平成18年度

中之島図書館百周年記念『大阪資料・古典講座
 

《 講座は終了しました 》

 中之島図書館百周年記念事業の一環として、昨年に引き続き中之島図書館が所蔵する古典籍を教材として利用し、講座形式で近世文学、文化史を専攻する5人の大学教授等の方々にご協力いただき、古典籍と大阪文化に親しんでいただくための古典講座を開講します。
 近世および近代の大阪の文学と歴史に光をあてて、各講師が専門分野から特色ある講義を行います。大阪名所を詠み込んだ漢詩の世界、武士と大阪の人々との交流、また近松、蕪村、谷崎潤一郎の文学などを取り上げます。

   ◆5回通しで受講できる方に限ります。分割での受講はできません。
   ◆受講料は無料です。
   ◆定員: 50名

日程: 平成18年8月8日(火)、9日(水)、11日(金)   
     午後1時〜4時30分 (最終日は4時まで)

会場: 大阪府立中之島図書館 3階 文芸ホール
       地下鉄御堂筋線・京阪電車「淀屋橋駅」下車 約300メートル


【講座内容】

《1日目》  8月8日(火)
1.午後1時〜2時30分
新稲法子氏 (佛教大学非常勤講師
 「漢詩でめぐる浪花百景」
  浪花百景に代表される近世大坂の名所、その名所をたくみに読んだ漢詩が今に伝わります。大阪の名所を漢詩でめぐり、近世漢詩文学の世界を味わいます。

2.午後3時〜4時30分
藪田貫氏 (関西大学教授)
 「武士たちの大坂−大坂武鑑と浪華日記−」
  江戸から大坂に赴任してきた武士たち、中でも城代や町奉行・代官と大坂の人々との交流を取り上げます。

《2日目》  8月9日(水)
3.午後1時〜2時30分
明里千章氏 (千里金蘭大学教授)
 「谷崎潤一郎の歴史小説−「盲目物語」の世界−」
  先祖が江州日野の出身だと知った谷崎潤一郎は、ルーツを求める古典や歴史書の旅の果てに、豊かな物語世界にたどりつきました。その足跡を追います。

4.午後3時〜4時30分
阪口弘之氏 (神戸女子大学教授)
 「浄瑠璃本ひろいよみ−近松の正本を中心に−」
  近世上方で熱狂的な支持を得た浄瑠璃の世界を、中之島図書館が所蔵する近松門左衛門の浄瑠璃本の解説を通してご案内します。

《3日目》  8月11日(金)
5.午後1時〜2時30分
藤田真一氏 (関西大学教授)
 「蕪村の手紙−馬堤、則ち余が故縁なり−」
  中之島図書館所蔵の蕪村書簡を読みながら、好奇心に富む蕪村の精神を見るとともに、あわせて故郷浪花によせる深い心情をさぐります。

※ 午後3時〜4時
中之島図書館3階・記念室の見学、藤田講師とのフリートーキングを予定しています。

問合せ先: 大阪府立中之島図書館 大阪資料・古典籍課
            〒530-0005 大阪市北区中之島1-2-10
       電話 06-6203-0473(直通)


  ● 主催: 大阪府立中之島図書館百周年記念基金運営委員会