としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2007年9月掲載
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 鉄道あれこれ
 ロマンロマンの汽車ポッポ。郷愁もあこがれも通勤ラッシュも何でも乗せて、今回のテーマは「鉄道」です!選者の想いをお楽しみください。
 
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日本の地下鉄・車両めぐり 都市交通を担うメトロの車両たち
金子元昭著 交通新聞社 2007年3月刊
「日本の地下鉄・車両めぐり」表紙画像  出発・到着時間の予測しやすい鉄道、中でも、雨風に影響を受けにくい地下鉄は、安くて確実、頼りになる交通機関といえますが、ほとんど地下を走っていたりするだけに、車両の全体像を知っている人は、鉄道ファン以外では意外に少ないようです。
 この本では、関西人になじみの深い、大阪、京都、神戸の地下鉄を含め、札幌から福岡まで9都市10地下鉄の車両形式の推移が、1950年代から最近までの写真と一緒に紹介されています。
 車両形式なんてちんぷんかんぷん、という人も、昔通った路線を懐かしんだり、日頃乗っている車両を改めて見直したり、きっと楽しめる一冊です。
  
知られざる鉄道 リニアモーターカーからトロッコまで200選
けいてつ協会編著 JTB 1997年3月刊
知られざる鉄道 2 鉄道はこんなにも怪しく愉しい!!
せんろ商会編著 JTB 2003年8月刊
「知られざる鉄道」表紙画像  鉄道といっても大阪環状線や御堂筋線のような電車や列車だけが鉄道ではありません。法律上はモノレールやケーブルカー、ロープウェーやニュートラムなどの新交通システムも鉄道に含まれます。
が、それだけでもありません。時刻表にも載らない知られざる「鉄道」があるのです。
 本書では、伐採した木材を運ぶための森林鉄道や、採掘した鉱物を運ぶための鉱山鉄道、工場の中で専用鉄道から、個人が庭に作った鉄道(もちろん人も乗れる)から、ホテルの宿泊棟と露天風呂を結ぶモノレール、お寺の急階段を登るためのモノレール、病院内でカルテを運ぶモノレール、果ては味噌樽や酒樽や料理や金魚を運ぶための人力トロッコまで、ありとあらゆる「鉄道」を紹介しています。
 読めば「鉄道」のイメージが広がること間違いなしです。
 ただ、少し古い本なので、現在はなくなっているもの、変更のあるものもあるかと思いますのでご注意ください。
 
鉄道施設50選
鉄道施設50選選考特別委員会企画・編集 日本鉄道施設協会 2003年10月刊
「鉄道施設50選」表紙画像  人はレールの敷けない場所に橋を架け、山や海底を掘りトンネルを作りました。その優れた知恵と技術により、私たちの暮らしは便利になり、快適な移動ができるようになりました。
 本書は、鉄道と切り離すことのできない鋼橋やトンネル等を全国の鉄道施設の中から50箇所を選び出し、写真入りで紹介しています。
 それぞれの施設に関連する文献情報も掲載されていて、アカデミックな書物ですが、関西からは御堂筋線の地下トンネル、餘部橋梁、瀬戸大橋などが取り上げられていますので是非ご覧ください。
 
ぼくは「つばめ」のデザイナー 九州新幹線800系誕生物語
水戸岡鋭治著 講談社 2004年12月刊
「ぼくはつばめのデザイナー」表紙画像  2004年3月に日本で8番目に生まれた新幹線、九州新幹線「つばめ」。それをデザインしたのが、この本の著者水戸岡鋭治氏です。
 水戸岡氏のこだわりぶりは楽しい!最先端の仕事の現場の話から、「乗客がさわるところはできるだけ天然素材にしたい。」と九州の山桜の無垢の木を使うことにこだわったり、隣の人と肘掛のとりあいにならないように幅を充分にとったり、「タテ目」にこだわったりなど、「こんな風に列車はデザインされるのか」と楽しい新発見の連続です。
 鉄道ファンでもなかった少年が、ブルネル賞・ブルーリボン賞・ローレル賞といった数々の賞を受賞するデザイナーになったいきさつも、自分の未来や仕事を考える人のヒントになりそうです。
 写真、デザイン画満載で、小学生から大人まで楽しめます。
 
乗車券 鉄道乗車券が語る昭和10年代の鉄道 (ビデオ)
JICC出版局 〔199-〕
「乗車券」表紙画像  この映像は昭和15年のドキュメンタリー作品です。乗車券が印刷され、使用される過程を追いながら、当時の駅や改札口、列車内の風景を映していきます。
 「脇役」な古い車両の美しさ。駅員さんのピンとした背筋。流れゆく景色をのぞきこむ子供。子供を見守る着物の母親。どさっと渡される使用済みの切符の山。
 まだモノ(乗車券)の流れがわかりやすい戦前のレトロな雰囲気とあいまって、ノスタルジックな気分にひたれます。
 

作成:資料情報課


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