大阪府立中之島図書館 平成16年度文化講演会
「漢字はもっと面白い」講演会ロゴ
― 漢字・漢文・漢籍の世界を知るために ―


漢字の成り立ちや漢字の特徴を知って、漢字をもっと身近なものにしましょう。
漢字を知る楽しさや面白さを発見する講演会です。

《 講演会「漢字はもっと面白い」は終了しました 》

講演会「漢字はもっと面白い」講師の阿辻哲次氏  2004年12月4日(土)午後1時30分から、中之島図書館3階文芸ホールにおいて、平成16年度文化講演会「漢字はもっと面白い」を開催いたしました。

 講師の阿辻氏は漢字に親しむ環境に育ち、それが漢字を専攻するきっかけとなったこと、受験勉強で中之島図書館に通ったことなどの思い出話から講演会は始まりました。

 漢字の歴史は、甲骨文字からコンピュータの漢字まで「とてつもなく太く長い巻き寿司」 を考える。中の具を文字や政治、コンピュータと考えると時代によって文字と人間がどの ように関係するかが分かるという阿辻流の「漢字太巻き」論を展開されました。
講演会「漢字はもっと面白い」の様子
 漢字はカタカナやローマ字と違い一文字で意味を表す「表意文字」だから日本、朝鮮半島、ベトナムなど異なった言語系統に属する地域に広まったこと、また漢字の様々な特徴や漢字の作り方などについてユーモアを交えながら漢字の世界を解説されました。

 講演の後の質疑応答では、漢字の成り立ちや、漢和辞典の将来、また現代の中国で使わ れている簡体字などについての質問が相次ぎ、参加者の方々の漢字に対する関心の高さを伺 い知ることができました。


※ 当日の展示資料  【 】内は当館請求記号

『殷虚書契』羅振玉編、大正2(1913)年  【い3-59】
『秦漢瓦当文字』羅振玉編、宣統6(1914)年  【い3-63】
『流沙墜簡』羅振玉・王国維編、大正3(1914)年跋  【い3-48】
『説文解字注』漢・許慎撰,清・段玉裁注、 同治6(1867)年  【285-28】
『康熙字典』  【286-28】
「蒼頡像」(『三才図会』明・王圻撰、万暦年間  【024-84】)


講師:阿辻哲次氏 (京都大学大学院 人間・環境学研究科教授)

プロフィール : 1951年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業、同大学大学院博士課程修了。専門は中国文字文化史。
主な著書に『図説 漢字の歴史』(大修館書店)、『漢字の文化史』(NHKブックス)、『漢字道楽』(講談社選書メチエ)、『部首のはなし』(中公新書)など多数。
甲骨文字から現代パソコン漢字事情まで、漢字の一生を追う。
伝説上の漢字の発明者 蒼頡のイメージ
伝説上の漢字の発明者 蒼頡
 
【 日時 】 平成16年12月4日(土)  午後1時30分〜3時30分
【 会場 】 大阪府立中之島図書館 3階 文芸ホール
【 定員 】 90名 (申込み多数の場合は抽選)
【 申込み 】 A : 往復はがきに講演会名(「漢字はもっと面白い」)、住所、氏名、電話番号を記入してください。往復はがき1通につき1名記入してください。

 宛先 〒530-0005 大阪市北区中之島1-2-10
     大阪府立中之島図書館 大阪資料課

B : インターネットでもお申込みいただけます。
 → 講演会参加申込
 ※ご利用の際は「初めてインターネット申込を利用される方へ」もご覧下さい。
【 締切り 】 11月22日(月) 消印有効

お問合せ先 : 大阪府立中之島図書館 大阪資料課  TEL 06-6203-0473(直通)