としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2009年9月掲載
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 みんなで楽しむエコロジー
 家で、学校や職場で、街のなかで、エコロジーは身近なところから始めることができます。気軽に自分なりのエコロジーを楽しんでみませんか。
 
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「生ゴミ堆肥」ですてきに土づくり 「カドタ式」土のう袋堆肥で植物も地球もよろこぶ土に!(ひと目でわかる!図解)
門田幸代著 主婦と生活社 2006年3月刊
『「生ゴミ堆肥」ですてきに土づくり』表紙画像
 台所から出る生ゴミを土に返す方法としては、庭に埋め込む形のコンポスト容器を使う方法が知られていますが、この本で紹介されているのは、著者が独自に編み出した、土のう袋を使った堆肥作成術です。
 「買いすぎない」「つくりすぎない」をモットーとし、野菜もなるべく皮ごと調理して捨てる部分はできるだけ少なくした上で、どうしても出る生ゴミだけを堆肥化します。生ゴミ堆肥を施した庭土はふかふかになり、ガーデニングも楽しめるとなれば、台所からはじまるエコなサイクルの完成です。

 
やさいはいきている そだててみようやさいのきれはし(しぜんにタッチ!)
藤田智監修 岩間史朗写真撮影 ひさかたチャイルド 2007年2月刊
『やさいはいきている』表紙画像
 普段ならすぐに捨ててしまう、野菜の切れ端。ところが、水を入れたお皿に置くだけでぐんぐんと育っていく野菜の生命力の強さ、美しさに目を奪われます。家庭菜園やベランダ栽培より、もっとお手軽にテーブルの上で野菜の切れ端を育ててみませんか。
 エコを楽しみながら、育った野菜ももう一度食べられてお得感いっぱいです。

 
緑のカーテンの育て方・楽しみ方 ECOLOGICAL LIFE
緑のカーテン応援団編著 創森社 2009年4月刊
『緑のカーテンの育て方・楽しみ方』表紙画像
 緑のカーテンとは、窓辺やベランダを植物でおおい、その日よけと蒸散効果で涼しい空間をつくるものです。エアコンの使用量を減らし、ヒートアイランド現象の軽減にもつながるとして、近年は各地の学校や地域でも取り組まれています。
 実際の気温の変化もさることながら、鮮やかな緑におおわれた窓辺の眺めや、風に植物がそよぐ音もまた、涼やかさを運んでくれることでしょう。

 
銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
田中淳夫著 時事通信出版局 2009年4月刊
『銀座ミツバチ物語』表紙画像
 著者いわく、「ちょっとした好奇心と遊び心」から、2004年、銀座周辺に働く有志が集まってはじめた「銀座ミツバチプロジェクト」。
 「大都会・銀座のビル屋上でミツバチを飼う」という意外性が話題となっただけでなく、1年目からたくさん採れたハチミツを銀座の老舗でカクテルやお菓子として販売し、着実な「地産地消」の実績も上げています。意外に安全でかわいいミツバチのために、近隣の住民や社員が無農薬で花を育て始めると、どうせなら、ハチが蜜を集めたあと人間も美味しいように野菜を育てたら、と提案する著者。条例や義務で行われる屋上緑化は、手がかからないことを前提条件に植物が選ばれがちですが、手がかかっても楽しければ「美味しい景観」作りは進むというわけです。
 ハチの飼育は、いのちや環境保全と向き合うことでもありますが「真面目」と「楽しむ」は両立することが、全編から伝わってくる一冊です。
 ミツバチの飼育について書かれた本はたくさんありますが、最近の出版では、 一般向けに『庭で飼うはじめてのみつばち ホビー養蜂入門』(和田依子編著 中村純監修 山と溪谷社 2008年7月刊)
子ども向けに『ニホンミツバチと暮らす』(月刊たくさんのふしぎ 第283号 飯田辰彦文・写真 福音館書店 2008年10月号)、 『ミツバチの絵本』(そだててあそぼう 42 よしだただはる へん たかべせいいち え 農山漁村文化協会 2002年3月刊) などがあります。
 ミツバチの「ごはん」になる植物が、近くにあるかどうかを調べるには、 『日本の蜜源植物』(日本養蜂はちみつ協会 2005年2月刊) はいかがでしょうか。(参考図書のため、貸出はしていません。館内でご利用ください。)
 環境指標生物としても注目を集めるハチ。大量失踪、大量死した原因を追究して話題となった 『ハチはなぜ大量死したのか』(ローワン・ジェイコブセン著 中里京子訳 文藝春秋 2009年1月刊) は、当館でも予約多数となっています。

 
だれでもできるホタル復活大作戦 ぼくらの町にホタルがもどってきた
大場信義編著 合同出版 2004年8月刊
『だれでもできるホタル復活大作戦』表紙画像
 ホタルの幼虫は、夏に生まれ、冬までに脱皮を繰り返すので、今頃は川の中で子ども時代を過ごしていることでしょう。だれでもできるといっても、と尻込みしそうにもなりますが、どの活動も、ホタルとその周りの環境を守りたいという気持ちから始まりました。ホタルを復活させるために、地域住民や行政が力を合わせて、自然体で取り組んでいる様子が伝わってきます。同じ分野の本に『きれいな水でホタルをとばそう 自分で作るビオトープ』(サイエンス・シリーズ 村上光正・木下一成共著 パワー社 2006年3月刊)、『きれいな水でホタルのふやし方・写し方 ホタルを2倍楽しむ方法』(サイエンス・シリーズ 村上光正編 パワー社 2007年3月刊) などがあります。
 児童書では、『ホタルがすきになった日 都会にホタルを取りもどした阿部宣男』(感動ノンフィクション 国松俊英文 藤本四郎絵 佼成出版社 2009年7月刊) をどうぞ。

 
雨を活かす ためることから始める (岩波アクティブ新書104)
辰濃和男・村瀬誠著 岩波書店 2004年2月刊
『雨を活かす』表紙画像
 現代日本の暮らしでは、降った雨は、樋をつたわせ、下水へ流してしまうことがほとんど。一方、水道水は、遠くのダムからひき、大変なエネルギーを費やして浄化したものを使っています。もったいない!
 雨水を各自の家でため、庭木への散水やトイレなどに使えば、節水になるだけではなく災害時のための非常用水となり、さらには集中豪雨で下水がパンクする都市型洪水の防止にもつながります。この本では、きれいな雨水をため利用するための極意が紹介されていますが、まずはポリバケツでも何でもいいから雨水をためてみようとも書かれています。雨を下水に流さず、土に浸透させることも、地下水源を豊かにすることにつながるそうです。次の雨の日が待ち遠しくなること請け合いです。
 ためた雨水で、残暑の夕方に打ち水を楽しむのもいいですね。関連の図書には『打ち水大作戦のデザイン』(打ち水大作戦本部編 インプログレス 2009年7月刊)などがあります。府立中央図書館でも例年、八尾土木事務所・東大阪市役所と連携して「打ち水作戦in荒本」という企画を行っています。

 
木を植えよ! (新潮選書)
宮脇昭著 新潮社 2006年11月刊
『木を植えよ!』表紙画像
 木を植えるのは環境保護、温暖化防止のためだけではありません。地震や台風の多い日本では、シイノキ、タブノキ、カシなどの、土地に合った常緑照葉樹の森をつくることが根本的な災害対策になるのだと著者は言います。冬でも繁る緑の葉が火災を食い止め、深い根は大雨や地震の時も地盤をしっかりと支えてくれるのです。
 家の庭に1本でも2本でも木を植えること、お隣との境を生垣にしてみること、学校やマンションの周囲を木で囲むことなど、私たち一人ひとりの小さな力でも、できることがたくさん書かれています。  
 これまでに国内外で3000万本もの木を植えてきたという著者にちなみ、こつこつと木を植えることの大切さを教えてくれるよみものを合わせてご紹介します。
『木を植えた男』(ジャン・ジオノ原作 寺岡襄訳 フレデリック・バック絵 あすなろ書房 1989年12月刊)
『山に木を植えました』(スギヤマカナヨ作 畠山重篤監修 講談社 2008年5月刊)
『八〇万本の木を植えた話』(イミエ著 高賛侑訳 吉川賢監修 中村鈴子さし絵 合同出版 2009年6月刊)

新・子どもたちが地球を救う50の方法
地球を救う50の方法制作委員会著 スギヤマカナヨ絵 ブロンズ新社 2009年5月刊
『新・子どもたちが地球を救う50の方法』表紙画像

 水や空気を汚さないために、資源を大切に使うために・・・いつでも、だれでもできそうなことをわかりやすくまとめた本です。書名のとおり子ども向けですが、取り上げられている話題やデータは大人でも知らないことが多いのではないでしょうか。
 「洗剤は地球を汚す?」「食べ物を土にかえそう」「充電池にかえよう」など、日常的な50の項目を取り上げて、私たちに何が出来るか、それをするとどんな効果があるかを数字を挙げて説明しています。
 この本に先がけて出版された一般向けの本に『地球を救うかんたんな50の方法』(ジ・アース・ワークス グループ著 土屋京子訳 講談社 1990年7月刊)があります。
 そのほかにも、地球を救う方法についての本はたくさんあります。いつの時代でも、消費をすれば必ず資源が減る・汚れるという事実と、ものをよく選び無駄にしない心がけの大切さは共通しています。どれも厚い本ではないので、これまであまり関心が無かったけれど・・・という方もぜひ、気軽に手に取ってみてください。
『ペンギン君が教える環境問題の本 みんなで地球温暖化をストップする19の方法』(ポリー・ガジ著 レイチェル・ルイス著 根本美緒監訳 ゴマブックス 2007年10月刊)
『地球と生きる133の方法』(アースデイ21編 家の光協会 2002年8月刊)
『21世紀の子どもたちが地球を救う50の方法』(グループなごん著 松岡達英絵 ブロンズ新社 1998年4月刊)
『地球を守る1001の方法 英国女性が考えた』(バーナデット・ヴァーレリー著 田中重弘訳 中経出版 1991年2月刊)
『地球を救う133の方法』(アースデイ日本編 家の光協会 1990年12月刊)
『地球と生きる55の方法 誰にでも、今すぐできるグリーンライフ』(下郷さとみ編集 ほんの木(発売) 1990年10月刊)

 

作成:資料情報課


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