としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2007年2月掲載
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図書館でダンス!
 今回のテーマは「ダンス」。世界に数あるダンスのなかから、地元大阪に根付いた河内音頭にはじまり、よさこい、チア、社交ダンス、バレエ、宝塚、そして今、若い世代に大人気、2月18日開催の「若者ダンスカーニバル in 大阪府立中央図書館」でも、最もエントリーの多かったストリートダンスを取り上げてみました。 
 
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河内の音頭いまむかし
村井市郎著 八尾市役所市長公室広報課 1994年8月刊
「河内の音頭いまむかし」表紙画像  夏になると風にのって太鼓の音が聞こえてきて、自然と身体が踊りだす…。大阪の地に根付いたダンスといえば、やっぱり盆踊り、河内音頭。
 本書は、河内音頭の元節である交野節から浪曲音頭と呼ばれる現代の河内音頭までの変遷と、現代の河内音頭の特色や江州音頭の歴史と特色にもふれられています。著者が20年の歳月をかけて大阪府内を自転車で走り回って行った調査取材に基づいた研究結果です。
 本書の発行者である八尾市のホームページには、「河内音頭まつり情報」を紹介するページもあります。
 踊り方を知りたい方は、ビデオ『ザ河内音頭1 河内音頭おどりの踊り方』(柏原市総務部自治推進課広報広聴係刊)があります。こちらは、館外への貸出しはできませんので、AV室でご視聴ください。
  
よさこい祭り50年 よさこい祭り50年記念誌
よさこい祭振興会 2004年3月刊
「よさこい祭り50年 よさこい祭り50年記念誌」表紙画像  毎年8月に高知県で開催されているよさこい祭りの50年の歩みを紹介した記録集です。
 第1回目の開催は昭和29年。その時の参加者は750人ほどでしたが、平成15年の第50回には2万人に増え、好評を博しています。
 地方の祭りであるにもかかわらず、ここまで盛り上がるのは何故なのか!? その理由は、全国から集まってくる老若男女のいきいきした姿にありました。
 豊富な写真は、進化していく祭りの姿を映し出し、踊ることの楽しみを私たちに伝えてくれます。
 
大阪のおばちゃん、チアリーダーになる
馬場佐知著 産経新聞出版 2006年7月刊
「大阪のおばちゃん、チアリーダーになる」表紙画像  「生まれ変わったら私もチアをやりたい…」。自分の子どもより年下の高校生の、華麗なチアリーディング。それを眺めてため息をつくお母さんたち。…と、ここまでは珍しい光景ではないかも知れません。でも彼女たちは、「生まれ変わらんでもやったらええやん!」と、まったくの初心者からイベントやCM、選手権にも出場するようになり、とうとう世界遠征までやってしまったんです。人生に遅すぎる挑戦はない。元気のわく一冊です。(中之島図書館所蔵)

 もう一冊は、『遅咲きのアダジオ ダンスで変えた私の人生』(萩原葉子著 主婦と生活社 1984年10月刊)。
 詩人萩原朔太郎の娘で、すさまじい家庭環境に育ち、その様子を描いた私小説『蕁麻の家』(新潮社 1976年9月刊)などで知られた作家です。ダンスに憧れて42歳にして踊り始め、人生全体が輝き出し、生き生きと「遅咲きの花」を咲かせていく様子が、派手ではないが力強い筆致で描かれています。
 
日本のバレリーナ 日本バレエ史を創ってきた人たち
文園社編 文園社 2002年3月刊
「日本ノバレリーナ 日本バレエ史を創ってきた人たち」表紙画像  子どものお稽古ごととして、今も昔も人気の高いバレエ。近年は大人のバレエも盛んです。
 すっかり日本に定着したバレエですが、日本のバレエは、1912年イタリアから招いたバレエ・マスターによって幕を開け、その後ロシア革命を逃れて日本に亡命したエリアナ・パブロバによって発展しました。
 この本では、日本のバレエ界の歴史を作ってきた20人のバレリーナたちの歩んできた道が紹介されています。バレエとの関わり方はさまざまですが、厳しい時代や環境の中にもかかわらず、一様にバレエへの深い愛情が感じられます。

 バレエについてもっと知りたい方には、以下のような本もあります。

バレエ・ギャラリー30 登場人物&物語図解』(佐々木涼子監修 学研 2006年3月刊)
もっとバレエに連れてって!』(守山実花著 青弓社 2004年2月刊)
 
男たちの宝塚 夢を追った研究生の半世紀
辻則彦著 神戸新聞総合出版センター 2004年12月刊
「男たちの宝塚 夢を追った研究生の半世紀」表紙画像  宝塚歌劇団の90年にわたる歴史の中で、短期間ではあるものの、「男子部」が存在したことはご存知でしょうか。
 歌劇団の創始者・小林一三氏が構想していた男女共演の「国民劇」。その担い手として創設された「男子部」でしたが、約8年で解散となりました。
 “明日の宝塚スター”を目指した男性たちの希望と挫折、そして退団後の人生を、演劇・映画ジャーナリストである著者が追ったルポルタージュです。
 宝塚歌劇団の知られざる歴史の一場面を発掘するとともに、ここで描かれる男性団員たちの生き様は、まさに戦後日本の歩みを示しているように思えます。
 なお、今年、本書をもとにした演劇「宝塚BOYS」の上演が全国各地で予定されているとのことです。

 
トウキョウストリートダンス (DVD) 
GPミュージアムソフト製作 2005年刊
「トウキョウストリートダンス」外観画像  この2月開催の「若者ダンスカーニバル in 大阪府立中央図書館」のエントリーでは、ブレイクダンス、ヒップポップ、フリースタイルと、ストリート系ダンスが大多数を占めました。そこで、今回は、「ハウス、ジャズ、ヒップホップ」のパフォーマンスと、ワンポイントレクチャーやDJインタビューも収録したこのDVDをご紹介します。

 ほかにも、タイトルがシブいダンスクリップ集『舞士道』(DVD)(サムライオフィス製作 2005年刊)や、ジェシカ・アルバ主演、ジェニュワインやミッシー・エリオットといったヒップポップ界の人気アーティストが大勢出演した映画『ダンス★レボリューション』(DVD)(ユニバーサルピクチャーズ 2004年刊)などのほか、ストリート系のアーティストのCDもありますよ。
 映像・音響資料ならではの、臨場感あふれるパフォーマンスをお楽しみください。

作成:資料情報課


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