平成20年度蔵書点検について

大阪府立中央図書館


 大阪府立中央図書館では、平成20年6月9日(月)から6月19日(木)まで11日間にわたり休館し、蔵書点検を行いました。 (定例の月曜日休館、館内整理日を除く休館日数は8日間です。)
 期間中、中央図書館の蔵書177万冊中、156万冊の館内資料の配列を正しくし、63万冊の資料と所蔵データとの確認作業を行うことができました。その結果、データと異なる場所にあった約1,400冊を本来の場所に戻し、約800冊の資料状態データを正しくしたほか、不明資料扱いとなっていた約70冊を発見することができました。
 ご不便をおかけしましたが、蔵書点検により、利用者の皆様にすばやく、確実にサービスを提供する態勢を整えることができました。
 ご理解とご協力ありがとうございました。


1 なぜ、蔵書点検を行なうのですか? 
   ~すばやく、確実にサービスを提供するため、年1回定期的に蔵書点検を実施~

 数多くの蔵書のなかから皆様が求める1冊の資料をすばやく、確実にとりだすには、全ての資料が正しい位置に置かれている必要があります。
 このため、実際に書架にある資料とコンピュータのデータを突き合わせて、正しい位置に戻したり、 行方のわからなくなっている資料を特定しそのデータを抹消して、所蔵データと一致させる必要があります。
 このような作業を「蔵書点検」と呼び、当館では年1回定期的に実施しています。

2 なぜ、これだけの期間が必要なのですか? 
   ~数年かけて一巡。利用の比較的少ない時期を選び、他館とも日程調整~

 休館日をできるだけ少なくするために、一度に全蔵書を点検するのではなく、開架室の資料は毎年点検し、 書庫内の資料については数年をかけて一巡するようにしています。
 利用者の皆様にできるだけご迷惑がかからないよう、利用が比較的少ない時期を選び、 府立中之島図書館、大阪市立中央図書館とは時期が重ならないよう調整しています。

書庫での番号揃え作業の写真3 蔵書点検作業の実際
   ~番号揃えで正しい位置に配列、一冊ずつバーコード読取、本を探して調査…~

(1) 館内蔵書の番号揃え
請求記号(背ラベル)どおりに正しく並べます。右上の写真:書庫での番号揃え作業の様子>
(2) 資料のバーコードの読取
ポータブル端末(POT)を使って、点検対象のすべての資料のバーコードを1冊1冊読み取ります。
左下の写真:箱を開け、本のバーコードをポータブル端末で読み取っているPOT作業の様子>
(3) データの照合
読み込んだデータと所蔵データを機械的に突き合わせ、所在場所とデータの違う資料、行方不明の資料など、調査の必要がある資料のリストを打ち出します。
(4) 調査
リストをもとに、行方不明の資料が書架の奥に落ちていないか、間違った場所に置かれていないかなどを調べます。
本のバーコードをポータブル端末で読み取っているPOT作業の写真
(5) 修正、不明
発見された資料のラベルやデータを正しく修正します。また、どうしても見つからなかった資料を行方不明本扱いに変更します。
不明本は年間300~400冊程度(開架図書30万冊の約0.1%)です。
当館では入り口にブック・ディテクション(無断持ち出し防止装置)を設置しており、不明率は比較的少ないと考えています。
(6) なお、追跡調査をしたにもかかわらず5年以上行方不明となった資料は、規定にしたがい、所蔵データを削除します。


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