大阪府立中之島図書館蔵
「織田文庫目録」
-web版-


 織田作之助は大正2(1913)年10月26日に大阪の天王寺区に生まれました。 代表作「夫婦善哉」や「わが町」など、大阪と大阪に生きる人々を描いた作品で知られる、大阪を代表する作家のひとりです。 昭和22(1947)年1月10日に、33歳という若さで惜しまれながら亡くなりましたが、“織田作”の愛称で今でも多くの人々に愛され続けています。

 当館には、作之助が受験勉強のために通っていた縁もあり、作之助の実姉・竹中タツさんから中之島図書館へ作之助 の関連資料を寄贈いただくことになりました。資料を寄贈いただいたのが昭和52(1977) 年のこと。 その後、資料の整理、目録の作成を経て、昭和54(1979)年1月に「織田文庫」が誕生しました。

 「織田文庫」には織田作之助旧蔵の図書、雑誌、書簡、草稿など約1,500点の資料が収録されています。この目録が、 研究家、愛好家を含め多くの方々が、織田作之助に、そして織田文学に触れる一助となることを願っています。


図書の部









凡例

1. この目録には,故織田作之助氏旧蔵の図書698点,雑誌218点,書簡423点,草稿170点,日記・創作ノート他7点を収録した。
2. 全体を図書,日記・創作ノート,雑誌,書簡,草稿の5部で構成し, 図書の部については分類順とタイトル順を作成した。
3. 図書の部の分類順では,大阪府立中之島図書館分類表に従って分類し,同一分類としてまとめたものの中を書名の50音順に排列した。
4. 図書に書入れのあるものについては,各記入の末尾にそれを付記した。
 書入れ(前)は擦題紙等図書の前部に,書入れ(後)は奥付等図書の後部に書入れがあることを示す
5. 雑誌の部は,雑誌名の50音順に排列し,記入の末尾に織田作之助の掲載作品名および掲載巻号・年月を付記した。
 ただし,現物が欠落のものについては,※印を付して区別した。
 なお,パンフレット・小冊子の類もこの部に収めた。
6. 書簡の部は,「織田作之助差出書簡」「織田一枝差出書簡」「織田昭子差出書簡」および「織田作之助宛書簡」に区分し, 「織田作之助宛書簡」はそれを個人・出版社等・差出人不詳に分けた。
 また,それぞれの中を宛名人・機関名または差出人・機関名の50音順に排列し,さらにその中を差出年月日の日付順に排列した。
 差出年月日不詳の分については,それぞれの中の末尾に配した。
 なお,差出人および差出年月日を推定したものについては, [ ]印を付した。
 封筒を欠くものについては「封欠」、ペン書以外の書簡については「墨書」・「タイプ印刷」等の区別を特に記した。
7. 草稿の部は「小説」「戯曲・シナリオ・ラジオドラマ」「評論・エッセイ・雑記」「あとがき類」「その他」および「作品名不詳」の項に分け, その中を作品名の50音順に排列し,各草稿の枚数を記入した。
8. 書簡・草稿の請求記号(コールナンパー)はそれぞれの頭書の数字によってそれを示した。