としょかんせんなりびょうたん
(資料紹介のページ)
2006年8月掲載
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 ものづくり
 今回のテーマは、「ものづくり」です。衣食住をはじめとする「もの」の安全性や、経済基盤としての技術継承の必要性が問われる中で、今、見直されつつある「ものづくり」の苦労や大切さ、喜びを感じてみませんか。
 
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もぐらとずぼん
エドアルド・ペチシカぶん ズデネック・ミレルえ うちだりさこやく 福音館書店 1979年刊
「もぐらとずぼん」表紙画像  モグラが土の中からでてくると、おおきなおおきなポケットのついた青いズボンが目に入りました。モグラはそのズボンが欲しくてたまらなくなりました。どうやったらあのズボンと同じズボンが手に入るのだろう。まず、モグラは植物の“あま”を育て、その“あま”をカエルと一緒に水にひたし、乾かしてコウノトリに折ってもらい、ハリネズミに鋤いてもらってから、クモに糸にしてもらいました。それをコケモモが青に染め、アリが布に、そしてエビガニが裁って、ヨシキリがズボンに仕立ててくれました。出来上がったズボンは、モグラによく似合いました。
 ものづくりの原点は、ああいうのが欲しいと強く思うこと。様々な工程を経て、ひとつのものがつくりあげられていくんだということがちいさい子にもよくわかると思います。
 日本でも長年、読み継がれているチェコスロヴァキアの絵本です。
  
翔べ!YS-11 世界を飛んだ日本の翼
横倉潤著 小学館 2004年10月刊
「翔べ!YS-11 世界を飛んだ日本の翼」表紙画像  日本の唯一の国産旅客機であるYS-11。1962年の初飛行ののち国内外の航空路線で活躍しました。現在国内では日本エアコミューター株式会社(「JAC」)が運行する4機のみとなり、それも2006年9月30日で完全に退役することになっています。
 本書では、航空写真家である著者があとがきに記しているように「飛行機の背景にあるストーリーを表現」する試みがなされています。YS-11が創られるまでの物語、飛んでからの物語を、美しい写真が引き立てます。世界各国のYS-11の機体たちがカラーイラストで紹介されているのも楽しいです。
ほかにも次のような本・ビデオがあります。
YS-11名機伝説 写真集』 青木勝著 講談社 2004年5月刊
惜別!YS-11』 坂崎充著 イカロス出版 2003年9月刊
YS11の悲劇 ある特殊法人の崩壊』 山村堯著 日本評論社 1995年4月刊
YS-11 国産旅客機を創った男たち』 前間孝則著 講談社 1994年8月刊
YS‐11物語』 航空ジャーナル社 1988年2月刊
プロジェクトX 挑戦者たち 第9巻 翼はよみがえった 1』(NHKビデオ) NHKソフトウェア(発行) [2001年8月刊]
プロジェクトX 挑戦者たち 第10巻 翼はよみがえった 2』(NHKビデオ) NHKソフトウェア(発行) [2001年8月刊]
 
 
前田建設ファンタジー営業部
前田建設工業株式会社著 幻冬舎 2004年11月刊
「前田建設ファンタジー営業部」表紙画像  轟々と流れ落ちる滝の中からその勇姿をあらわす、往年の巨大ロボット・ヒーロー“マジンガーZ”。
 あの格納庫を作ろうと思ったら、一体いくらかかるんだろう? どんな技術が必要? 何年かかる?
 みんなが喜び、すごいと目を輝かせる構造物を作りたい。建設会社が日ごろ取り組んでいる業務を、分かりやすく、飽きさせず、妥協なく伝えたい。
 そんな思いから、大手建設会社が“マジンガーZ地下格納庫一式”の建設計画に取り組みました。さて、結果やいかに? ぜひ実際に本を読んでみて、確かめてください。
 
きんぼし東大阪 新版
東大阪商工会議所編集 東大阪市経済部経済企画課 2005年2月刊
「きんぼし東大阪」表紙画像  ものづくり中小企業の街として知られる東大阪市。業界トップシェアや独自技術を誇る地元企業の紹介が一冊にまとまったものがこの本です。全国版の『明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社』などと一緒に、当館3階の参考図書の棚に並べてありますので、図書館の中でご覧ください。そのほか、伝統技術から最先端技術まで、読めば思わず元気の出る、日本全国の中小企業の奮闘ぶりを伝えてくれる本がたくさんあります。ぜひ、一度、読んでみてください。

モノづくり中部技術・技能自慢100社』 日刊工業新聞特別取材班編 日刊工業新聞社 2006年3月刊
ものづくりの時代 町工場の挑戦』 小関智弘著 日本放送出版協会 2002年11月刊
ニッポンのモノづくり学 全国優秀中小企業から学べ!』 関満博著 日経BP社 2005年8月刊
中小企業ですがモノづくりでは世界でトップです』 木村元紀著 洋泉社 2005年6月刊
世界を支える日本技術 伝統技術の展開』 小山田了三著 東京電機大学出版局 1998年7月刊
町工場こそ日本の宝 他人のやらないことをやるから儲かる!』 橋本久義ほか著 PHP研究所 2005年8月
技術立国日本の逆襲 やっぱり凄い日本の技術と知恵』 坂口至徳著 産経新聞出版 2005年7月
 
日出山みなみの新野菜料理…岐阜
日出山みなみ著 料理新聞社 2006年3月刊
「日出山みなみの新野菜料理…岐阜」表紙画像  生活の中の身近な「ものづくり」と言えば、料理ではないでしょうか?
 さまざまな素材に、あの手この手を加えてできる料理。その料理を食べて、人間の体は維持され、成長するのだと考えると、大切な「ものづくり」のひとつと言えるのではないでしょうか。
 オールカラーのこの資料は、見ているだけでも楽しく、また野菜の様々な調理方法に創作意欲が刺激されます。今回ご紹介した資料以外にも、京都、沖縄、山形、群馬、和歌山の素材を生かした野菜料理を紹介した資料があります。
 夏バテの体の栄養補給もかねて、身近な「ものづくり」にチャレンジしてみませんか?

沖縄の海菜 日出山みなみの海菜レシピ集』 日出山みなみ著 料理新聞社 2002年11月刊
京都から 日出山みなみの京野菜入門レシピが170』 日出山みなみ著 料理新聞社 2001年4月刊
日出山みなみの新野菜料理…群馬』 日出山みなみ著 料理新聞社 2004年3月刊
日出山みなみの新野菜料理…山形』 日出山みなみ著 料理新聞社 2003年9月刊
日出山みなみの新野菜料理…和歌山』 日出山みなみ著 料理新聞社 2005年3月刊
 
うすくち醤油造りと匠の技の伝承記録 (DVD)
うすくち醤油伝承保存会企画制作 2006年3月刊
「うすくち醤油造りと匠の技の伝承記録」外観画像  いまや、日本だけでなく、世界の食卓で愛されている「醤油(しょうゆ)」。どんな風につくられているのでしょう?
 このDVDでは、うすくち醤油醸造の今昔の様子や、昔ながらの醤油樽作りの技術も紹介されています。日頃何気なく使っている衣食住すべての「もの」と、「ものづくり」の大変さ、大切さを改めて感じさせてくれるDVDです。

作成:資料情報課


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