平成21年度 大阪府立中之島図書館ビジネスセミナー
を開催しました。
平成21年度中之島図書館ビジネスセミナー「何故、日本の大規模メーカーは、新興アジア企業に負けるのか?〜 日本企業の対外競争力の課題 〜」を3月17日(水)に開催しました。定員80名に対し、90名を超えるご応募があり、当日は70名の方にご参加いただきました。
今回は、昨年に引き続き竹内毅氏(あずさ監査法人、公認会計士)をお招きし、日本メーカーが海外で新興国メーカーに負けている現状とその要因についてご講演いただきました。

現在、日本のメーカーは日本国内ではシェアを取っているが、海外では韓国や台湾、中国のメーカーに苦戦を強いられており、その要因として、確実に売れるが利益の薄いボリュームゾーンの生産をやめ、高付加価値製品に切り替えていること、原材料の調達を同等安価な製品があっても変更しないこと、生産設備を立ち上げる際、新興国メーカーは、製品の販売価格から逆算してそれに見合う設備をつくっているが、日本メーカーは最上品質の設備をつくり、それに見合う製品価格を算定しているので売れないこと、リストラでコストダウンのプロが辞めて新興国へ行ってしまっていることなどを指摘されました。

質疑応答では、資金をどう確保するか、大規模メーカーの事例が中心だったが中小企業ではどうしたらいいかなど、時間いっぱいまで活発な議論がおこなわれました。
アンケートにも多くの方がご回答くださり、「勉強になった」「これからのビジネスに役立てたい」「時宜をみた良いセミナーでした」「日本メーカーのきびしい状況がよくわかった」等々のご感想をいただきました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
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講師: |
竹内 毅(たけうち つよし)氏
あずさ監査法人 公認会計士 |
日時: |
平成22年3月17日(水) 14:00〜16:00 |
受講料: |
無料 |
会場: |
大阪府立中之島図書館 3階 文芸ホール
(大阪市北区中之島1-2-10) |
定員: |
80名
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【講師略歴】
昭和58年、ピート・マーウィック大阪事務所(現KPMG)入所。同シンガポール事務所・アセアンジャパンセンター所長、新日本監査法人代表社員等を経て、現在は、あずさ監査法人代表社員・大阪事務所トランザクションサービス統括担当。
【著書】
『最新実例英文財務諸表の分析』(共著)等
かつて、世界のトップを走っていた日本の大規模メーカーは、現在、韓国、中国、インドなどの新興国にシェアを奪われ、国際競争力を低下させている。
その要因はなにか。 主にコスト面から解説いただきます。
問合せ先:電話 06-6203-0474(代表) ビジネス支援課(担当:藤井・大島)