調査・集計概要
1 2 3 4 5 |
次のページ
大阪府立中之島図書館利用者アンケート集計結果
(平成23年9月実施)
■ 調査概要 ■
1 |
調査目的: |
大阪府立中之島図書館の来館者を対象として、その利用実態とニーズを把握し、より効率的・効果的にサービスを提供するため、平成14年よりほぼ2年間隔で9月にアンケートを実施してきた。
今回は、平成21年9月実施に次ぐもので、当館の二本柱であるビジネス支援サービスと大阪資料・古典籍サービスの運営が受け入れられているか、満足度はどうか等を経年比較するために調査した。 |
2 |
実施期間: |
平成23年9月26日(月)〜平成23年10月1日(土) |
3 |
調査対象: |
大阪府立中之島図書館入館者(自習室利用者を含む) |
4 |
調査方法: |
1階カウンターにおいて入館者に配布
回収は1階受付カウンター横、2階ホール及び3階大阪資料・古典籍課カウンター前に回収箱を設置 |
5 |
有効回答者数: |
1,287人 |
6 |
調査・集計: |
大阪府立中之島図書館及び(株)図書館流通センターとの共同作業 |
○ |
アンケート用紙ダウンロード(PDFファイル)
※PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerは、右のアイコンをクリックするとダウンロードできます。 |
 |
|
|
■ 集計の概要 前回(2009年)と今回を比較して ■
(1) |
来館者の年齢層・来館の目的など |
|
利用者層は、前回と比較して、年齢で40代・60代・70代の割合が増え、他は低下している。特に20代・30代の低下が目立つ。
職業では、会社員が多いのは変わらず、ビジネス街といわれる中之島に位置する特性が出ている。
利用者の高齢化や景気の低迷を反映してか、無職の方が微増している。
来館の目的は「自分の趣味・教養」、次いで「仕事上の調べ物」、「個人的な研究」と続いており、この順位は前回と同じである。
また、「建物の見学」が目的の方も、変わらず多い。
当館のサービスの特徴を6割以上の方が「知っている」と回答された。
今回、来館までにご自身でお調べいただいたものについて質問したが、無回答についで、「当館ホームページ」が多かった。 |
(2) |
館内での利用状況 |
|
利用室は、ビジネス資料室が最も多く、次いで自習室、新聞室であった。
前回と利用順位は同じである。どの部屋も利用の割合が増えており、複数の部屋を利用する人が増えている。 |
(3) |
Web上で提供されている諸サービスの利用状況 |
|
Web蔵書検索・インターネット予約サービスの利用は、ともに、「知らなかった」の割合が5割前後を占める状況は変わらない。
Web蔵書検索・インターネット予約サービスを「利用したことがある」が減少した反面、「よく利用する」が増加している。「利用者のページ」については「よく利用する」「利用したことがある」を合わせると5割を超えており、予約取寄せ、貸出図書のセルフ延長などがよく利用されている傾向がよみとれる。
「ビジネス支援サービスページ」・「おおさかページ」の利用は微減、「知らなかった」が8割という点も変わっていない。
メールマガジンの登録は、「知らなかった」が減少、「登録している」「登録していない」がともに増加した。 |
(4) |
ビジネス資料室の利用とニーズについて |
|
ビジネス支援サービスの利用については、「よく利用する」「利用したことがある」を合わせても、1割に満たない結果となった。ビジネス関係資料の利用を具体的にたずねると、回答者のうち2,3割の方が記入されているので、 「ビジネス支援サービス」の利用を「レファレンス」に限定して回答された方が多かったのではと類推している。 相談カウンター以外でのビジネス資料室利用、業界新聞や住宅地図の閲覧、デジタル情報室でのネット利用等々も、ビジネス支援サービスの一環と位置付けしているが、これらの利用者にはその認識がなく、その結果、数字に現れなかったと思われる。次回アンケート実施時には設問を工夫する必要がある。
利用したことのある資料は「業界動向・市場動向(シェア)資料」が最も多く、「会社名簿・会社名鑑」「ビジネス関係一般書」 「経営」「マーケティング」と、ほぼ利用順位は変わらず、利用したことがある分野も「製造業」「情報通信」「金融・保険」などで利用順位もかわっていない。ただ、無回答が依然として多い。
今年度、「住民生活に光をあてる交付金」を利用し、利用の多い資料の充実を図る予定である。
|
(5) |
住宅地図・新聞室の利用とニーズについて |
|
利用したことのある資料は「新聞―全国紙」「精密住宅地図」「新聞―業界紙」と順位も変わっていない。
「新聞オンラインデータベース」については、新聞室2での利用が伸びてきている。
「新聞―業界紙」は全国的に見ても、当館の所蔵は多く、ユニークなコレクションとなっている。11月に「第一回業界新聞案内展」を実施、利用促進を試みている。 |
(6) |
デジタル情報室の利用とニーズについて |
|
前回と変わらず「インターネット利用端末」「オンラインデータベース」「持ち込みPC席(無線LAN・電源利用)」の順で利用が多い。
「利用したことがない」が少し増加している。 |
(7) |
大阪資料・古典籍室の利用とニーズについて |
|
資料室が3階にあるため、古典籍資料や地図類を利用するなどのはっきりした目的を持った利用者の来館に限られる面が大きく、「知らなかった」、「(知っているが)利用したことがない」が「利用したことがある」を大きく上回っている状況は変わらない。
利用したことのある資料は「参考図書・事典類」が34.1%、「府史・市町村史類」28.3%、「地図類」28.0%、「雑誌・パンフレット類」25.4%、「古典籍原本」19.9%と並び地域資料、古典籍についての調査・研究のための利用が多くなってきている。
それらの資料の充実と、利用者に対する所蔵資料紹介を一層強化していきたい。
所蔵資料紹介として行っている小展示の認知度が15.9%と少ないので館内の案内掲示の充実や3階にも来館してもらえるような仕掛けつくりが必要である。 |
(8) |
満足度調査について |
|
中之島図書館の全体的な満足度は、8割の方が「大変満足」或いは「満足」と回答された。
貸出・返却の仕組み」「図書館協力室」「レファレンス」が満足度・重要度ともに高い結果を得た。「図書館協力室」については、昨年度から登録業務と同じ部屋になり、図書館協力業務をより多くの方に知っていただく機会を得たため高得点となった、と推察する。
当館で行っているいろいろなサービスをより広く知っていただくことが満足度・重要度を高める方法と思われるので、更に努力してまいりたい。 |
|
調査・集計概要 1 2 3 4 5 | 次のページ