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大阪府立中之島図書館利用者アンケート集計結果

(平成21年9月実施)


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■ 調査概要 ■
1  調査目的:  大阪府立中之島図書館の来館者を対象として、その利用実態とニーズを把握し、より効率的・効果的にサービスを提供するため。
今回は、大阪府の行政改革課が府民サービスを提供する施設について利用者満足度調査手法を活用したPDCAのマネジメントサイクルの導入・確立を決定したことを受けて実施した。
2  実施期間:  平成21年9月7日(月)〜平成21年9月12日(土)
3  調査対象:  大阪府立中之島図書館入館者(自習室利用者を含む)
4  調査方法:  1階カウンターにおいて入館者に配布
回収は1階受付カウンター横、2階ホール及び3階大阪資料・古典籍課カウンター前に回収箱を設置
5  有効回答者数: 1,414人
6  調査・集計: 大阪府立中之島図書館及び大阪市立大学大学院創造都市研究科との共同作業
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大阪府「公の施設等へのPDCAマネジメントサイクル導入に向けた取組み」ページ


■ 集計の概要 前回(2006年)と今回を比較して ■
(1) 来館者の年齢層・来館の目的など
利用者層は、前回と比較して、年齢で40代・60代、職業で会社員・公務員が微増したものの、変化がほとんどない。30代から50代で全体の6割を占める状況も変わらない。
来館の目的も「自分の趣味・教養」、次いで「仕事上の調べ物」、「個人的な研究」と続くのは、前回と同じである。中之島を会場とした「水都おおさか2009」の開催期間中であったので、「建物の見学」が目的の方も、1割を占めた。
当館の特徴を6割以上の方が「知っている」と回答され、5割弱が市町村立図書館と使い分け「している」と回答された。
(2) 館内での利用状況
利用室は、ビジネス資料室が最も多く41.8%、次いで自習室27.7%、新聞室17.1%であった。前回と利用順位は同じである。
館内の蔵書検索用端末利用は、「使っている」が2ポイント増え、「使っていない」が1.4ポイント減ったが、6割の方が「使っていない」状況である。2010年1月から館内OPACの機能変更を行ったが、置き場所等を含めさらに工夫が必要である。
(3) Web上で提供されている諸サービスの利用状況
Web蔵書検索・インターネット予約サービスの利用は、「よく利用する」が前回と比較して5ポイント以上増えているが、「知らなかった」の割合が5割前後を占める状況は変わらない。「ビジネス支援サービスページ」・「おおさかページ」の利用は微増したが、「知らなかった」が8割という点も変わらない。メールマガジンの登録は、「登録している」が0.9ポイント増した。
2010年から利用者がWeb上で貸出期間のセルフ延長をできるようになったが、今後もWeb上で利用できるサービスを充実させていき、広く使われる工夫を模索していく予定である。
(4) ビジネス資料室の利用とニーズについて
会社員の利用が5割を超えていることから、ビジネス資料室の利用が最も多くなっている。
利用したことのある資料は「業界動向・市場動向(シェア)資料」が32.0%で最も多く、「会社名簿・会社名鑑」18.4%、「ビジネス関係一般書」16.3%、「統計」16.1%、「ビジネス関係雑誌」15.5%、「経営」14.6%、「マーケティング」14.2%が続いた。
充実すべき資料については、「業界動向・市場動向(シェア)資料」20.6%がやはり最も多かったが、2位以下は「資格」15.8%、「ビジネス関係一般書」13.1%、「マーケティング」11.0%、「IT(情報処理)」10.1%が続いた。
利用したことがある分野としては製造業の資料が51.3%と最も多く、次いで「情報通信」が27%であった。充実すべき分野の回答も同じく「製造業」「情報通信」と続いた。
今後、この結果を資料収集に活かしていきたい。
(5) 住宅地図・新聞室の利用とニーズについて
利用したことのある資料は多いものから「新聞―全国紙」30.3%、「精密住宅地図」が25.7%、「新聞―業界紙」が23.8%であった。
充実すべき資料については「新聞―業界紙」が最も多く23.8%、次いで「新聞―全国紙」23.4%、「精密住宅地図」19.2%、「新聞オンラインデータベース」18.5%であった。
希望の多い「新聞―業界紙」は寄贈による収集がほとんどである。購入予算が少ないため、引き続き寄贈依頼をお願いしていく予定である。
(6) デジタル情報室の利用とニーズについて
利用したことのある資料・サービスでは多いものから「インターネット利用端末」28.8%、次は「オンラインデータベース」6.7%であった。
充実すべき資料・サービスについては「インターネット利用端末」36.4%、「持ち込みPC席(無線LAN)」22.4%、「持ち込みPC席(電源利用)」17.3%、「オンラインデータベース」16.5%であった。
PCの使用できる環境の整備が求められている。今年度7月に「持ち込みPC席(無線LAN)」を27席に増設した。 図書館資料やインターネット情報を活用しながら、企画書や資料作成をされる利用者に好評である。
(7) 大阪資料・古典籍室の利用とニーズについて
資料室が3階にあるため、古典籍資料や地図類を利用するなどのはっきりした目的を持たない利用者に来室されにくい面もあり、「知らなかった」、「(知っているが)利用したことがない」が「利用したことがある」を大きく上回っている状況は変わらない。認知度を高め、2階の利用者の来室も促すような館内における案内掲示の充実が必要である。
利用したことのある資料は「参考図書・事典類」が29.1%、「地図類」27.2%、「雑誌・パンフレット類」26.4%、「大阪府・府内市町村の行政資料」24.0%と並ぶが、充実すべき資料については、ビジネス調査目的の利用者の増加とともに、「雑誌・パンフレット類」28.7%、「大阪府・府内市町村の行政資料」22.8%といった、大阪の最新情報を掲載する資料に対する需要が増加している。それらの資料の充実と、利用者に対する所蔵資料紹介を一層強化していきたい。
(8) 満足度調査について
中之島図書館の全体的な満足度は、「大変満足」と「満足」をあわせて68.3%だった。特に、「開館日・開館時間」に対する満足度の高さは、月々の休館日(館内整理日)をなくすなど開館日増の努力が評価されていると考えられる。


■ 集計結果詳細・比較 ■
 1 回答者について
 2 来館目的等について
 3 ビジネス支援サービスについて
 4 大阪資料・古典籍サービスについて
 5 満足度について


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