1 なぜ、蔵書点検を行なうのですか?
~すばやく、確実にサービスを提供するため、年1回定期的に蔵書点検を実施~
数多くの蔵書のなかから皆様が求める1冊の資料をすばやく、確実にとりだすには、全ての資料が正しい位置に置かれている必要があります。
このため、実際に書架にある資料とコンピュータのデータを突き合わせて、正しい位置に戻したり、 行方のわからなくなっている資料を特定しそのデータを抹消して、所蔵データと一致させる必要があります。
このような作業を「蔵書点検」と呼び、当館では年1回定期的に実施しています。
2 なぜ、これだけの期間が必要なのですか?
~数年かけて一巡。利用の比較的少ない時期を選び、他館とも日程調整~
休館日をできるだけ少なくするために、一度に全蔵書を点検するのではなく、開架室の資料は毎年点検し、 書庫内の資料については数年をかけて一巡するようにしています。
利用者の皆様にできるだけご迷惑がかからないよう、利用が比較的少ない時期を選び、 府立中之島図書館、大阪市立中央図書館とは時期が重ならないよう調整しています。
3 蔵書点検作業の実際
~番号揃えで正しい位置に配列、一冊ずつバーコード読取、本を探して調査…~
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館内蔵書の番号揃え |
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請求記号(背ラベル)どおりに正しく並べます。<右上の写真:書庫での番号揃え作業の様子> |
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資料のバーコードの読取 |
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ポータブル端末(POT)を使って、点検対象のすべての資料のバーコードを1冊1冊読み取ります。
<左下の写真:箱を開け、本のバーコードをポータブル端末で読み取っているPOT作業の様子> |
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データの照合 |
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読み込んだデータと所蔵データを機械的に突き合わせ、所在場所とデータの違う資料、行方不明の資料など、調査の必要がある資料のリストを打ち出します。 |
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調査 |
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リストをもとに、行方不明の資料が書架の奥に落ちていないか、間違った場所に置かれていないかなどを調べます。 |
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修正、不明 |
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発見された資料のラベルやデータを正しく修正します。また、どうしても見つからなかった資料を行方不明本扱いに変更します。 |
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不明本は年間300~400冊程度(開架図書30万冊の約0.1%)です。
当館では入り口にブック・ディテクション(無断持ち出し防止装置)を設置しており、不明率は比較的少ないと考えています。 |
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なお、追跡調査をしたにもかかわらず5年以上行方不明となった資料は、規定にしたがい、所蔵データを削除します。 |
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