をした紫キャベツ、まるくならないケールというキャベツなど、キャベツの種類や成長について知ることができます。テンポのいいリズミカルな文章も楽しい一冊です。「どーんとやさい」シリーズには、なすやだいこんの絵本もあります。
さがしています アーサー・ビナード 作 岡倉禎志 写真 童心社 2012.7 E0/15924N/オ ひしゃげたお弁当箱、座っていた人の影だけを残す階段、フレームだけになった眼鏡。広島平和記念資料館の収蔵品がカタリベとなり、ピカドン(原子爆弾)の記憶を語ります。14の写真と詩で構成されていて、巻末にはそれぞれの品物の持ち主と、原爆体験の実話が紹介されています。

低学年向きよみもの

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
ゆきひらの話 (安房直子名作絵童話) 安房直子 作 田中清代 絵 偕成社 2012.2 J913/13261N/ア かぜで寝込んでいたおばあさんに話しかけたのは、戸棚にいるおなべのゆきひら。おなべは、おばあさんのためにリンゴのあま煮をつくってくれました。食べたおばあさんは昔を思い出します。やわらかい印象のさし絵といっしょに読むと、コトコト煮る音が聞こえてきそうな、あったかい気持ちになる物語。
ライ麦をたべたろばのロバート 林原玉枝 作 さとうあや 絵 冨山房インターナショナル 2012.11 J913/13660N/ハ ろばのロバートは飼い主のこうたろうさんの大切なライ麦を食べてしまい、悪い子だとしかられます。あまりにきつくしかられたので、ロバートはめいわくをかけちゃダメだと農場を出て行こうとしますが、キツネが農場のニワトリを食べる相談を聞きつけてしまい、ロバートは危険を知らせに農場へかけ戻ります。
ねてもさめてもいたずら姫 (ときめきお姫さま 4) シルヴィア・ロンカーリァ 作 エレーナ・テンポリン 絵 たかはしたかこ 訳 西村書店 2012.3 J973/126N/ロ いたずら大好きなお姫様が王様にしかられて厳しい修道院にいれられることになりました。途中、うまく逃げ出したお姫様ですが、盗賊ヒラテウッチにさらわれ、魔女のぼうしとオオカミ男のしっぽを取ってくるように言われます。お姫様がいたずら作戦で手に入れたものを持ち帰ると、不思議なことがおこります。
ハロウィーンのまじょティリー うちゅうへいく ドン・フリーマン 作 なかがわちひろ 訳 BL出版 2012.10 J933/4778N/フ ハロウィーンに、宇宙人をおどかそうと考えた魔女ティリーは、宇宙船を作り、いやがる黒猫キットを連れてさあ出発。宇宙に到着して、おどかすことはできたのでしょうか?宇宙船を手作りする場面や、「ウチュウボウキ号」や「トンデケガソリン」などの名前も楽しい1冊です。

中学年向きよみもの

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
ピーターサンドさんのねこ ルイス・スロボドキン 作  清水眞砂子 訳 あすなろ書房 2012.1 J933/4685N/ス 夏にホタル島の別荘にきた人々は、たくさんのねこを飼っているピーターサンドさんにねこを借りて楽しく過ごしていましたが、ある夏、事件がおこり、誰もねこを借りることができなくなりました。ねこが好きな子はもちろん、動物を飼っている子にもおすすめです。
テディ・ロビンソンのたんじょう日 ジョーン・G.ロビンソン 作・絵  小宮由 訳 岩波書店 2012.4 J933/4726N/ロ テディ・ロビンソンは、デボラという女の子のくまのぬいぐるみです。テディ・ロビンソンがたんじょうび会を開いてもらう話や、お人形病院に入院して、同じ名前のくまに出会う話など、歌が好きで、楽しいくまのお話が6つあります。テディ・ロビンソンの本は、他にも2冊ありますので、そちらもどうぞ!
じったんのオムライス 大久保美行 作  大野八生 画 くもん出版 2012.9 J913/13554N/オ ママが指を骨折をしました。「ぼくも、兄ちゃんみたいに料理をしてママの手伝いがしたい」と思った隼人は、兄ちゃんのように、元料理人のじったん(祖父)に弟子入りし、ごはんの炊き方から厳しく教えられますが、うまくいかずに投げ出す日もあります。隼人が作ったオムライスの作り方も載っていますよ。
アンナのうちはいつもにぎやか -アンナ・ハイビスカスのお話- アティヌーケ 作 ローレン・トビア 絵
永瀬比奈 訳
徳間書店 2012.7 J933/4749N/ア アンナはアフリカで、アフリカ人のお父さんとカナダ人のお母さん、おじいちゃんおばあちゃんなどの大家族で暮らしています。指先でご飯を食べることや、ラッパーという服などアフリカならではの生活の場面がたくさんあります。退屈したアンナがレモン売りの女の子の真似をして、困らせる話など全部で4つのお話が楽しめます。
世界一力もちの女の子のはなし (マジカル・チャイルド 1) サリー・ガードナー 作 三辺律子 訳 小峰書店 2012.5 J933/4728N/ガ 鉄の柵にはさまった友達を助けたジョシーは、「力もちの女の子」として、どんどん有名になります。そこへ、ジョシーを見世物にしてお金もうけを計画する男があらわれます。だまされていることになかなか気付かない大人たち。ジョシーは、悪だくみから逃れることができるのでしょうか?
夜明けの落語 (講談社文学の扉) みうらかれん 作  大島妙子 絵 講談社 2012.5 J913/13407N/ミ 小学4年生の暁音が、日直の5分間スピーチが苦手で悩んでいると、同じ日直の三島君の落語が時間オーバーになり、話さずにすみました。それをきっかけに三島君と落語の練習をはじめますが、仲良しの初音ちゃんに落語のことを言い出せずにぎくしゃくします。みんなは、言いたいことが伝えられていますか?
あやかしの店のお客さま (お江戸あやかし物語) 水沢いおり 作  石橋富士子 絵 偕成社 2012.10 J913/13567N/ミ つくも神の「こまち」と「ぬいばあ」と「ちょきち」はつくろいものやをしています。そのお店に持ち込まれた市松人形をめぐる話や、王子稲荷に行きたいキツネと出会う話など、ちょっと不思議なお話が全部で4つあります。
アーヤと魔女 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作  田中薫子 訳 佐竹美保 絵 徳間書店 2012.7 J933/4750N/ジ 身寄りのない子どものための施設にいたアーヤが、魔女の家に引き取られることになります。そこで待っていたのは、ドブネズミの骨を粉にするようなお手伝いばかり。いっしょに住んでいるマンドレーク(3メートルの大男)も不気味です。そんな中、魔女の黒猫のトーマスと魔法に挑戦するアーヤの物語です。
ハンナの学校 (文研ブックランド) グロリア・ウィーラン 作 中家多惠子 訳 
スギヤマカナヨ 絵
文研出版 2012.10 J933/4786N/ホ 目の見えないハンナの家に、ロビン先生が下宿することになります。ハンナの両親は学校に行く必要はないと思っていましたが、先生の説得で学校に行けるようになります。けれど学校では、カールにボサボサの髪をからかわれ、意地悪されます。ハンナの点字器代5ドルをカールのアイディアで集める結末に、心があたたかくなります。
いのち運んだナゾの地下鉄 野田道子 作  藤田ひおこ 絵 毎日新聞社 2012.2 J913/13287N/ノ 昭和20年3月14日の大阪大空襲の夜、お母さんと生き別れた三姉妹の物語。人混みで一人はぐれた花子は、マモル君(これが運命の出会いとなります。)といっしょに逃げます。心斎橋駅でやっと再会できた三姉妹は、真夜中というのに動いた地下鉄に乗って、梅田駅まで逃げて助かったのでした。

高学年向きよみもの

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
ロージーとムサ ミヒャエル・デコック 作 ユーディット・バニステンダール 絵  久保谷洋 訳 朝日学生新聞社 2012.7 J949/522N/デ 母と二人暮しの少女ロージーは引っ越し先のマンションで出会った少年ムサとこっそり屋上に上がりますが、閉め出されます。二人は屋上から手紙を落としたり、助けを求めます。下の階のヘーメルライクさんが機転を利かせてくれて…。絵に味があり、話に深みを与えています。続きの『ロージーとムサ パパからの手紙』も出ました。
うちはお人形の修理屋さん ヨナ・ゼルディス・マクドノー 作 
おびかゆうこ 訳 杉浦さやか 絵
徳間書店 2012.5 J933/4724N/マ 20世紀初頭のアメリカ、9歳の少女アナの家は人形の修理屋さん。アナは姉と妹と一緒に人形で遊ぶことが大好きで、父があずかっている人形に名前をつけて大事にしていました。ところがヨーロッパで戦争が起こったことで、人形の材料が届かず修理ができなくなり、アナの発案で人形を作って売ることになります。
ジャコのお菓子な学校 (文研じゅべにーる) ラッシェル・オスファテール  作 ダニエル遠藤みのり  訳 風川恭子  絵 文研出版 2012.12 J953/479N/オ 食べることが大好きなジャコは、勉強が苦手。でも自分でお菓子を作るうちに、お菓子のための計算や説明文のおかげで算数も長い文章も苦手ではなくなってきます。すっかりお菓子作りが上達したジャコは、友だちとお菓子屋さんを始めますが、乱暴な中学生たちにめちゃくちゃにされてしまいます。
妖怪一家九十九さん 富安陽子  作 山村浩二 絵 理論社 2012.1 J913/13263N/ト 住んでいる土地を追い出された妖怪たちが市役所に相談してみると、人間といっしょに団地で生活することをすすめられます。ヌラリヒョンがお父さん、ろくろっ首がお母さんという具合に妖怪たちは一家になって団地の地下に住むことになりました。気をつけることは、「人間を食べないこと」「正体がバレないこと」。
かえだま (あさがく創作児童文学シリーズ8) 小森香折  作 そがまい  絵 朝日学生新聞社 2012.11 J913/13668N/コ 小6の大和がお茶を飲んだら、お茶にうつっていたその人と中身が入れ替わってしまいました!それはなんと明治時代のご先祖さまで、自分と違って優秀で見た目もイケてる。妹にはにせものと呼ばれながらも、姉の結婚相手が妖怪とわかり、対決することになります。大和なりに考えた作戦は果たしてうまくいくのでしょうか。
カンナ道のむこうへ (Green Books) くぼひでき  作 志村貴子  絵 小峰書店 2012.7 J913/13478N/ク 6年生のカンナは薬剤師を目指す親友の桃や教員を目指している母、カフェを開くための準備を続けているいとこの真水に囲まれ、自分の将来が描けず考え悩みます。しかし、見つからなくても、毎日の中でいつか夢がみつかるのを待とうと思えるようになります。巻末に真水のつくるお菓子のレシピ付き。
100回目のお引っ越し 後藤みわこ 著 講談社 2012.7 J913/13480N/ゴ おじの引っ越し屋の100回目のお客さんに書類を届けた小学6年の樹は、その家のおばあさんにどなられてしまいます。引っ越しをしたがらないおばあさんの態度がとても気になり、引っ越ししたくない事情を調べていくうちに、おばあさんの抱えている事情を知ります。そして、引っ越しは物を運ぶだけではないと気づきます。
少年NPO「WAN PEACE」 -ぼくたちが犬をころさなくちゃならない日- 今西乃子  作 東野さとる  絵 新日本出版社 2012.10 J913/13595N/イ 小学6年の山口元気は、獣医の父から生き物や命について学んでいて、殺処分予定だった犬を飼っています。狂犬病を自由研究で取り上げることにした矢先、父の知りあいが亡くなり、絶滅したはずの狂犬病の症状に似ていることに気付きます。原因を探るうちに狂犬病のこわさを知り、NPOをたちあげ調査を進めていきます。
はるかなるアフガニスタン (講談社文学の扉) アンドリュー・クレメンツ  著 田中奈津子  訳 講談社 2012.2 J933/4704N/ク アビーはアメリカの少女で、落第寸前の6年生。中学進学のための宿題は、遠い文化の違う国との文通で、アビーはアフガニスタンを選びます。アフガニスタンでは、宗教上の問題で少年と少女ではやりとりができないとして、優秀な少年サディードが妹に英語を教えて手紙を書くことに。文通でお互いの生活を知るうちに、ふるさとの良さにも気づきます。
ドレスを着た男子 (世界傑作童話シリーズ) デイヴィッド・ウォリアムズ  作 
クェンティン・ブレイク  画 鹿田昌美  訳
福音館書店 2012.5 J933/4734N/ウ 母が出て行って、デニスは父と兄と三人暮らし。サッカーが得意で、ファッションにも興味があります。父からはファッション雑誌を読むなといわれますが、学校一おしゃれなリサと知り合い、彼女のデザインしたドレスを着て、調子に乗ってその格好で登校します。ところが、女装がばれて大騒動に発展してしまいます。

詩・昔話

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
神々の母に捧げる詩 -アメリカ・インディアンの詩- 続 金関寿夫 訳 秋野亥左牟 絵 福音館書店 2012.11 E2/1707N/ア 文字を持たないアメリカ先住民が、語り伝える口承詩17編を、色彩豊かでダイナミックな絵とともに紹介しています。
力強い大地の歌、動物の歌、恋の歌など、大自然の中で生きる人々の言葉が心にひびきます。 『おれは歌だ おれはここを歩く』(1992)の続編。
たべちゃうぞ (詩のえほん) 山中利子 詩 早川純子 絵 リーブル 2012.5 J911/691N/ヤ 大きな口をあけて「たべちゃうぞ」と言われて、表紙をめくると、ぱくぱく食べる元気な詩「たべちゃうぞ」が登場。これ以外にも、ぶどうを食べる詩や鬼ばばに食べられる詩など、いろんな「たべる」がでてくるよ。迫力のある木版画の絵本です。
はじめての古事記 -日本の神話- 竹中淑子 文 根岸貴子 文 スズキコージ 絵 徳間書店 2012.11 J913/13631N 2012年は『古事記』が完成してから1300年でした。そんな『古事記』から、日本誕生の話やたくさんの日本の神々をつくった「イザナギ・イザナミ」の話、太陽神がかくれる「天岩戸」の話や「ヤマタノオロチ」、「イナバノシロウサギ」の話など、有名な神話を読みやすくまとめています。挿絵も神話の世界を伝えてくれます。
金色の髪のお姫さま -チェコの昔話集- カレル・ヤロミール・エルベン 文 
アルトゥシ・シャイネル 絵 木村有子 訳
岩波書店 2012.11 J989/62N/エ チェコのグリムともいわれる著者が集めた13の昔話。動物のことばがわかるようになった使用人が、動物に助けられながら金色の髪のお姫様を助けて結婚するまでのお話など、知っている話から不思議な話までいろいろ。とてもきれいな挿絵がおはなしの世界を広げてくれます。

知識の本/社会

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
いのちつぐ「みとりびと」 1 恋ちゃんはじめての看取り -おおばあちゃんの死と向きあう- 國森康弘 写真・文 農山漁村文化協会 2012.1 J490/26N/1 「看取り」とは、大切な人が息を引き取る時にそばに寄り添い、感謝と別れを交わすこと。小学生の恋ちゃんは、大好きなおばあちゃんを看取りました。悲しかったけれど、おばあちゃんは恋ちゃんの心の中にいます。きちんと死と向き合うことを教えてくれる1冊です。シリーズは全4巻あります。(中学年~)
100グラムのいのち -ペットを殺処分から救う奇跡の手- (ノンフィクション・生きるチカラ 11) 太田京子 著 岩崎書店 2012.11 J645/177N 捨てられたペットは、その後どうなるのでしょう?動物愛護センターに持ち込まれた仔猫や犬を、飼い主が見つかるまで預かる活動をしている友森玲子さんの記録です。東日本大震災でも飼い主と離れ離れになったペットの救出に活躍されました。小さな動物も大切ないのちを持っています。ペットを飼う前に、よく考えることが大切だと訴えかけます。(中学年~)
500円玉の旅 -お金の動きがわかる本- (ちしきのもり) 泉美智子 著 少年写真新聞社 2012.7 J330/23N 食べるものや着るものなど、欲しいものを買うためにはお金が必要です。そのお金はどうやって作られて、どうやってみんなの手に入るのか、お金の仕組みを知ることは、大切なことです。この本では、小学5年生のモモコが500円玉の妖精ゲンといろいろな冒険を通してお金のことを学びます。みんなも一緒に冒険してみませんか。(高学年~)
「あの日」、そしてこれから -東日本大震災2011・3・11- 高橋邦典 写真・文 ポプラ社 2012.11 J369/199N 東日本大震災から1年がたち、被災地はどう変わったのか、被災した人々の言葉とともに写真で伝えます。避難所の人々は仮設住宅に入り、少しずつ状況は変わっていくけれど、まだまだ問題は山積みです。みんなが自分自身の問題として、考えることを訴える1冊です。(高学年~)
おっちゃん、なんで外で寝なあかんの? -こども夜回りと「ホームレス」の人たち- 生田武志 著 下平けーすけ 絵 あかね書房 2012.4 J368/31N ダンボールで作った家やテントで野宿をしている人は、どうして野宿をしなければならなくなったのか、考えたことはありますか。野宿をしている人を襲う事件は、なぜ起こるのでしょう。野宿をしている人たちにおにぎりを渡したり声をかけたりするこども夜回りや、野宿をしている人の話を聞く活動を通して、偏見や差別をなくすことを訴えます。(中学年~)
山に肉をとりに行く (ちしきのぽけっと 15) 田口茂男 写真・文 岩崎書店 2012.12 J659/2N この本の「肉」とは天然鳥獣のこと。猟師のおじさんたちには食料でありお金です。農作物や牛を育てながら、山に入り狩猟を行って生計を立て、そんな生活からお金だけでなくいろいろな知恵も獲得していきます。この本を読んで、自然について、そして「いただきます」と言ってからごはんを食べる意味について考えるきっかけにしてほしいです。(高学年~)

知識の本/生物・科学

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
とらってすごい! (おおきなかがく)   ひさかたチャイルド 2012.1 J489/347N とらのことをどれだけ知っていますか。とらはつよそうだけど、ねこのなかま。とらのしましまって何のため?くらやみでは目はどうなる?とらの不思議に迫ります。実物大のとらのかおと君のかおを比べてみよう!(幼児~)
ずら~りイモムシならべてみると… 高岡昌江 ぶん 安田守 しゃしん アリス館 2012.6 J486/541N いろんな色、いろんな形のイモムシたちをずら~りと紹介。どっちがあたまで、どっちがおしりかわかるかな?成長して蛾や蝶になり、卵を産んで、そしてまたイモムシが生まれて・・・。成長の様子が楽しく学べます。(低学年~)
世界のふしぎな虫おもしろい虫 -THE MUSEUM OF WONDERFUL INSECTS- 今森光彦 著 塚田悦造・市川顕彦 監修 アリス館 2012.8 J486/548N 世界中で昆虫の写真を撮っている著者が、ふしぎな虫、おもしろい虫を写真で紹介してくれます。手の込んだ擬態のカマキリや、鳴かないセミ、童話の国から飛び出たようなバッタなど、見開きページに1つずつ紹介。実物大の写真ものっていて、「マンモスゴキブリ」は迫力いっぱい!(中学年~)
ふしぎな深海魚図鑑 -海の底までもぐってみよう- 北村雄一 絵と文 汐文社 2012.10 J487/178N 深い海の中にはどんな生物がいるのでしょうか?200mより深いところが深海と呼ばれる場所です。そこは太陽の光もほとんど届かない、暗く、寒く、食べ物もあまりない世界です。発光器を持つものや、獲物を探しやすいように目の向きが変わるものなど、不思議な深海生物たちを浅い場所から深い場所まで深さの段階にわけて紹介してくれます。(中学年~)
カビのふしぎ -調べよう- 伊沢尚子 著 細矢剛 監修・写真 汐文社 2012.9 J465/14N おいしそうな食べ物に、いつのまにかカビがはえているのを見つけたことはありませんか。カビはどこからやってくるのでしょう。カビの成長の様子やカビの歴史、食べ物をおいしくするカビなど、いろんな情報が写真つきでぎっしり!『カビのふしぎ -実験しよう-』には、カビを使ったいろんな実験が載っています。(高学年~)
見てびっくり野菜の植物学 -ゲッチョ先生の野菜コレクション- 盛口満 文・絵 少年写真新聞社 2012.2 J626/76N 野菜が好きな人もきらいな人も、野菜も植物の仲間だということは言われてみないとなかなか気づかないかもしれませんね。でも、そのことをふまえて見てみると新しい発見があるかも。例えば、バナナにはどこに種子があると思う?この本を読むと、食べものとしてではなく植物として見た野菜のすがたがわかるようになっています。(高学年~)
タマゾン川 -多摩川でいのちを考える- 山崎充哲 著 旬報社 2012.7 J519/197N 東京都を流れる多摩川では、日本にはいるはずのない、アマゾン川にしかいないような魚が、たくさん見られるようになりました。それはなぜでしょう?身勝手に捨てられるペットの魚を救う“おさかなポスト”や、多摩川の水質を守る下水処理場、自然の生態系や環境を守ることなど、自然と命について考えさせられます。(高学年~)
月の満ちかけ絵本 大枝史郎 文 佐藤みき 絵 あすなろ書房 2012.9 J446/9N 夜になると、月は毎日形を変えながら空に浮かんでいます。満ちかけがどうしておこるのか、ひとめぐりして元にもどるまで何日かかるのかなど、しくみがわかりやすく書かれています。ほかにも月についての豆知識ものっていて、その一つをご紹介。潮干狩りに出かける日は、まえの日に月をみて決めるといいよ。なぜなのかはこの本で!(高学年~)
絵図解輝くなぞ -光のふしぎ- 田中幸・結城千代子 文 野村まり子 絵 絵本塾出版 2012.2 J425/24N ふだんは気にしていないけれど、光がないとなんにも見えない。でも、光のことは意外に知られていないかもしれません。例えば、どうして太陽はまぶしいの? 葉っぱはどうして緑ばっかりなの? など、光のふしぎに関する疑問について、この本は答えてくれています。(高学年~)
海辺の宝もの ヘレン・ブッシュ 著 鳥見真生 訳 佐竹美保 画 あすなろ書房 2012.4 J289/723N イギリスの海辺の町に住むメアリーが大好きなのは、海辺を歩いて「変わり石集め」をすること。メアリーが集めた「変わり石」は、お土産として買われていましたが、ある時、大英博物館の科学者の目に留まり、メアリーは一大発見をすることになります。地質学上、重要な化石を次々と発見したメアリー・アニングの子どものころの伝記です。(中学年~)

知識の本/技術・産業

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
農家になろう 1 乳牛とともに 農文協 編 農山漁村文化協会 2012.9 J610/11N/1 農家の一年をまとめたシリーズの第1巻で、乳牛を飼っている牧場についてまとめた本。農家は米や野菜などの食べものを作るのが仕事。でも、生きものを育てることは、工場で製品を作るようにはいきません。天気や病気など、思いどおりにならないことがたくさんあるけれど、そのぶんやりがいもたくさんあることを感じることができます。全5巻(中学年~)
すごいぞ!「しんかい6500」 -地球の中の宇宙、深海を探る- 山本省三 著 友永たろ 絵 くもん出版 2012.4 J558/4N 大きな水圧がかかる深い海の底は、まだまだわからないことがたくさん。困難だった6000メートルを超える深海に潜り、深海の調査を可能にした「しんかい6500」の開発は、どのように行われてきたのでしょうか。また、調査によってわかってきた深海の不思議についても紹介されています。(高学年~)
東京スカイツリーの秘密 (世の中への扉) 瀧井宏臣 著 講談社 2012.4 J526/7N 最も高いタワーとして、ギネス世界記録にも認められた東京スカイツリー。このタワーには世界一だけではなく、たくさんの世界初もあります。そんなスカイツリーは、どんな人たちがどのようにしてつくったのだろう?その秘密の答えはこの本の中にあるよ!読み終わってから行くと何倍も楽しめるかも。(高学年~)
探検!ものづくりと仕事人 マヨネーズ・ケチャップ・しょうゆ (「これが好き!」と思ったら、読む本) 山中伊知郎 著 ぺりかん社 2012.8 J588/39N 私達の身近にあるマヨネーズ・ケチャップ・しょうゆってどうやってつくられているのでしょう?商品づくりに携わっている人を中心に、製造過程がわかる本です。まめちしきも載っていてマヨネーズ・ケチャップ・しょうゆの歴史もわかります。他に『探検!ものづくりと仕事人 ジーンズ・スニーカー』もあります。(高学年~)

知識の本/芸術

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
影絵 後藤圭 文 劇団かかし座 監修 文溪堂 2012.4 J777/8N 世界各地のいろいろな影絵の紹介や日本の影絵の歴史、影絵の独特な技法の解説、影絵の遊び方など、影絵についての情報がいっぱい。自分でもやってみたくなりますよ。(高学年~) 
ゲルニカ -ピカソ、故国への愛- アラン・セール 文・図版構成 松島京子 訳 冨山房インターナショナル 2012.4 J723/83N 20世紀を代表する画家、パブロ・ルイス・ピカソ。彼の代表作のひとつが「ゲルニカ」という作品です。スペインにあるゲルニカという小さな町が、1937年4月に爆撃を受けました。そのことを知ったピカソが、その町の名前をタイトルにした絵を描きました。この絵がどう描かれたか、そして絵にこめられた爆撃への抗議の思いや意味が書かれています。(高学年~)