ほんだな 2009 音声対応版
更新日:2009年6月30日
ほんだな 2009 音声対応版
ほんだな 2009 音声対応版
赤ちゃん絵本
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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あっ! | 中川ひろたか ぶん 柳原良平 え | 金の星社 | 2008.8 | E1/4719N/ヤ | シンプルな絵と「あっ!」ということばのくり返し。「あっ!」の言葉の先にはこどもの大好きな乗りもの、そして擬音語。 赤ちゃんに心地よいつくりの1冊です。「あっ!」といっしょになって声をだして、お楽しみください。 |
サンドイッチサンドイッチ | 小西英子 さく | 福音館書店 | 2008.9 | E0/13045N/コ | 思わず「おいしそう!」と声を出したくなる表紙をめくると、ふわふわのパン。いい香りがただよってきそうです。 次々とはさむ食材も丁寧に描かれ、こどもとつまみ食いの遊びをしながら読み進めたくなる1冊です。最後にはできあがったサンドイッチを「いただきまーす!」。 |
いろいろおせわになりました ‐わらべうたの「おちゃをのみにきてください」より‐ | やぎゅうげんいちろう さく | 福音館書店 | 2008.2 | E0/12756N/ヤ | わらべうたの世界で、思う存分遊べる絵本です。次々やってくるお客さんと、どんなことをして遊ぶのでしょうか?男の子が、どんどん変身?していく姿も楽しいですよ。 わらべうたのくり返しは、小さい子から楽しめます。楽譜も載っていますので、歌いながら読み進めるのも、おすすめです。 |
絵本
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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ぼくのかえりみち | ひがしちから 作 | BL出版 | 2008.10 | E0/13135N/ヒ | そらくんの目の前にある一本の白線。表紙のそらくんは、口を真一文字に結び、「この白線から落ちずに家まで帰るぞ」という意気込みを感じさせます。家まであと少しのところで、白線は途切れてしまいます。さあ、そらくんはどうするでしょうか? そらくんとワクワク、ドキドキする気持ちを楽しめる1冊です。 |
なかなおり | シャーロット・ゾロトウ 文 みらいなな 訳 アーノルド・ローベル 絵 | 童話屋 | 2008.3 | E1/4647N/ロ | じゃあじゃあぶりの雨の朝。パパはママにいってきますのキスを忘れてしまい、ママは不機嫌になりました。そして、ママはジョナサンにやつあたり・・・。次々と不機嫌がつながっていきます。 さあ、どんなきっかけで「なかなおり」していくのでしょうか。 |
やかましい! | シムズ・タバック 絵 ミアン・マクガバン 文 木坂涼 訳 | フレーベル館 | 2008.4 | E0/12852N/タ | ひげもじゃもじゃのおじいさんは、ベッドのきしむ音や、風の音などがうるさくて眠れません。博士に相談して、色々試すのですが・・・。 くり返しが心地よく、聞き手も「ひげもじゃもじゃのおじいさんは・・・」といっしょに声を出してページをめくりたくなります。色数をおさえた落ち着いたさし絵も、物語の雰囲気をつくっています。 |
カッチョマンがやってきた! | ミニ・グレイ 作・絵 吉上恭太 訳 | 徳間書店 | 2008.6 | E0/12938N/グ | クリスマスのプレゼントでやってきたヒーロー人形「カッチョマン」。相棒のタワッシーと共に、あらゆるピンチをくぐりぬけていきます。 身近にあるものが、怪獣フッキンになったり、ザルザル号になったりと、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい絵本です。 |
ねぇパパ、どうしてシマウマはローラースケートをはかないの? | カンタン・グレバン 作 スギヤマカナヨ 訳 | セーラー出版 | 2008.11 | E0/13281N/グ | 「どうして ライオンは とこやさんへ いかないの?」の問いに「あんまりかわいくなったら だれも こわがらなくなるからさ。」といった感じで、数々のこどもの疑問に、パパが楽しく答えてくれます。 タイトルの「ねぇパパ、どうしてシマウマはローラースケートをはかないの?」の答えは・・・?表紙から裏表紙まで楽しめる絵本です。 |
そらのおっぱい (わくわくたべものおはなしえほん 7) | スズキコージ さく 大畑いくの え | 農山漁村文化協会 | 2008.3 | E0/12804N/オ | タイトルから「どんなお話だろう?」と興味をひきます。なんと、空から赤ちゃんが降ってきて、村中のおっぱいを飲むのですがたりません。さあ、どうしましょう? インパクトのある絵本を世に送り出しているスズキコージのストーリーに負けず、油絵独特の色の重なりが、強い印象を残す絵本です。 |
エゾオオカミ物語 | あべ弘士 作 | 講談社 | 2008.11 | E0/13249N/ア | 北海道旭山動物園の飼育係の経歴をもつ、動物絵本を多数送り出してきた作者による、エゾオオカミ絶滅の物語です。開拓による人間の進出によって生態系が乱れていく様子が、フクロウによって淡々と語られていきます。 青を基調としたさし絵が、凛とした北海道の寒さと夜を伝え、物語を支えています。 |
昔話絵本
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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かえるをのんだととさん ‐日本の昔話‐ | 日野十成 再話 斎藤隆夫 絵 | 福音館書店 | 2008.1 | E1/4570N/サ | お腹をこわしたととさんが、和尚さまに相談すると「はらのなかにむしがおるせいじゃ。かえるをのむといいぞ」と言われます。そこで、かえるをのんだととさんですが…。カエル、ヘビと次から次へとく羽目になったととさん。最後にはどうなるのでしょうか? 独特な目の表情が印象的な絵が、昔話の世界に誘ってくれます。 |
アルマジロの晴れ着 ‐ボリビア・アンデスの昔話‐ | かわだあゆこ ぶん よねもとくみこ え | アスラン書房 | 2008.4 | E0/12939N/ヨ | 動物たちは、お祭りの晴れ着をつくっています。アルマジロもせっせとマントを織りますが、半分ほどできたところでキツネがやってきて「間に合わないよ」と言われます。あわてて仕上げますが、実はお祭りの日はまだ先でした。だまされたアルマジロは、どうしたのでしょうか? 表紙も南米の織物を想像させ、タイトルもアルマジロの模様が生かされたデザインです。 |
知識絵本
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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みずたまレンズ | 今森光彦 さく | 福音館書店 | 2008.3 | E3/2464N/イ | 毎日の生活の中では、目にすることのできない「一瞬」をとらえて、見せてくれる1冊です。美しい写真の数々が、小さな生き物の視点で「みずたま」の不思議を伝えてくれます。たった一粒の「みずたま」の向こうや、「みずたま」の中に、いろんな世界が広がっています。 読み終えたあとは、雨が待ち遠しくなりますよ。 |
ペンギンのヒナ | ベティ テイサム さく ヘレン K.デイヴィー え はんざわのりこ やく | 福音館書店 | 2008.10 | E3/2525N/デ | 雪と氷だけの南極大陸で、ペンギンがたった1つ産んだ卵をかえし、ヒナを育てていく過程が描かれた絵本です。 卵を1つ産むと、おかあさんは海へ食べ物を探しに行きます。卵をじっと温めるのは、おとうさん。(飲まず食わずでどのくらい温めるのかは、読んで確かめてくださいね。)ヒナが愛情いっぱいうけて育つ様子が興味深いです。 |
ヘンリー・ブラウンの誕生日 | エレン・レヴァイン 作 カディール・ネルソン 絵 千葉茂樹 訳 | 鈴木出版 | 2008.12 | E0/13333N/ネ | 奴隷として生まれたヘンリーブラウンに誕生日はありません。主人の意向ひとつで売買され、家庭もいとも簡単に壊されてしまいます。 ある日ヘンリーは、小包として自分を自由の地へ運ぶことを思いつきます。人々の助けも借り、自由の地フィラデルフィアについた1849年3月30日、ヘンリー・ボックス・ブラウンとして誕生したのでした。 |
低学年向きよみもの
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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ねこの手かします | 内田麟太郎 作 川端理絵 絵 | 文研出版 | 2008.6 | J913/11476N/ウ | ずらりと並んだねこの手(それも目玉つき)にドキッ。とても忙しいとき、「ねこの手かします」と言われたらどうしましょう? 銀行強盗から人質の娘さんを助けたい警察署長さん。現場に駆けつけるまでの道中も、スピード感があって楽しいですよ。さあ、どうやって、ねこの手が活躍するかは、読んでのお楽しみ!! |
どうぶつびょういん | トビイルツ 作・絵 | PHP研究所 | 2008.6 | J913/11449N/ト | 「どうぶつびょういん」は、動物のための病院ではありません。こどもたちが、動物たちに治療してもらう病院です。 野菜が苦手な女の子には、ぶたさんの家族が治療にあたります。どんな、治療をしてくれるのでしょうか? やわらかなタッチのやさしい動物たちのさし絵が、すでに心を癒すお薬のようです。 |
おにいちゃん | 後藤竜二 さく 小泉るみ子 え | 佼成出版社 | 2008.8 | J913/11550N/ゴ | 妹とのケンカで「なんで、僕だけ怒られるの?」という、むかつく気持ちと悲しい気持ちに共感できる「おにいちゃん」「おねえちゃん」も多いのでは? 怒った「おにいちゃん」のコースケは秘密基地に家出しますが…。最後に、ちょっぴりホロリとくる1冊です。 |
中学年向きよみもの
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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犬ロボ、売ります | レベッカ・ライル 作 松波佐知子 訳 小栗麗加 絵 | 徳間書店 | 2008.4 | J933/4072N/ラ | スーパーお手伝いロボ「ロボ・ワン」は本物そっくりの犬型ロボット。やさしい家族に飼われて暮らしたいと思っていましたが、ヨゴレータ家で家事ロボットとしてこき使われ、どんどん元気がなくなりました。 ペットと人の愛情について考えさせられ、楽しくて心温まるお話です。 |
火曜日のごちそうはヒキガエル 改題改訳新版 (ヒキガエルとんだ大冒険 1) | ラッセル・E.エリクソン 作 ローレンス・ディ・フィオリ 絵 佐藤凉子 訳 | 評論社 | 2008.2 | J933/4019N/エ | ウォートンはミミズクにつかまり、次の火曜の誕生日のごちそうにするため高い木の穴にとじこめられました。さあウォートンはどうする? そうじ好きのウォートンと料理上手なモートンのヒキガエル兄弟の冒険物語。ユーモアたっぷりのお話とさし絵で、長い間人気のシリーズは7作品になりました。 |
つぐみ通りのトーベ | ビルイット・ロン 作 佐伯愛子 訳 いちかわなつこ 絵 | 徳間書店 | 2008.3 | J949/457N/ロ | トーベは小2の女の子。親友エンマの誕生会でいやな思いをし、パーティを抜け出して一人バスに乗りました。家がわからなくて、高い木に登って見つけようとしますが、降りられなくなり・・・。 冒険をして、友だちとの関係を乗り越え成長したトーベ。日本の学校生活との違いも発見できるスウェーデンのお話です。 |
どうなっちゃってるの!?クレメンタイン (クレメンタイン 1) | サラ・ペニーパッカー 作 マーラ・フレイジー 絵 前沢明枝 訳 | ほるぷ出版 | 2008.5 | J933/4070N/ペ | 元気すぎる3年生の女の子クレメンタインは、ついていない。いたずらする気はないのに、大人からは毎日さわぎをおこしていると思われる。友だちのかみの毛を短く切り、色をぬってしかられたり・・・。 クレメンタインを応援したくなる、ゆかいで温かいお話です。 |
ネコのアリストテレス | ディック・キング=スミス 作 ボブ・グラハム 絵 石随じゅん 訳 | 評論社 | 2008.10 | J933/4157N/キ | ネコには命が9つあるといいます。でもこわいもの知らずのアリストテレスには安心できません。あるおばあさんにもらわれたアリストテレスは、いろいろな冒険をして1つ1つ命を減らしていきました。 スピード感のある文、さし絵も楽しいねこの冒険物語。ときどき助けに現れるおばあさんは魔女かも? |
先生と老犬とぼく | ルイス・サッカー 作 はらるい 訳 むかいながまさ 絵 | 文研出版 | 2008.4 | J933/4074N/サ | マーヴィンは先生の留守の間老犬の世話係に選ばれ、運のいい子とうらやましがられます。ところが犬はえさを食べてくれません。 責任感が強いから選ばれた世話係だったのに、得意な気持ちが一転苦しみに・・・。 先生の一言がマーヴィンを救う心打たれるお話です。 |
ジャミールの新しい朝 | クリスティーン・ハリス 作 加島葵 訳 小倉正巳 画 | くもん出版 | 2008.3 | J933/4053N/ハ | 牛かいの少年ジャミールは両親をなくし孤独な毎日を過ごしていた。他人にたいして心を閉ざし、牛だけが友だちだった。ある日一匹の犬が、追い払っても追い払ってもジャミールのあとをついて来て・・・。 人は他者や動物と助け合って生きていることを気づかせてくれるトルコを舞台にしたお話。 |
ひかる! 1 ‐本気。負けない!‐ | 後藤竜二 作 スカイエマ 絵 | そうえん社 | 2008.7 | J913/11467N/ゴ | 4年生になった女の子ひかる。校内ドッジボール大会で、6年生に勝って優勝をめざそうとはりきっても、クラスの皆はついてきてくれない。どうする?大の負けず嫌いなひかる! クラスの先生や友だちとの関係など、学校での身近な話題がとりあげられていて共感できます。 |
ちょっと源さんお借りします | 尾崎美紀 作 新野めぐみ 絵 | 文研出版 | 2008.10 | J913/11614N/オ | 達也は母さんの父親の源さんと同居することに。源さんは大工の腕をいかして新しい地域社会に必要な人になった。それがやがて地域通貨の発行や、老人からこどもまで含めた地域の活性化につながる。 達也の友だちや家族、地域の人々との交流がさわやかな読後感の作品。 |
バレエなんて、きらい | ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン 作 武富博子 訳 | 講談社 | 2008.3 | J933/4052N/ジ | ウィニー、ヴァネッサ、ゾーイの3人は小さいときから仲良しで、何をするにも一緒。ところが今まで図書館へ行っていた火曜日に、バレエ教室が始まってから3人はバラバラになる。 がまんしないで、一緒にいる方法とは?自分の気持ちにうそをつくことの苦しさ、正直でいることのむずかしさ、大切さを描いている。 |
高学年向きよみもの
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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ピンポンはねる | 工藤純子 作 勝田文 絵 | ポプラ社 | 2008.8 | J913/11500N/ク | 上手な子と友だちになりたくて卓球を始めた5年の若菜。苦手なタイプのシーラ(白川亜由)とダブルスを組むことになり、出場をやめようとしたが、大会に向けて練習を重ねるうちに・・・。 個性豊かなシーラがゆかい。スポーツの楽しさや感動、真の友情を描いている。 |
じっちゃ先生とふたつの花 | 本田有明 著 | PHP研究所 | 2008.7 | J913/11474N/ホ | 夏休み、健太は塀に向かってボール投げをしていて、老夫婦と出会う。宮沢賢治の研究をしていた老人を、健太はじっちゃ先生と呼んだ。 さびしい少年と老夫婦の夏休みの交流を描く。宮沢賢治の作品が効果的に引用されている。 |
リンゴの丘のベッツィー | ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー 作 多賀京子 訳 佐竹美保 絵 | 徳間書店 | 2008.11 | J933/4172N/フ | 孤児のベッツィーは大おばさんに大事に育てられていたが、9歳のときいなかの農場に預けられることになる。今までの暮らしとあまりに違うので、はじめはとまどっていたベッツィーだったが・・・。 少し昔ののびやかな生活や今ではできないさまざまな経験を描いていて、アメリカで読みつがれてきた作品です。 |
フングリコングリ ‐図工室のおはなし会‐ | 岡田淳 作・絵 | 偕成社 | 2008.10 | J913/11584N/オ | 1年生のクラスでみんなが指遊びフングリコングリをすると、体が浮いてどんどん上へあがっていきます。教室の天井をつきぬけ屋上から空に浮かび・・・。 チョウチョに話した表題作ほか、図工室の先生が小動物に語る1~6年生を主人公にしたお話集。どれも不思議で、元気になれるファンタジー6編。 |
きらめいて!ハッピー・ジャズ | 竹内もと代 作 佐竹美保 絵 | 国土社 | 2008.11 | J913/11655N/タ | 5年1組は新任の若い男の先生で、あだ名はヒロトン。クラスでジャズバンドを結成して本物の拍手をあびようと言い出す。最初は楽器もそろわず、まるで不可能なことと思われた。 本当にあったエピソードを基にした作品。音楽の楽しさや、みんなでやりとげた満足感などさまざまな感動が得られる。 |
りん姫あやかし草紙 | 澤田徳子 作 新野めぐみ 絵 | 教育画劇 | 2008.4 | J913/11446N/サ | 12歳のりんは、今をときめく大臣の三の姫。まま母上に嫌われ、丹波の別宅に追いやられている。不思議な能力があるりんは、守役の足白、陰陽師らとともに山の神様の山がか様を助けることに。 おてんばで現代っ子風りん姫や怪しいものたちが活躍する、楽しくて読みやすい平安朝歴史ファンタジー。 |
トライフル・トライアングル | 岡田依世子 作 うめだゆみ 絵 | 新日本出版社 | 2008.9 | J913/11548N/オ | 健と愛は6年生の男女のふたご。人に知られたくない健の趣味はビーズ手芸。一方の愛は柔道が強くてかたづけが苦手。2人のマンションに喫茶店を開いた静さんは性同一性障害だった。 男らしさ、女らしさとは?世間の常識にまどわされず、自分らしく生きることの大切さを、時にはユーモアを交えて訴えている。 |
ヒットラーのカナリヤ | サンディー・トクスヴィグ 作 岡小野原千鶴 訳 | 小峰書店 | 2008.8 | J933/4094N/ト | 第二次世界大戦中、ドイツがデンマークに侵攻してデンマーク系ユダヤ人の迫害が始まった。バムスの家族ら一般市民が行った抵抗運動や、ユダヤ人救出劇を描いている。 事実を基にした勇敢なデンマーク人たちの物語。常に女優として振舞うバムスのゆかいな母親が救いになっている。 |
時間をまきもどせ! | ナンシー・エチメンディ 作 吉上恭太 訳 杉田比呂美 絵 | 徳間書店 | 2008.10 | J933/4153N/エ | ギブは森の中で、不思議な老人に失敗をやり直す機械<パワー・オブ・ワン>を渡される。その夜ギブはいやいや6歳の妹ロキシーを移動遊園地に連れて行き、妹は犬を追いかけて事故にあう。 失敗をやり直せたら、と考えたことはありませんか?ゾクッとするおもしろさとせつなさで一気に読める作品です。 |
ルール! | シンシア・ロード 作 おびかゆうこ 訳 | 主婦の友社 | 2008.12 | J933/4183N/ロ | 12歳のキャサリンには自閉症の弟デービッドがいる。デービッドにはなんでもルールを作って言い聞かせなければいけない。病院でカードを使って会話する車いすのジェイソンと知り合って友だちになり・・・。 デービッドがいることで消極的になっていたキャサリン。ありのままを受け入れようとするキャサリンを応援したくなります。 |
詩・昔話
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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立たされた日の手紙 ‐神沢利子詩集‐ | 神沢利子 作 宇野亜喜良 絵 | 理論社 | 2008.7 | J911/631N/カ | 「くまの子ウーフ」の作者が、13才くらいから80才を過ぎた今までに書いた詩や俳句が入っています。タイトルの「立たされた日の手紙」は、転校した友だちに気持ちを伝えたものです。 むかし子どもだった著者の感じたことが、いまの子どものあなたたちにも、時間を超えてつたわっていくといいなと思います。宇野亜喜良のさし絵もステキです。 |
スウェーデンの森の昔話 | アンナ・クララ・ティードホルム 編・絵 うらたあつこ 訳 | ラトルズ | 2008.10 | J949/462N | 森を象徴するような緑を基調とした表紙を開くと、「スウェーデンの森の昔話」の世界です。 羊の頭が付いた王女と美しい王女のふたごの王女の物語や、トロルをうまくだまして成功するワクワクするような物語など12のお話が収められています。ひとつひとつが短いので、気軽に読める1冊です。 |
知識の本/社会
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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もったいないばあさんと考えよう世界のこと | 真珠まりこ 著 | 講談社 | 2008.7 | J304/24N | みんなも知ってるもったいないばあさんが、世界の10人の子どもたちを紹介してくれる。みんな同じ9歳の子どもだけれども、ぼくたちの毎日からは考えられないような生活をしている。そして、そんなちがいがおきる元になっている10の問題について話してくれる。どうしたらみんな幸せに暮らしていけるかな?(中学年~) |
あの日を、ぼくは忘れない ‐ヒロシマ原爆の絵日記‐ | 名柄堯 絵と文 名柄敏子 付録手記 | 勉誠出版 | 2008.8 | J916/365N/ナ | 実際に広島で原爆にあった著者が、その時のできごとを絵日記風にまとめたもの。原爆が落ちた時の様子、家族に会えた時のうれしさ、受けたやけどの痛みなどが、淡々とながら胸に迫ってくる。原爆の恐ろしさがあらためて伝わってくる。この本といっしょに「あの日を、わたしは忘れない」(J916/364N/コ)も読んでほしい。(中学年~) |
トルコのごはん | 銀城康子 文 高松 良己 絵 | 農山漁村文化協会 | 2008.1 | J383/73N | 「絵本世界の食事」シリーズの中の一冊。トルコ料理はフランス料理、中華料理と並ぶ世界三大料理の一つと言われている。でも、あまり日本ではなじみがないよね。さて、トルコの人たちはどんなごはんを食べているんだろう。トルコでの普段の生活を通して、日常のごはんを知ることができるよ。(中学年~) |
箸の絵本 | 兵左衛門 へん つちはしとしこ え | 農山漁村文化協会 | 2008.3 | J383/74N | ごはんを食べる時に使う箸。普段何げなく使っているけれど、この本を読むと箸を使うことの意味や、文化について知ることができる。 また、箸の作りかたも載っているので、がんばってマイ箸をつくってみない?きっと今までよりもごはんがおいしくなるよ!(中学年~) |
世界を動かした塩の物語 | マーク・カーランスキー 作 S.D.シンドラー 絵 遠藤育枝 訳 | BL出版 | 2008.9 | J669/7N | 人間が生きていくうえで欠かすことのできないのが塩。今ではありふれていて、簡単に買うことができるが、昔はとても貴重なものだった。そのためにおこった、塩にまつわるさまざまな争いやできごとがイラストと文章で描かれていて、世界の歴史における塩の役割がよくわかる。(高学年~) |
えほん日本国憲法 | 野村まり子 絵・文 笹沼弘志監修 | 明石書店 | 2008.9 | J323/12N | 憲法というと何だか難しいイメージを持つかもしれない。でも、わたしたちが暮らしていくうえでとても大きな役割を果たしている。 この本では日本国憲法がわたしたちにとってどれだけ大切なものか、また、なんでこのようにつくられたのかをイラストと文章でわかりやすく説明している。(高学年~) |
命をつなげ!ドクターヘリ | 岩貞るみこ 作 | 講談社 | 2008.7 | J498/135N | ドクターヘリは、患者のところにヘリがドクターを乗せて飛んでいく。しかも、救急車よりもずっと早く運んでくれるから、救急医療の切り札だ。だから、ドクターヘリは特に危険な状態のケガや病気の人のところへ向かって、一人の命を救うために多くの人々が協力し奮闘している。そんな姿を迫力満点に描いている。(高学年~) |
知識の本/生物・科学
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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葉っぱのあかちゃん | 平野得久 写真・文 | 岩崎書店 | 2008.2 | J471/62N | 冬がおわって春がくると、葉っぱのあかちゃんが生まれてくる。木によって、それぞれ形はちがうけれど、みんな日に日にそだってひろがっていく。そのみずみずしさをきれいな写真でしょうかいしていて、おもわず公園へ若芽をさがしにいきたくなるよ。(低学年~) |
ホネホネたんけんたい | 西澤真樹子 監修・解説 大西成明 しゃしん 松田素子 ぶん | アリス館 | 2008.2 | J481/139N | ヘビ、カメ、ウサギ、リスなどなど…いろいろなどうぶつのホネのしゃしんがたくさんのっている。それだけではなくて、それぞれの生きものの、ふしぎなホネのやくわりがわかるよ。さあ、ホネホネたんけんたいといっしょにホネのひみつをしらべにいこう!(低学年~) |
オナモミのとげ (花のたね・木の実のちえ 5) | 多田多恵子 監修 | 偕成社 | 2008.3 | J471/63N/5 | 公園や草むらであそんでいると、いつのまにか服にくっついている「ひっつき虫」。本当は「オナモミ」という草の実なんだ。 服や動物の毛にくっついたオナモミの実は、遠くまで運ばれてどこかの地面におちる。そして春になると、めをだして…。知らなかった「ひっつき虫」のことがわかるよ!(低学年~) |
里山百年図鑑 ‐野遊びを楽しむ‐ | 松岡達英 作 | 小学館 | 2008.8 | J407/243N | この本は、私たちの身近にある自然の里山を楽しむ遊びかたを紹介している。山菜がりのポイント、昆虫採集のコツ、天然ドライフラワーの魅力などなど、1年をとおしての楽しみかたが満載!自然とそこに生きる生きものたちと、どうすればたのしくおつきあいできるかは、見てのお楽しみ。(中学年~) |
樹洞 | 宮崎学 著 | 偕成社 | 2008.11 | J481/130N/6 | 森に生えているたくさんの木のなかには、幹に穴があいているものがある。枝が切られたり、折れたりしてできたものや、キツツキがあけてできたものなどいろいろあるが、これらの穴のことは「樹洞」と呼ばれている。 森にくらすさまざまな生きものが利用している、樹洞の役割がこの本でわかる。(中学年~) |
知識の本/産業
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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和菓子のほん | 中山圭子 文 阿部真由美 絵 | 福音館書店 | 2008.1 | J596/216N | みんなは和菓子といったら何を思い浮かべるかな?まんじゅう、せんべい、どらやき…、いろいろあるよね。みんなおいしいけれどもそれだけではなく、和菓子はその色や形、また子どもの日などの行事とのつながりで、四季の移り変わりを感じさせてくれる。この本で、よりおいしく和菓子を食べられるようになるよ。(中学年~) |
大きな手大きな愛 ‐“胃袋の宣教師”函館カール・レイモン物語‐ | 川嶋康男 著 | 農山漁村文化協会 | 2008.12 | J289/586N | 日本ではまだ、肉を食べる習慣がほとんどなかった大正時代から、ハム・ソーセージを作り続けてきたカール・レイモンの物語。ふるさとのカールスバードから遠く離れた函館で、“お互いに助け合うこと”を信念にして「ホンモノの味」にこだわり続けてきた。食べることについて、そして生きるということについて考えさせられる。(中学年~) |
コンビニのしかけ | 藤田千枝 編 坂口美佳子著 | 大月書店 | 2008.11 | J673/5N | ふだん何げなく使っているコンビニだけれど、そこにはお客さんに買ってもらうための工夫がぎっしり!1年間で70%の商品が入れかわっていたり、おでんのだしは地域によって違うんだって知ってた?そんなコンビニについての知識やデータがたくさん書いてあり、この本を読むとコンビニの見かたが変わるかな。(高学年~) |
竹炭のふしぎな力 ‐温暖化対策の可能性をさぐる‐ | 中根周歩 著 | 小峰書店 | 2008.4 | J658/3N | 竹炭とは竹でできた炭のこと。炭と言えば、バーベキューや焼鳥、うなぎの蒲焼きなどを焼く時に使うのがすぐに思い浮かぶけれども、それ以外にも使い道があるんだ。なかでも竹炭のふしぎな力が地球温暖化対策に役だつかもしれないんだって。そのしくみと効力を知り、環境問題について考えてみよう。(高学年~) |
知識の本/芸術
書名 | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 請求記号 | 書評 |
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しょぼん ‐ひらがな‐ | 武田双雲 著 | 池田書店 | 2008.7 | J728/5N | この本を書いた人は書道家と言って、文字やことばを墨と筆で書く芸術家。そんな人がたのしいひらがなの本をつくってくれた。いつも見なれているひらがなだけれど、今までとはちがったおもしろさがきっと見つかるよ。 ひらがなのほかに、「書本 漢字」(J728/6N)もあるから、そちらもぜひ見てね。(低学年~) |
素敵な漢字 | 五味太郎 著 | 講談社インターナショナル | 2008.5 | J811/102N | ふだんよく使う、97種類の漢字がこの本では紹介されている。でも、たかが漢字とあなどることなかれ!毛筆で書かれたインパクトと、楽しいイラストが漢字はこんなに素敵なものだったのかと再発見させてくれるよ。それだけでなく、読み、書き順、熟語や英単語までのっているので、使い方もバッチリ!(中学年~) |
プリミティブアートってなぁに? | マリー・セリエ 文 結城昌子 監訳 | 西村書店 | 2008.3 | J702/19N | 「プリミティブアート」って、あまり聞いたことがない言葉だよね。それは、元気で楽しいアートのこと。アフリカや、アジア、オセアニアなど世界中でくらしている、いろんな部族がつくりだした作品だ。どれもみんな個性的で、見ていてあきないものばかり。また、作品の持つ意味もわかるようになっている。(中学年~) |
林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし | 小野幸恵 著 林家正蔵 監修 | 岩崎書店 | 2008.7 | J779/64N | 落語家林家正蔵の話を織り交ぜ、落語に出てくる江戸の庶民の暮らしぶり、落語のあらすじや背景を紹介している。 耳で聞くだけの落語は、理解するのに想像力が必要な伝統芸能なんだけど、絵や、写真もついているので歴史の本よりわかりやすいよ。読んでから落語を聞けばもっともっと楽しめるよ。(高学年~) |