としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2006年10月掲載
 ☆他の号はこちら としょかんせんなりびょうたんINDEX
 
 “本”の世界へようこそ
 “本”の世界は、これぞまさしく“せんなりびょうたん”。
 今回は、10月27日〜11月9日の読書週間にちなんで、ブックリストのご紹介をはじめ、“本”に関わる楽しく豊かな世界へとご案内します。
 
<書名(タイトル)の部分をクリックすると、蔵書検索の書誌詳細表示画面を見ることができます>
 
「本」に恋して
松田哲夫著 内澤旬子イラストレーション 新潮社 2006年2月刊
「「本」に恋して」表紙画像  編集者として長く本の“中身”作りの世界に携わった著者が、製本、函作り、製紙、装幀、インキ、表面加工など、本のいわば“外側”作りに関わる様々な現場を歩いて、報告してくれました。
 手描き独特の良さがこよなく表現されたイラストレーションともあいまって、素敵な一冊となっています。
 同じコンビで、印刷の現場を活写した『印刷に恋して』(晶文社 2002年1月刊)(中之島図書館所蔵)があります。
 
あなたの読書のために 灯下の100冊
大阪府立図書館編集 大阪府立図書館 1966年刊
「あなたの読書のために」表紙画像  読書の秋にふさわしく、大阪府立図書館が40年前に作成したブックリストをご紹介します。
 40年前と言えば、2007年問題で話題の団塊の世代の方が青春の頃ではないでしょうか。なつかしい本のタイトルがあるかもしれませんね。このシリーズは第7集まで刊行されています。
 最近は、館内での各展示の際にブックリストなどを作成していますが、ご覧いただいたことはありますか。今年の夏には、こども資料室が「なつのほんだな」を作成しました。こちらはホームページからもご覧いただけます。
 図書館はこのように、様々なかたちでブックリストを提供していますので、ぜひともご活用ください。
 もちろんこの「せんなりびょうたん」の資料紹介のページを、今後もよろしくお願いいたします。
 
ダ・ヴィンチ読者7万人が選んだこの一冊 なんでもブックランキング106本勝負
ダ・ヴィンチ編集部編 メディアファクトリー 2005年4月刊
「ダ・ヴィンチ読者7万人が選んだこの一冊」表紙画像  「読書週間だというから、本屋さんや図書館に来てみたけれど、たくさんありすぎて、いったい何を選んでいいのかわからない」。そんなご質問を受けたとき、カウンターでご案内するのは、“本の紹介をしている本”です。
 まずは、いきなり「今日のアナタにピタリの本は?」とチャートクイズから始まる、のべ投票総数7万5486人のお勧め本の読書ガイドをご紹介します。
 4コマ漫画をはさみつつ、「声出して笑っちゃう本」「絶対ハマる幕末モノ」「登場人物に自分を見た本」「人からプレゼントされてみたい本」などなど、さまざまなランキング表のなかから、一冊、選んでみてはいかがでしょう。
 そのほか、
ビジネス・エリートの推す924冊 悦は書にあり』(植村修介編 徳間書店 2002年5月刊)
キャリアに揺れる キャリア・ライブラリー』(上西充子著 柳川幸彦著 ナカニシヤ出版 2006年6月刊)
読むサプリ 大人のための役立つ読書ガイド』(齋藤孝著 産経新聞ニュースサービス 2005年2月刊)
恋もいいけど本も好き』(岸本葉子著 講談社 2000年6月刊)
人生後半に読むべき本』(谷沢永一著 渡部昇一著 PHP研究所 2006年9月刊)(中之島図書館所蔵)
など、お好みに合わせてどうぞ。
 
図書館内乱
有川浩著 徒花スクモイラスト メディアワークス 2006年9月刊
「図書館内乱」表紙画像  前作『図書館戦争』(メディアワークス 2006年3月刊)も大人気。図書館が舞台になった小説や映画は結構ありますが、このシリーズは、本や図書館に興味の薄い方でも楽しめる魅力があります。図書館員が表現の自由を守るために武装しているという奇想天外な設定ですが、特異な設定に寄りかからずに、きちんと人物ドラマを書き込んでいるからでしょうか。
 戦争、内乱と来て、次回作はなんでしょう。早くも楽しみです。
 
調べ学習の基礎の基礎 だれでもできる赤木かん子の魔法の図書館学
赤木かん子著 ポプラ社 2006年2月刊
「調べ学習の基礎の基礎」表紙画像  文献調査について子どもにもわかりやすく解説した本です。本のしくみや調べかた、レポートの書きかた等、基礎の基礎を教えてくれます。左側ページは説明文、右側ページはワークになっていて、理解度も確認できます。
 「いまさら人に聞くのはちょっと…」という方、基礎の基礎から学んでみませんか。図書館はいつでもお手伝いします。
 
ぼくらのなまえはぐりとぐら 絵本「ぐりとぐら」のすべて。
福音館書店母の友編集部編 福音館書店 2001年10月刊
「ぼくらのなまえはぐりとぐら」表紙画像  1冊の本は、無限の可能性を秘めています。同じ本でも、十人十色の読み方や楽しみ方があり、さらにはそれぞれの思い出を紡いでいきます。
 世代や国を超えて愛されている「ぐりとぐら」誕生の秘話から、読者の方々の「ぐりとぐら」体験、「ぐりとぐら」論など、まさに「ぐりとぐら」尽くしの1冊。本に登場したおいしいものレシピなども載っていて、早速作ってみたくなります。
 かつて、フランスの図書館を訪れた皇后陛下が「ぐりとぐら」の大判の複製絵をご寄贈された、というエピソードも載っています。
 ♪ぼくらのなまえはぐりとぐら…♪ 幾通りものメロディーで歌われたこの歌が収録されたCDも付いていますので、合わせてお楽しみください。
 
皇后陛下美智子さま 子供時代の読書の思い出 日本語版英語版(ビデオ)
NHKソフトウェア 紀伊国屋書店(発売) 1999年1月刊
「皇后陛下美智子さま」外観画像  第26回国際児童図書評議会(IBBY)ニューデリー大会(1998年)における、「子供の本を通しての平和−子供時代の読書の思い出−」と題された、皇后陛下の基調講演のビデオです。
 大会では時間の都合もあり省略された部分も収録されており、子どもの読書に限らず、出版文化や大人の読書についても考えさせられるビデオです。
 ビデオには日本語版と英語版がありますが、図書でご覧になりたい方には、講演録『橋をかける 子供時代の読書の思い出』(すえもりブックス 1998年11月刊)もあります。
 また、宮内庁のホームページでも、講演文が公開されています。

作成:資料情報課


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