大阪府立図書館は、これからの大阪を展望し、府民と地域社会の要請にこたえ、図書館サービスの向上をめざして、「大阪府立図書館の基本方針と重点目標」、ならびにそれに基づく活動計画を「アクション・プラン」として策定します。その成果を検証・評価することにより、図書館活動の運営・改善に役立て、府民サービスの向上に努めます。
アクション・プランおよび評価結果は、公表することにより、広く図書館活動への理解を促進するとともに、図書館活動についての説明責任を果たすことをめざします。
「大阪府立図書館の基本方針と重点目標」の実現に向け、重点的に取組む具体的な活動内容と、年度ごとの工程を一覧(別紙「アクション・プラン」)にまとめています。
アクション・プランは、活動目標の達成をめざして、職員が現状の課題を共有し、図書館活動全体からみた各業務の意義や可能性を意識化し、目標に向かって活動していく過程を、具体化・「見える化」するものです。
「大阪府立図書館の基本方針と重点目標」「アクション・プラン」に沿って活動評価するにあたり、一般的な公立図書館の基本データ(来館者数や貸出冊数等)をもとに、府立図書館の全体像を概観できるように<データで見る府立図書館の姿>をまとめました。
重点目標には直接的にあらわれていないものでも図書館活動の基本となる特徴的なデータをとりあげています。
活動内容ごとに達成度を測定するため、評価指標(活動指標/参照指標の2種類)を設定します。活動指標は図書館が能動的に実行できる要素(開催数、新規コンテンツ数、計画策定等)を指標としています。図書館は、各年度、この目標に向かって努力し、年度終了後に評価をおこないます。一方、参照指標は、直接これにより評価するものではありませんが、成果をモニターするための要素(参加者数、アクセス数、満足度等)として、指標にあげています。
翌年度には、前年度の評価を踏まえて活動内容の見直しを行います。これらを取りまとめ、「活動内容シート」(重点目標ごと)を作成します。
目標を数値で設定し定量評価することが一般的ですが、図書館業務においては数値で表すことが困難な業務が多く存在します。数値化になじまない業務については、記述による定性評価を取り入れます。
各活動内容は、単年度の取組み目標を設定し、掲げた目標に対してどういう成果を実現できたかを、以下の5段階で評価します。また、各重点目標についても、同様に5段階の評価を行います。
評価の基準としては、定量評価と定性評価を取り入れたことから、それぞれの性格により、次の3種類に分類します。
ただし、対象事業によっては、単年度内の達成を前提としない内容もあります。
個別の活動内容の評価を総合し、重点目標ごとの評価を行います。重点目標の評価にあたっては、評価指標にあがらなかった点や状況変化等も含めて、評価にあたっての説明を記述します。
○評価は、まず自己評価として、事業の実施部署が当該年度実績について評価を行い、あわせて、評価の精度・相互確認のため、館内職員と教育委員会スタッフによって構成されるプロジェクトチームで調整とまとめを行います(一次評価)。その後、両館合同の評価委員会において総合評価(自己評価)を行います。
○評価の客観性を保つため、図書館運営にあたっての第三者機関である図書館協議会を「外部評価組織」として位置づけ、その下部組織として新たに設置する活動評価部会で総合評価(自己評価)の妥当性を中心に協議していただき、図書館協議会で承認していただきます(公表)。
○評価の時期は、当該年度の第3四半期までの一次評価をもとに、年度内に総合評価(自己評価)、第三者評価(仮評価)を行います。仮評価に基づき、次年度の取組みを見直し、アクション・プランを更新します。1年間の活動成果をまとめた第三者評価(本評価)作業は、翌年度夏までに実施します。この評価結果を第1回図書館協議会で承認いただいて確定し、最終的に外部に公表します。