ほんだな 2014 音声対応版

赤ちゃん絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
あんよあんよ (おうくんといっしょ 1) 中川ひろたか ぶん ささめやゆき え あかね書房 2013.1 E1/5714N/サ 様々な動物の「あんよあんよ」と歩いてくる足が見えます。ページをめくると動物の全身が描かれていて、どんな動物の足かがわかります。最後には人間の赤ちゃんも「あんよあんよ」と歩き、お母さんのもとにたどり着きます。
歩くことの楽しさが伝わってくる絵本です。
ならびました 五味太郎 著 ブロンズ新社 2013.6 E1/5797N/ゴ おたまじゃくしのような不思議なかたちが、横や斜めに「ならびました」。と思ったら、今度はバラバラになって「はなれました」。最後に、丸い輪になって「まわりました」。
同じシリーズで、探していたかたちに出会う『いました』もあります。

絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
これだれの? みやこしあきこ 作 ブロンズ新社 2013.5 E0/16558N/ミ 「これだれの?」の問いかけとともに、エプロンやスコップ、植木鉢やハサミなどがページいっぱいに描かれています。ページをめくると「はなやさん」と種明かし。その他、お医者さんや絵描きさん、コックさんなど、いろんな仕事とその道具が紹介されていて、最後には「おとなになったらなにになる?」と問いかけられます。クイズ感覚で楽しめる絵本です。
ちびはち エドワード・ギブス 作 谷川俊太郎 訳 光村教育図書 2013.8 E0/16702N/ギ ハチははらぺこのカエルから逃げ、そのカエルはヘビから逃げ、さらにヘビはマングースから逃げといったように、生き物が次々と「追いかける」、「逃げる」を繰り返します。そしてライオンを追いかけていた人間は、最後にはハチに追いかけられて終わります。リズミカルな繰り返しと言葉遊びが楽しい絵本です。
ハナちゃんのトマト 市川里美 作 BL出版 2013.7 E0/16671N/イ パパにミニトマトの苗を買ってもらったハナちゃん。夏休みを過ごすおばあちゃんの家の畑に植えてもらいます。トマトはどんどん大きくなり、青い実から、やがて元気に真っ赤になりました。迎えに来たパパとママはトマトのごちそうにびっくり。
おばあちゃんとの交流もあたたかく、トマトとともに女の子の成長を描いています。
ミルクこぼしちゃだめよ! スティーヴン・デイヴィーズ 文 クリストファー・コー 絵 福本友美子 訳 ほるぷ出版 2013.7 E0/16680N/コ ペンダは、山の上で仕事をしているお父さんに、1滴のミルクもこぼさないように気をつけて届けますが、マンゴーがお椀に落ちてきて、ミルクは飛び散ってしまいます。悲しむペンダにお父さんは、「お椀の中には、おまえの気持ちがこぼれずにいっぱい入っている」と優しく言います。
色彩の豊かなニジェールのお話。
きいのいえで (講談社の創作絵本) 種村有希子 作 講談社 2013.5 E0/16545N/タ お母さんに怒られた双子の姉きいが、家出すると言い出した!家出の準備を始めたきいに、妹のわたしは「おやつたべてからいったら?」「これまだよんでなかったね」と声をかけ、なんとかして引き止めようとします。夜ごはんを食べ、お風呂に入り、二人で一緒に眠るまでの一日が、温かいタッチで描かれています。
ジャーニー 女の子とまほうのマーカー(講談社の翻訳絵本) アーロン・ベッカー 作 講談社 2013.1 E0/16994N/ベ 女の子が赤いマーカーで壁に扉を描いたら本物の扉が現れて別世界の森の中へ出ました。描いた舟で小川をすすみ、お城から描いた気球で空を飛んでとらわれの紫の鳥を助けてあげます。その鳥と紫の扉をくぐるとそこは元の世界の町で、紫のマーカーを持つ男の子に出会います。ふたりは描いた自転車でサイクリングへ出かけます。文字のないファンタジー絵本です。
ときめきのへや (講談社の創作絵本) セルジオ・ルッツィア 作 福本友美子 訳 講談社 2013.9 E0/16736N/ル モリネズミのピウスは拾った物を「ときめきのへや」の棚に飾って訪れる人たちに説明します。最初に拾った記念の石がみんなに不評で、捨てたとたん何もする気がなくなり、集めた宝物を全部あげてしまいました。ところがよく似た石を拾って棚に飾ってみると、また「ときめきのへや」を作りたくなりました。
大切なものは何かが伝わる絵本です。

昔話絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
ゴナンとかいぶつ イチンノロブ・ガンバートル 文 バーサンスレン・ボロルマー 絵 津田紀子 訳 偕成社 2013.3 E0/16366N/ボ 昔、モンゴルの草原に途方もなく力持ちの小さな男の子ゴナンがいました。村を襲った恐ろしい怪物マンガスをやっつけに行ったゴナンは、白い馬にこっそりとマンガスの弱点を教えてもらって、ついにマンガスをやっつけます。
現代のモンゴルの子どもたちにもよく知られているお話です。
ふしぎなボジャビのき ダイアン・ホフマイアー 再話           ピート・フロブラー 絵 さくまゆみこ 訳 光村教育図書 2013.5 E0/16540N/フ おなかをすかせた動物たちは、おいしそうな実をつけた木を見つけますが、木にまきついている大へびに木の名前を当てないと食べさせないといわれます。動物たちはライオンから「ボジャビ」という名前を聞きますがすぐに忘れてしまいます。
アフリカに古くから伝わるお話です。
犬になった王子 (チベットの民話) 君島久子 文 後藤仁 絵 岩波書店 2013.1 E0/16952N/ゴ 大昔、チベットに勇敢で心の優しいアチョという王子がいました。王子は国の人々のため、おいしい食べ物のできる穀物の種を求めて旅立ちますが、蛇王によって犬の姿にされてしまいます。その後、王子は美しく思いやりのある娘と出会い、ともに試練を乗り越えて人間の姿に戻ります。チベット族の主食ツァンパの原料となる大麦の由来として伝えられているお話です。

知識絵本

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
1はゴリラ (かずのほん) アンソニー・ブラウン 作 さくまゆみこ 訳 岩波書店 2013.6 E3/3270N/ブ 1は1頭のゴリラ、2はオランウータンの親子、3は3匹のチンパンジーというように、サルの仲間が順に10まで登場します。最後はいろんな顔の人間が描かれています。ヒトもサルもみんな霊長類という仲間だということがわかります。
色鮮やかで、表情を見るのも楽しい、数の絵本です。
おちゃのじかん 土橋とし子 著 佼成出版社 2013.3 E3/3203N/ツ アルゼンチンに行っていた親せきが、「僕」の家にやってきました。皆でお土産のマテ茶を飲みながら、外国で飲んだお茶の味やいれ方、茶菓子等を関西弁で紹介し合います。登場するのはモロッコのミントティー、台湾の中国茶、イギリスのアフタヌーンティー、ロシアンティー、インドのチャイです。最後には皆で日本茶を飲み、お茶の時間を楽しみます。
よどがわ (日本の川) 村松昭 さく 偕成社 2013.8 E3/3291N/ム 大津の赤鬼が、お使いの男の子を雲に乗せて、滋賀県にある淀川の源流から京都府を通り、大阪湾に流れつくまで案内します。赤鬼は各府県の流域で、各地の歴史や文化をわかりやすく教えてくれます。
淀川と、その流域の今と昔がわかる絵本です。巻末には索引もついています。
江戸の子どもちょんまげのひみつ 菊地ひと美 [作] 偕成社 2013.6 E3/3256N/キ 江戸時代の子どもたちは、成長にあわせて髪型を変えていました。そして、大人なったしるしともいえる髪型がちょんまげでした。この絵本では、誕生から15歳でちょんまげを結うまでの子どもたちの髪型の変化や、江戸時代の子どもたちの生活が描かれています。また、ちょんまげの種類や結い方なども紹介されています。

低学年向きよみもの

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
やまのおばけずかん 斉藤洋 作 宮本えつよし 絵 講談社 2013.6 J913/13890N/サ 山には、かまいたち、おおにゅうどうなど、こわーいおばけがいっぱいです。でも、かまいたちがのってくるつむじかぜがおこったら、ちょっとジャンプしてよければだいじょうぶです。この本を読めば、山でおばけに出会った時にどうすればいいかわかります。「うみ」「まち」「がっこう」のおばけずかんもあります。
すすめ!近藤くん 最上一平 作 かつらこ 絵 WAVE出版 2013.1 J913/14005N/モ 元気すぎる近藤くん、コマのようにまわって目をまわし、ころんで鼻血がでます。となりの席のあいちゃんはクールすぎてちかよりにくい子なのですが、ティッシュを2枚くれました。かえるが大好きなあいちゃんのために、近藤くんは小さなかえるをつかまえてきて、あいちゃんも笑顔になるのですが・・・たいへんなことがおこります!
ハロウィンにきえたねこ (ぼくはめいたんてい) マージョリー・W.シャーマット ぶん マーク・シーモント え 小宮由 やく 大日本図書 2013.1 J933/4920N/シ ロザモンドの猫「小さいヘックス」がハロウィンの日にいなくなります。ネートとスラッジ(犬)の捜索が始まりますが、ネートたちがオバケ屋敷に閉じ込められたりして、すぐには見つかりません。きえたネコはどこいるのでしょうか。このシリーズは他に「なぞのかみきれをおえ!」、「スウェーデンこくおうをすくえ!」もあります。
くつかくしたのだあれ 山本悦子 作 大島妙子 絵 童心社 2013.1 J913/14064N/ヤ 引っ込み思案のユキと元気いっぱいのかなちゃんは保育園からの仲良しです。2年生になって同じクラスになりますが、かなちゃんは、他の子と外で遊んでばかりで、ユキは楽しくありません。ある日、かなちゃんの靴がなくなり、ユキもいっしょにさがすのですが、なかなか見つかりません。 そこに不思議なおばあさんがあらわれます。

中学年向きよみもの

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
まじょのシュークリーム 岡田淳 作・絵 BL出版 2013.4 J913/13798N/オ シュークリームがだいすきなダイスケは、公園で出会ったカラスと黒ネコから、百倍の大きさのシュークリームを食べてほしいとたのまれます。動物たちはその中に、「いのち」をかくされてしまい、魔女にあやつられていたのです。魔女が昼寝をしているすきに、ビーチボールほどもあるシュークリームを、ダイスケは食べはじめます。
クモばんばとぎんのくつした 仁科幸子 〔著〕 偕成社 2013.7 J913/13885N/ニ なめくじのぼうやニュッルは嫌われ者です。ある朝、クモの糸で編み物をするクモばんばと出会い、店を手伝うようになります。やがて、嫌われ者の自分がいてはお店に迷惑をかけるので去ろうとした時、前にニュッルがさわったくつしたが銀色に輝くことに、気づきます。そして、銀色の編み物は幸せを呼ぶと評判になります。
かわいいゴキブリのおんなの子メイベルのぼうけん ケイティ・スペック 作 おびかゆうこ 訳 大野八生 画 福音館書店 2013.4 J933/4878N/ス 食いしん坊のゴキブリの女の子メイベルは、きれい好きなピーポディさんの家の冷蔵庫の下に住んでいます。豪華なごちそうにつられたメイベルが、スープに落ちて大騒ぎになり、メイベルとノミのヘンリーとの冒険がはじまります。ネコのロマーナに捕まったりするなどドキドキ・ハラハラの1冊です。
かあちゃん取扱説明書 いとうみく 作 佐藤真紀子 絵 童心社 2013.5 J913/13849N/イ てつや(4年生)は、怖くて口うるさいかあちゃんに対抗するために、かあちゃんの取扱説明書を作ることにします。勉強しているふりをするだけで、「勉強しなさい」と言われないなど順調です。同じようにお母さんにうんざりしてるカズも取扱説明書を作ります。二人は作るうちに、お母さんの思いに気づいていきます。
ねむの花がさいたよ にしがきようこ 作 戸田ノブコ 絵 小峰書店 2013.7 J913/13922N/ニ きらら(4年生)のママが出張先で突然亡くなります。パパも小さいときに亡くしていたきららは、祖父母と暮らしていましたが、そこへママの妹ハルちゃんが帰ってきます。みんながママの死に苦しみながらも、相手のことを思いやり、分かち合いながら乗り越えようとしていく姿が描かれています。
きっとオオカミぜったいオオカミ 山崎玲子作 かわかみ味智子 絵 国土社 2013.9 J913/13978N/ヤ 近所にあるオオカミをまつっている東山神社のそばで、小5になる真砂人は骨を見つけます。オオカミの骨かどうか、家族にないしょで一人きりで長野から新幹線に乗って、東京の国立科学博物館に確かめに行きます。途中で、同じく一人ぼっちの保育園児のゆうじも一緒になり、博物館に向かいます。はたして骨の正体は?
フットボール・アカデミー 1   ユナイテッド入団!MFジェイクの挑戦 トム・パーマー 作 石崎洋司 訳 岡本正樹 絵 岩崎書店 2013.4 J933/4867N/パ 名門サッカーチームのユナイテッドの入団テストに合格したジェイク。気の合うユニス、ポーランドから来たキーパーのトマーシュ、サッカーは上手だが意地悪もするキャプテンのライアンなど、チームメイトもさまざま。いろいろな人とサッカーをする楽しさと苦労が伝わります。
宇宙犬ハッチー  銀河から来た友だち かわせひろし 作 杉田比呂美 絵 岩崎書店 2013.3 J913/13751N/カ 夏休みのある日、友樹がひろった子犬は、犯人を捜査中の宇宙犬でした。宇宙船がこわれたので助けてほしいと言われ、初めはこわがっていた友樹も、ハッチーと名付けて仲良くなり、ついには捜査の手伝いでアマゾンの奥地へ行くことになります。そこで友樹とハッチーは力を合わせて敵に向かいます。
ふしぎ駄菓子屋銭天堂 [1] 廣嶋玲子 作 jyajya 絵 偕成社 2013.5 J913/13832N/ヒ 願いのかなうお菓子を売っている「ふしぎ駄菓子屋銭天堂(ぜにてんどう)」。泳げるようになりたい真由美に店主の紅子(べにこ)さんがすすめたのは「型ぬき人魚グミ」でした。泳げるようになりましたが、紅子さんの忠告を聞かずに説明書を読まなかったので、人魚のようにうろこがはえてきます。他にも、「ホーンテッドアイス」など7つのお話があります。
12種類の氷 エレン・ブライアン・オベッド 文 バーバラ・マクリントック 絵   福本友美子 訳 ほるぷ出版 2013.9 J933/4922N/オ バケツにうすく初氷がはり、わたしのまっていた季節がやってきます。何日か寒い夜が続けばお父さんに連れられ小川をすべり、冬が深まればお父さんといっしょに菜園にリンクをつくり、ホッケーやフィギュアスケートをします。次の氷のシーズンまでは「ゆめの氷」で楽しみましょう。

高学年向きよみもの

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
行ってきまぁす!  (講談社文学の扉) 升井純子 著 講談社 2013.7 J913/13907N/マ 街のスタンプラリー「ノルミル」に憧れていた歩美は、4年生になってすぐ仲良しの陽太と参加します。いきなり陽太が約束の電車に乗り遅れたり、迷子になったり、こわい人にからまれたり、予定通りにいきません。それをないしょにしたことから、ママに「ノルミルの続きは禁止」と言われ、がっかりした歩美ですが、あるアイデアを思いつきます。
べんり屋、寺岡の夏。  (文研じゅべにーる) 中山聖子 作 文研出版 2013.6 J913/13895N/ナ 5年生の美舟の家は、母とロックバンドメンバーのカズ君とで「べんり屋」を営んでいます。夏休みにべんり屋を手伝ううちに、美舟は依頼主のいろいろな事情に触れることになります。売れない絵ばかり描いているお父さんにも、何やら思いがあるようです。家族のつながりが感じられる一冊です。
がむしゃら落語 赤羽じゅんこ 作 きむらよしお 画 福音館書店 2013.1 J913/14068N/ア 学級委員長をしている雄馬は、発表会で落語を披露することになります。弟子入りした三福亭笑八は、部屋も汚く、貧しい暮らし。けいこといっても、大声で「ガオー」と100回言うとか、部屋のそうじなど。おじぎの仕方だけは丁寧に教えてくれますが、雄馬はだんだん不安になってきます。
かさねちゃんにきいてみな 有沢佳映 著 講談社  2013.5 J913/13858N/ア 5年生のユッキーは登校班の副班長。班長で6年生のかさねちゃんは、問題児のリュウセイの行動や、忍者ごっこに夢中の兄弟、ちょっとおませな4年生のマユカ、のんびりやののんたん、突拍子もないことをするミツにもしっかり対応しています。そんな班長にはなれないと不安に思うユッキーですが、かさねちゃんはみんなのことをちゃんと見ていたのです。
ストグレ! 小川智子 著 講談社 2013.5 J913/13859N/オ  空手一筋の少女武闘家、5年生の光希が引っ越し先で見つけ出した大濱道場はつぶれかけていました。その道場で、喘息に苦しむ子や家庭に問題を抱えた子、いじめられっ子とともに、光希は凛として空手と向き合い、周囲の子どもだけでなく、大人たちをも変えていきます。空手の魅力がとてもよく伝わってくる1冊です。
テラプト先生がいるから ロブ・ブイエー 作   西田佳子 訳 静山社 2013.7 J933/4896N/ブ 5年生の担任になった新任のテラプト先生との日々が、7人の子どもたちそれぞれのことばで語られます。やんちゃな子、いじめる子、いじめられる子、家庭に問題を抱えた子など、テラプト先生のもとでみんなが心を開きかけたとき、生徒が投げた雪玉が当たったことが原因で先生は入院してしまいます。意識の戻らない先生を思って、子どもたちは大きく成長します。
ふたり 福田隆浩 著 講談社 2013.9 J913/14014N/フ 6年生の准一は、同じクラスの転校生の佳純が意地悪をされていることが気になっています。ある日、お互いにミステリー作家の月森和のファンであると分かり、作品を読むため県立図書館で会うようになります。月森和に絵本作家としての別名義の作品があることを知り、探し当てた二人は、遠くの街で開かれるその作家のサイン会に行くことにします。
マッティのうそとほんとの物語 ザラー・ナオウラ 作   森川弘子 訳 岩波書店 2013.1 J943/795N/ナ 近くの池にイルカが来るというエイプリルフールの新聞記事を信じるほど、大人のうそを真に受けてしまうマッティと弟のサミ。お父さんからスイスの湖のそばに一軒家を買ったと聞いたマッティは、クラスメートにお別れをします。しかしそれは見栄っ張りの父がついたうそ。マッティはフィンランドの別荘がくじで当選したようにみせかけ、一家で向かいます。
おいでフレック、ぼくのところに エヴァ・イボットソン 著 三辺律子 訳 偕成社 2013.9 J933/4916N/イ ハルの家はお金持ちですが、母が家を汚されたくないために、犬を飼うという望みがかないません。とうとう両親は、誕生日にレンタルした犬をプレゼントします。ハルはフレックと名付けてかわいがりますが、期限が来て事実を知り、家を出て祖父の家に行くことにします。レンタル屋で働く姉がいるピッパと店の犬4匹も加わり、道中の困難を乗り越えていきます。
ゾウと旅した戦争の冬 マイケル・モーパーゴ 作 杉田七重 訳 徳間書店 2013.1 J933/4946N/モ 第2次世界大戦で、イギリス軍の爆撃によって燃え上がったドレスデンから、16歳のリジーは母と弟と逃げ出します。母が勤めている動物園で生まれた子ゾウを連れて。他の避難民や、敵のパイロットまで加わった、ドイツを横断するつらい逃避行の中で、子ゾウの存在は人々の心をほぐし、明るく強くします。

昔話

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
三本の金の髪の毛  -中・東欧のむかしばなし- 松岡享子 訳 降矢なな 絵 のら書店 2013.4 J908/392N  炭焼きの息子として生まれた赤んぼうは、将来この国の王女と結婚すると予言され、王に川に流されてしまいますが、美しい若者となって王女の前に現れます。標題作のほか、水底の主、カエル嫁、ブタ王子などが登場する16編の旧チェコスロバキア、ハンガリーなど中・東欧の不思議な昔話を、イメージがふくらむ挿絵とともに集めた1冊です。

知識の本/社会

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
江戸のお店屋さん 藤川智子 作 ほるぷ出版 2013.1 J672/1N  江戸時代にタイムスリップした気分で、お店をのぞいてみましょう。お店の中で本を作って売っていた地本問屋、湯屋(お風呂屋さん)など、昔のくらしや文化がよくわかります。薬を作る道具を紹介した薬種屋、ちょうちょやアメを歩いて売る行商人もでてきます。ページのあちこちに出てくる白ネコをさがしながら江戸のお店を探検しませんか?(低学年〜)
海のうえに暮らす (地球ものがたり) 関野吉晴 著 ほるぷ出版 2013.3 J389/33N フィリピン近くの海にうかぶ船の家(家船)で暮らすバジョ(漂海民)は、おなかがすいたら魚をとり、戦争が起こったら移動します。そんな暮らしや漁の様子が写真で紹介されています。天然の日焼け止めをぬる女の人たちはとてもおしゃれ。携帯電話も使うけれど、少ないものでゆたかに暮らすバジョと私たちの生活のちがいを見つけてください。(中学年〜)
大天狗先生の?妖怪学入門 (ちしきのもり) 富安陽子 著 少年写真新聞社 2013.1 J388/126N 大昔から日本にすむ妖怪は、「闇」と「静けさ」と「こわがる気持ち」があるところにいて、1300年前の本にも出てきます。そんな妖怪の歴史や習性を大天狗先生が子天狗たちに教えてくれます。日本五大妖怪の“かっぱ”や“やまんば”だけでなく、“トイレの花子さん”も紹介されていて、イラストもユーモアたっぷりです。(高学年〜)
奇跡はつばさに乗って (世の中への扉) 源和子 著 講談社 2013.7 J319/81N 広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデル・サダコ(佐々木禎子さん)は、原爆が原因の病気で12歳で亡くなりました。病院でサダコが針を使って折った折鶴が、2007年兄によって五大陸へ贈られました。その平和を願う活動が、9.11のテロや3.11の震災にあった人たちをつなぐ運動へ広がります。「赦す」ことについて考えさせられる1冊です。(高学年〜)
毎日新聞社記事づくりの現場 (このプロジェクトを追え!) 深光富士男 文 佼成出版社 2013.8 J070/17N 毎日発行される新聞は、たくさんの人の手で作られています。3.11の地震発生時、現場近くにいたために写真をとることができた写真記者、どんなまちがいも見逃さない校閲記者など、新聞社のいろいろな仕事を紹介しています。
取材すること、事実を伝えること、記録することなど、新聞の役割がよくわかります。(高学年〜)
ぼくたちはなぜ、学校へ行くのか。 -マララ・ユスフザイさんの国連演説から考える- マララ・ユスフザイ [述] 石井光太 文 ポプラ社 2013.1 J373/1N 生きるために働いたり、家の仕事を手伝うために、学校に行けない子どもがいます。禁止された学校へ行ったために、パキスタンのマララさんは銃でうたれますが、それでも学校に行くと言い続け、そのことが世界を動かしました。
日本にも学校に行けない子どもがいることが書かれています。(高学年〜)

知識の本/生物・科学

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
タガメのいるたんぼ(ふしぎいっぱい写真絵本 22) 内山りゅう 写真・文 ポプラ社 2013.5 J486/558N  タガメは、田んぼに住む虫の中で一番大きな虫です。するどい前足で獲物を捕らえ、するどくとがった口を獲物につきさして肉をとかし、汁を吸いだして獲物を食べます。最近では、タガメを見ることは少なくなりました。たくさんの獲物が必要なのに、田んぼにタガメの獲物となる生き物が少なくなったからです。迫力のある写真でタガメの生態に迫ります。(低学年〜)
クモの巣図鑑 -巣を見れば、クモの種類がわかる!- 新海明 著 谷川明男 写真 偕成社 2013.3 J485/71N  クモの巣の形は、クモの種類によって違います。身近に見られる約40種類のクモの巣の写真とその巣をつくったクモの特徴が載っています。巣の作り方、糸の秘密、クモの体についてや、クモが自分の巣に引っかかった時は、どうするかについても載っています。
きれいなクモの巣の写真を見るだけでも楽しい図鑑です。(低学年〜)
この羽だれの羽? おおたぐろまり 作・絵 偕成社 2013.4 J488/235N  一枚の鳥の羽からその持ち主の鳥がわかる絵本図鑑です。羽のイラストは実物大で、鳥の大きさをイメージしやすく、丁寧な絵は写真よりもわかりやすく感じます。羽が落ちたわけや、羽のやくわり、羽の手入れ方法、鳥の羽のコレクションの方法など、鳥の羽に関する情報がたくさん紹介されています。(中学年〜)
おどろきのスズメバチ(世の中への扉) 中村雅雄 著 講談社 2013.6 J486/565N  子どもの頃に、巣の中をのぞいたことがきっかけで、スズメバチに魅せられた著者が、子どもたちにもわかるように、たくみな巣づくり、狩りの様子、1匹で冬の寒さに耐える女王バチのことなど、不思議な生態を紹介しています。
スズメバチをただ怖がるのではなく、食物連鎖の中で考えることが大切だと訴えます。(中学年〜)
深海の怪物ダイオウイカを追え!(ポプラサイエンスランド 1) 窪寺恒己 著 ポプラ社 2013.7 J484/30N  最大で18mを超えるといわれる深海の怪物、ダイオウイカ。世界で初めて生きている姿の動画撮影に成功した著者の10年におよぶ研究の成果を紹介します。ダイオウイカがどんな生き物か、ふしぎな深海の世界、生きたダイオウイカを撮影するまでなど、ダイオウイカと深海に関することがたくさん載っています。(中学年〜)
オランウータンってどんな『ヒト』?(あさがく選書 5) 久世濃子 著 朝日学生新聞社 2013.1 J489/386N  オランウータンを長年研究してきた著者が、その生活や習性について紹介しています。オランウータンは、人と同じ霊長目ヒト科に分類されますが、チンパンジーやゴリラと違って、地上を歩かず、木の上で生活することや、集団ではなく単独で行動することなど、オランウータンについての情報がいっぱい。全文ルビ付きです。(中学年〜)
ぼくたちいそはまたんていだん 三輪一雄 作・絵 松岡芳英 写真 偕成社 2013.1 J407/291N  海の漂着物を探すことを「ビーチコーミング」といいます。“かいと”と“まり”は、おじいちゃんから「ビーチコーミングのなぞときゲーム」に誘われます。なぞときをしながら、貝殻などを探して、おじいちゃんにそれぞれの漂着物について教えてもらいます。3人のビーチコーミングは、春夏秋冬とつづき、季節によって漂着物がかわることもよくわかります。(中学年〜)
はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候 
1−4 春・夏・秋・冬
根本浩 著 小林絵里子 絵 汐文社 2013.10-11 J449/5N/1-4 昔の人は、月の満ち欠けによって暦(カレンダー)を決め、雨や風といった自然現象や草花、星座で季節を感じていました。虫が動きだすという意味の「啓蟄」は現在の3月、「虹始めて見る」(はじめて虹がかかる)は4月の中ごろ。
日本に伝えられてきた、美しい言葉のひびきとていねいな絵を楽しめるシリーズは4冊で、季節ごとになっています。(中学年〜)
南極大陸のふしぎ -雪と氷が広がる地球の果ての大自然- (子供の科学★サイエンスブックス) 武田康男 著 誠文堂新光社 2013.1 J402/42N  1年間、南極で観測生活を過ごした著者が、たくさんの写真とともに南極を紹介しています。なぜオーロラはできるのか?なぜ南極の太陽は沈まないのか?などの疑問にも答えてくれ、ペンギンをはじめ南極の生き物の暮らし、昭和基地の役割やそこでの生活などが詳しく書かれています。美しい地球の環境を守ることについても考えさせられます。(高学年〜)

知識の本/技術・産業

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
すがたをかえるたべものしゃしんえほん 1 とうふができるまで 宮崎祥子 構成・文 白松清之 写真 岩崎書店 2013.1 J619/22N/1 朝の4時、とうふ屋さんの仕事が始まります。前の夜からつけておいた大豆をすりつぶし、水とまぜ、煮て、しぼって、おし固めて、だんだん見なれたとうふの形に変わっていくようすが大きな写真で順番に紹介されていきます。
シリーズは全5巻で、みそ・かまぼこ・チーズ・パンがあります。(低学年〜)
うちは精肉店 本橋成一 写真と文 農山漁村文化協会 2013.3 J648/18N “と畜”は家畜のブタや牛を、人が食べられる肉の形にすることです。貝塚市(大阪府)で7代精肉店を営む北川家が、大事に育てた黒毛和牛を気絶させ、肉と皮に分ける仕事を写真で紹介しています。牛は内臓も食べられ、骨や血は肥料として使われ、皮は秋祭りの太鼓に生まれ変わります。「生きるとはいのちをつなぐこと」がよくわかる写真絵本です。(低学年〜)
町工場の底力 3 夢のロボットを実現
かもがわ出版 2013.1 J509/13N/3 少ない人数の町工場では、高い技術と働く人たちの工夫でいろいろな部品や製品が作られています。人を乗せて二本の足で歩く「はじめロボット43号」も、坂本元さんと西淀川(大阪市)にある町工場集団の力で完成しました。ロボットで町をもりあげる八尾市も紹介されています。シリーズは全4巻です。(中学年〜)
はたらく車のしくみ・はたらき・できるまで 1 しょうぼうしょの車 こどもくらぶ 編・著 岩崎書店 2013.1 J537/107N/1 はしご車のはしごがのびるしくみ、水だけでなく薬とまぜた消化液を出すポンプ車、救急車につんである道具など、はたらく車のことがよくわかります。 
いろいろなはたらきがある車が、くみ立てられていく様子をくわしく写真で説明しています。シリーズは全5巻です。(中学年〜)

知識の本/芸術

書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
盆栽えほん 大野八生 作 あすなろ書房 2013.1 J627/35N  小さな鉢の中に自然を表現した「盆栽」についての本。盆栽の種類や樹形のいろいろ、盆栽のための道具の紹介、土づくり、肥料づくり、苗の選び方や日々の手入れまで、初めて盆栽にチャレンジする人のための情報がわかりやすく紹介されています。イラストを見るだけでも楽しい一冊です。(中学年〜)
石の巨人 -ミケランジェロのダビデ像- (絵本地球ライブラリー) ジェーン・サトクリフ 文 ジョン・シェリー 絵 なかがわちひろ 訳 小峰書店 2013.9 J712/1N  フィレンツェの街に長い間おきっぱなしにされた大きな大理石は「巨人」と呼ばれていました。若き彫刻家ミケランジェロが、くる日もくる日も彫り続け、フィレンツェにふさわしい誰も見たことがないような石の巨人、ダビデ像を作りあげました。一生懸命作品に取り組むミケランジェロや街の人々の様子が、表情豊かに描かれています。(中学年〜)
横綱白鵬 -試練の山を越えてはるかなる頂へ- 小松成美 文 琴剣 絵 学研教育出版 2013.9 J788/28N 現在の横綱白鵬からは想像できませんが、15歳でモンゴルから日本に来たころは、やせていて強くなるようには見えず、入門する相撲部屋もなかなか決まりませんでした。入門してから、努力に努力を重ねて強くなり、横綱となった今は、相撲に勝つことだけでなく、モンゴルと日本の架け橋になりたいと思っているそうです。相撲まめ知識も載っています。(中学年〜)

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