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中之島図書館利用者アンケート集計結果

(平成18年9月実施)


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■ 調査概要 ■
1  調査目的:  2004年4月(平成16年4月)から開始したビジネス支援サービスと大阪・古典籍サービスの二本柱による図書館運営が利用者の中にどの程度受け入れられているか、また、2005年10月(平成17年10月)から実施した夜間の開館延長及び月曜開館が利用者にどのように受け止められているかを確認する為に実施した。
2  実施期間:  平成18年9月25日(月)〜9月30日(土)
3  調査対象:  中之島図書館入館者(自習室利用者を含む)
4  調査方法:  1階受付カウンターにおいて入館者に配布
回収は1階受付カウンター前、及び2階ホールに回収箱を設置
5  有効回答者数: 2,229人(内夜間入館者数194名)
6  調査・集計: 中之島図書館及び大阪市立大学学術情報総合センター・図書館情報学部門との共同
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■ 集計の概要 前回(2004年)と今回を比較して ■
(1) 来館者の年齢層・利用目的など
利用者層の年齢と職業に関しては、10〜20代が減少し、30〜40代、70代が微増している。学生の減少は10〜20代の減少と一致している。教員・研究職がやや減少し会社員・公務員が微増している。図書館までの所要時間が30分未満の利用者層が激減したこと。また来館目的が「仕事上の調べ物」や「個人的な研究」が微増していることなどの結果は、一般書が減り資料が専門特化したことが一つの要因と考えられる。
(2) 図書館内蔵書検索端末等の利用
館内蔵書検索端末を利用していないが6割を超えるが、その内、蔵書検索する必要がなかったと答えた利用者が6割を超え、使い方がわからない、知らなかった利用者が3割を超えている。蔵書検索はコンピュータでということがまだ浸透していない。端末の設置場所、検索方法など利用率を上げる工夫が必要である。
(3) ホームページの各室の閲覧状況
「ビジネス支援サービスページ」「おおさかページ」の利用経験は1割前後で、Web上の様々な情報提供がまだ認知されてない。ホームページは蔵書検索が中心で、資料紹介や調べ方案内など、ビジネスや大阪・古典籍に関する様々な情報がまだ十分利用されていない。
(4) ビジネス支援サービスの認知度
知らなかったが7割を超える。この認知度の低さは、ビジネス支援サービスという言葉が理解されにくいと考え、このアンケートの後、「中之島のビジネス情報拠点『大阪府立中之島図書館ビジネス支援サービス』」(2007年2月)を作成して館内に置き、ビジネス支援サービスの内容の周知を図っている。
(5) デジタル情報室の利用
デジタル情報室の利用経験は微増しているが、知らないが半数にのぼる。利用者へのお知らせが十分ではない。図書館内の各階の閲覧室等の名称や場所・機能が利用者にとって分かりにくいという状況である。
(6) 大阪資料・古典籍室について
大阪資料・古典籍室は2室あり、一室には郷土資料の歴史から文学まで広範な現代の資料が開架されているが、資料室が3階にあり、ある程度目的を持っていないと入室しづらい面もある。来館者を含めた利用者にちらしやホームページ等で広く厚みのある資料紹介を一層強化する必要がある。
(7) 満足度調査について
満足度調査では、各項目で満足と大変満足が1割以上増加している。「利用時間・曜日」に対する満足度の増加は、夜間の開館延長と、月曜開館が評価されていると考えられる。
まとめ
 今回のアンケート調査では、図書館ホームページの蔵書検索や横断検索はある程度利用されているが、近年当館が力を入れている、ビジネスや大阪・古典籍に関する様々なホームページ上の情報が十分に利用されていないという結果が示された。これは一般的に公共図書館のホームページが魅力的な情報源として活用されていないことも一因と考えられる。このため、各サイトのわかりやすさと充実を図るとともに、関係機関のサイトからのリンクについて連携を図り、図書館のサイトに導く工夫が重要と考える。
 また、ビジネス支援サービスと大阪・古典籍サービスの二本柱による図書館運営については、「開館時間の延長・開館曜日の変更」「読みたい・借りたい資料の発見」「職員の説明・対応」に対しての満足度が増加していることから、ある程度肯定の評価をいただいていると考えられる。しかしながら、今後とも、ビジネス支援サービスや大阪資料・古典籍サービスの一層の利用を促進するため、広報が必要と考えている。 


■ 集計結果詳細・比較 ■
 1 回答者について
 2 来館目的等について
 3 ビジネス支援サービスについて
 4 大阪資料・古典籍サービスについて
 5 満足度について


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