としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2006年9月掲載
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 歴史の旅に出かけませんか
 今回は、平成18年度「卑弥呼の時代を描こう」展(9月15日(金)〜10月1日(日)まで当館1階展示スペースにて開催)にちなんで、“歴史”という切り口でご紹介いたします。人類誕生前からはじまる歴史の場面、場面を図書館の本を片手にお楽しみください。
 
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日本の恐竜(福音館のかがくのほん)
長谷川善和文 薮内正幸絵 福音館書店 1998年11月刊
「日本の恐竜」表紙画像  大昔、日本にどんな恐竜が生息していたかご存知ですか。長い間、日本では恐竜の化石は見つかっていませんでしたが、1978年、岩手県で日本初の恐竜の化石が発見され、その土地の名前を取って、モシ(茂師)竜と名づけられました。それをきっかけに、ミフネ竜、サンチュウ竜などの恐竜の化石が15の道及び県で次々と発見されているそうです。本書の平易な文章と動物の絵に定評のある画家の絵で、よく知られている外国の恐竜のように派手ではない日本の恐竜に親しみを感じられるようになるかもしれません。また恐竜の生きていた2億年前という、壮大な時の流れに身を任せてみてはいかがでしょうか。
 日本の恐竜に興味を持たれた方は、以下の資料をおすすめします。
日本の恐竜』 ヒサクニヒコ絵・文 ハッピーオウル社 2005年8月刊
日本恐竜図鑑』 ヒサクニヒコ文・絵 岩崎書店 1990年5月刊
日本恐竜探検隊』(岩波ジュニア新書) 真鍋眞編著 小林快次編著 岩波書店 2004年11月刊
日本の恐竜がめざめた』  国松俊英著 原田こういち絵 佼成出版社 1997年8月刊
  
縄文vs弥生
国立科学博物館・国立歴史民俗博物館・読売新聞東京本社文化事業部編集 読売新聞東京本社 2005年刊
「縄文vs弥生」表紙画像  インパクト大のこの表紙。昨年の夏に国立科学博物館で開催された展示の図録です。写真をふんだんに使って、縄文時代と弥生時代を比較しながら紹介されています。骨からはじまって食生活やファッションまで、様々な観点からの比較は、眺めているだけでも楽しい資料です。
 この展示に協力機関として「大阪府立弥生文化博物館」があげられています。その名の通り弥生文化を紹介する博物館で、以下のような図録も中央図書館にあります。貸出できるものと、できないものがありますが、こちらもあわせてご覧ください。
卑弥呼の音楽会−まつりのひびき−』 大阪府立弥生文化博物館編集 大阪府立弥生文化博物館 2000年10月刊
仙界伝説 卑弥呼の求めた世界』 大阪府立弥生文化博物館編集 大阪府立弥生文化博物館 1999年10月刊
卑弥呼の宝石箱 ちょっとオシャレな弥生人』 大阪府立弥生文化博物館編集 大阪府立弥生文化博物館 1998年10月刊
卑弥呼の動物ランド よみがえった弥生犬』 大阪府立弥生文化博物館編集 大阪府立弥生文化博物館 1996年4月刊
卑弥呼の世界』 大阪府立弥生文化博物館編集 大阪府立弥生文化博物館 1991年刊
 
エカテリーナ二世 十八世紀、近代ロシアの大成者 
エレーヌ・カレール=ダンコース[著] 志賀亮一訳 藤原書店 2004年7月刊
「エカテリーナ二世 十八世紀、近代ロシアの大成者 上」表紙画像  ロシアをヨーロッパ強国の一員に押し上げ、ピョートル一世と並び「大帝」と称された女帝エカテリーナ二世。ドイツ生まれの公女が、いかにしてその偉業を成し遂げたのか。
 相反する様々な評価をあわせ持つ女帝の「真の相貌」を、そしてかの女が「真にロシアにもたらしたもの」を、様々な史料を駆使して克明に描いた力作。
 その膨大な量に圧倒されつつも、エカテリーナ二世、近代ロシア、そして女帝を知るための必読の書です。
 
大正・昭和を飾った女たち 
遠藤憲昭編 国書刊行会 1987年10月刊
「大正・昭和を飾った女たち 上」表紙画像  山ほど出ている「女性の歴史」の類の資料の中から、目で楽しめるこの本を紹介します。
 「美人女優」という言葉が生きていた時代の女優の写真を中心に、広告の中の女性や街頭風景、ニュースをにぎわせた女性など、時代をしのばせる女性の姿を、豊かな写真で綴った資料。
 大正時代のモダンな雰囲気が、だんだん大戦前の緊迫した空気に包まれていく様子がうかがわれ、いろんな時代の女性の生き様に思いを馳せてしまいます。ぼんやり眺めているだけでも楽しい資料です。
 他には、次のような資料があります。
それいゆ 復刻版』 国書刊行会 2000年3月刊 (貸出不可)
 昭和21年発行の女性雑誌『それいゆ』の抜粋復刻版です。時局に負けない「美しい暮らし」を主張するのは、立派にひとつの思想なのだと感服します。今でも使えそうな服の型紙や、インテリアの知恵なども新鮮です。
 
Oxford dictionary of national biography(オックスフォード英国伝記事典)全60巻+index1巻(書名の部分をクリックすると第1巻の書誌詳細表示画面にジャンプします)
edited by H.C.G. Matthew and Brian Harrison Oxford University Press 2004年刊
「Oxford dictionary of national biography」全体画像  脈々と紡ぎ続けられる歴史のなかで、一人の人間はなにができるのでしょうか。なにができたのでしょうか。
 ご紹介する“Oxford dictionary of national biography”は、100年振りに大改訂された英国の伝記に関する大事典です。収録人名件数は50,000人。王族、政治家、教会指導者、軍人、学者、科学者、医者、実業家、労働運動家、芸術家、作家、スポーツ選手、犯罪者、ジャーナリスト、俳優など広範な分野から選ばれています。旧版に収録されている人物についても書き換えがなされており、充実した内容です。また、旧版にない特徴として肖像画、写真等が5人に1人の割合で掲載されています。肖像は、絵画、素描画、彫刻、写真、メダル、デスマスクなどあらゆる媒体の中から選択されており、本文中に記述されている身体的特徴と併せて読めば、その人物像がより鮮明に浮かび上がることでしょう。
 なお、旧版の“Dictionary of national biography”も所蔵しております。
 旧版と今回の改訂版とも館外への貸出はできません。館内でお使いください。
 期限付きですが(2007年5月末まで)オンライン版もご利用いただけます。ご利用ご希望の場合は、当館人文系資料室カウンターへお申し出ください。職員が検索いたします。
 
はびきのの朝(あした) (CD)
羽曳野市製作 1997年刊
「はびきのの朝(あした)」外観画像  卑弥呼の時代には、どんな音楽があったのでしょうか。今の音楽とは、きっとずいぶん違うのでしょうが、「音」そのものは、変わらないのかもしれません。旧石器時代から石器の材料となったサヌカイトという鉱石を楽器にして、こんなCDも出ています。

作成:資料情報課


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