としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2007年12月掲載
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 防犯!
 戸締り用心、火の用心。慌ただしい年の瀬を迎えて、今回のテーマは「防犯」です。
 
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安全はこうして守る 現場で本当に役立つ防犯の話
小宮信夫 編著 ぎょうせい 2007年2月刊
「安全はこうして守る」表紙画像  幼い子どもをねらった犯罪や、動機の見えてこない犯罪のニュースが続き、私達を不安にさせる昨今です。 しかし、いざ自分達で犯罪から身を守るにはどうすればいいのかと考えても、なかなか良い方策は見つけにくく、あいまいなままです。
 この本は、防犯の第一線で活躍する小宮氏と、実際に防犯に取り組んでいる自治体職員や学校関係者など、経験豊富な34人により執筆されています。 実際に起きた事件から教訓を得ての取り組みや、事例が解説されており、具体的です。 又、安全教育やコミュニティ再生など、角度を変えた視点での取り組みもあげられていて、対策を企画する時のヒントも得られそうです。
 大阪で多発する事例に限定して対策を紹介している『安全なまち大阪をめざして』も、あわせてどうぞ。 図書館で受入予定の改訂版は、大阪府安全なまちづくりのホームページでごらんいただけます。
 12月に入ると何かと気ぜわしく、ついつい普段よりガードが甘くなりがちです。このような本を読んで少し気持ちをひきしめて、皆が安全無事に和やかに新年を迎えたいものです。

 
  
親子できたえる防犯力 親子の会話が、防犯の第一歩!
石井栄子著 フレーベル館 2007年3月刊
白いおばけのスー おるすばん、危機一髪!
HILOKO さく・え フレーベル館 2007年3月刊
「親子できたえる防犯力」「白いおばけのスー」表紙画像  今回紹介する本は、子どもの防犯力を高めるために作成された本で、保護者用と子ども用があります。
 『親子できたえる防犯力』(保護者用)は、防犯意識に関する質問に「はい・いいえ」で答えて、当てはまる項目を読めば、安全対策の情報がわかるしくみになっています。 ほかに、「ケータイ」がほしいとせがまれた時の注意点や、子どもが一人で留守番するときに気をつけることなど、大人が子どもに伝えたい防犯の話が盛り込まれています。
 もう一冊の『白いおばけのスー』(子ども用)は、おばけの世界から人間界にやって来た、おばけのスーが主人公です。「キャー」という悲鳴を食べないと、姿が消えてしまうスー。留守番中の姉妹を怖がらせるつもりが、さまざまな危険から助ける、というお話です。楽しく読みながら、防犯知識を身につける目的で作られています。
 この他にも、家族で防犯について学べる本として、次のものがあります。 家庭内で防犯力を高めましょう。

親子でトライ!!クイズ子どもの安全なるほどブック

親子で実践!犯罪・危険・事故回避マニュアル

親子でまなぶ子どもの防犯ガイド
 
世界No.1詐欺師が教える華麗なる騙しのテクニック
フランク・W.アバグネイル著 高橋則明訳 アスペクト  2004年1月刊
「世界No.1詐欺師が教える華麗なる騙しのテクニック」表紙画像  「振り込め詐欺に、もっともひっかかりにくい」といわれる「大阪人」ですが、ここまで巧妙だと、ひっかかってしまうかも?
 この本では、自分自身が巧妙な詐欺師であった著者が、詐欺防止の専門家として、実際にあった詐欺の手口の数々を紹介しています。
 同著者の自伝で、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作となった、『世界をだました男』 もあわせてどうぞ。
 
殺してやる 止められない本能
デヴィッド・M.バス著 荒木文枝訳 柏書房 2007年3月刊
「殺してやる」表紙画像  毎日のように発生し、ニュースで伝えられる殺人事件。人はなぜ他の人を殺すのでしょうか。
 本書では、アメリカを中心に世界の殺人事件の記録を調べ、また、各国の人々に、誰かを殺したいと思ったことはあるか、あるとしたら誰に対しどうしてそう思ったのか、そしてなぜ実行せずに踏みとどまったのかをアンケート調査しています。それらの結果をもとに、「進化心理学」の立場から、人が誰か「殺したい」と思うことが、ヒトが進化の過程で得たもの、本質的なものであり、そういう感情は誰にでもあるものだと主張しています。
 本書の主張に対し、もちろん賛否両論はあるでしょうし、日本では違う、自分(や自分のまわりにいる人)は違うと思われるかもしれません……が、もしかしたら……と考えずにいられなくなる本です。
 
「犯罪被害にあう」ということ あなたに知ってほしいこと、あなたにできること 2005
大阪被害者支援アドボカシーセンター 2005年10月刊
「犯罪被害者にあうということ」表紙画像  ちゃんと戸締りをしていたのに。 青信号で横断歩道をわたっていたのに。
 どんなに防犯を心がけていても、ルールを守っていても、事故、事件の被害者になってしまうことはありえます。 自分自身や身近な人が犯罪被害にあってしまったら、私たちはどうしたらいいのでしょう。
 近年、注目されるようになってきた犯罪被害者の権利に関する資料の中から、大阪の被害者支援団体によって、やさしいことばでわかりやすくまとめられた、入門資料をご紹介します。 同書の2007年版も、受入予定です。

 このほかにも、 
殺された側の論理

犯罪被害者の声が聞こえますか

ほか、被害者の声を届けようと、多くの発信がなされています。
 
ケータイ・ネット社会の落とし穴(DVD)
 Vol.1ネット社会の道しるべ Vol.2ケータイ社会の落とし穴
NHKエンタープライズ 2006年2月刊
「ケータイ・ネット社会の落とし穴」外観画像  このDVDは、ネット社会で小・中学生がはまりやすい罠とその対処法を、ドラマ形式で紹介しています。 ネット社会と一言でいっても、子供たちがどうやってネットを活用しているか、大人には想像もつかないところもあります。 でも、友達との付き合い方や家族との過ごし方、コミュニケーションの基本なら、共に考えることができます。
 メール依存症や、チャットでのトラブルなど、一緒に見て、子供と少しでも話しやすい関係を築けたら、「罠」への1番の防犯につながるかもしれません。 ぜひご活用ください。

作成:資料情報課


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