_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/    中之島図書館メールマガジン _/               第40号  2007/2/21 _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ビジネス支援と大阪資料・古典籍_/_/_/_/_/_/_/_/ ========= ■ 目次 =========  ▽ お知らせ ・平成18年度 第4回ビジネスセミナー「フィルムコミッショナーの仕事」      -フィルムコミッションと地域・観光振興-     ・第75回小展示「江戸の食 −料理本・大坂の料理屋・おかず番付      で見る−」      ▼ 「夫婦善哉」続編 見つかる  ▽ ビジネス雑誌だより Vol.16                ▼ おおさか365日ものがたり(下)     1月17日(平成7年 1995) 阪神・淡路大震災が発生    ▽ 中之島図書館・新着図書紹介 ▼ 蔵書検索ヒント集 ISBNが13桁になりました  ▽ 本の所蔵を調べる ============= □ お知らせ =============  ○ 平成18年度 第2回ビジネスセミナー  「フィルムコミッショナーの仕事」   -フィルムコミッションと地域・観光振興-   「フィルムコミッション(FC)」は、1940年代末の米国で誕生した 制度です。行政が映像分野に積極的に関わることで、米国の映画産業は 現在まで成長しました。  日本のフィルムコミッショナーの代表として世界的に活躍されている  田中まこ氏に、フィルムコミッショナーの仕事とは、FCの運営に  まつわる話題を中心にお話いただきます。     お二人のトークではFC運営の苦労話や、関西の映像産業について興味深い  お話がきけることと思います。DVDで映像もご覧いただく予定にしています。     【日時】 平成19年3月17日(土) 13:30〜16:45     【講師】 神戸フィルムオフィス 代表 田中まこ氏          大阪ロケーションサービス協議会 大野聡氏     【場所】 中之島図書館3階 文芸ホール     【定員】 50名(定員になり次第締め切り)     【受講料】 無料   ただいま好評受付中です。お早めにお申込みください。    【ご案内】       http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/event/bs_0703.html  ○ 第75回小展示「江戸の食 −料理本・大坂の料理屋・おかず番付で見る−」    切っても切れない関係にある「食」と私たちのくらし。私たちが食べて    いる料理のほとんどは、江戸時代に工夫され、完成した料理の延長線上    にあるといいます。    温故知新ということばがあるように現代の「食」を知るためにも江戸時代 の「食」事情を訪ねてみたいと思います。    3階大阪資料・古典籍室1において展示しています。(1月12日〜3月7日)   【詳細】     http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/shotenji/75_food.html ================================= ■ 「夫婦善哉」続編 見つかる =================================   甲斐性なしの夫柳吉をしっかり者の妻蝶子が支える姿を、当時の庶民情緒と  ともにしみじみと描いた小説「夫婦善哉」。織田作之助の出世作で、最後に  夫婦が法善寺境内でぜんざいを食べる場面は有名です。  この「夫婦善哉」の続編の直筆原稿が鹿児島県薩摩川内市で見つかりました。  当館の織田文庫には「続夫婦善哉」の題名と冒頭が書かれた草稿1枚が  ありますが、本文は確認されていませんでした。  続編の舞台は別府です。生まれ故郷にこだわり、なにわの市井風俗を描き続けた  織田作之助が続編の舞台に九州を選んでいたことが研究者たちを驚かせました。   夫婦は温泉客相手に剃刀店を開きますが、戦争による金属供出などで  立ち行かなくなり商売替えを決意。船で大阪に帰る場面で幕を閉じます。 蝶子が大分・宮崎県境まで行商に出たり、柳吉が山口県の俵山温泉に  遊びに行くほか、京都や神戸を書いたくだりもあるそうです。  作品は、雄松堂出版(東京)が今秋、出版される予定です。  この機会に「夫婦善哉」をもう一度読んでみませんか。貸出できるもので  主なものを記しておきます。【 】内の数字は当館請求記号です。  『織田作之助作品集 1』(沖積舎,1999)【918.68/252N/1】 『織田作之助全集 1』(講談社,1970)【222/801/#】  『ちくま日本文学全集 054 織田作之助』(筑摩書房,1993)【918.6/13N/54】  『夫婦善哉 講談社文芸文庫』(講談社,1999)【L913.6/12886N/オダ】  館内閲覧のみになりますが、初版本も所蔵しています。  『夫婦善哉』(創元社,1940)【256/20613/#】  参考記事:読売新聞 2007年2月14日 夕刊 1面「夫婦善哉 幻の続編」        毎日新聞 2007年2月15日 朝刊 29面「「夫婦善哉」に続編」 大阪日日新聞 2007年2月20日 21面 「「夫婦善哉」に続編」        中日スポーツ 2007年2月20日 21面 「『夫婦善哉』続編        見つかる」(個人蔵)   ============================== □ ビジネス雑誌だより Vol.16 ============================== ◆◆にっぱち 予想から予測へ◆◆   商売人が「にっぱち」と聞けば、すぐ思い出すのは、二八の枯れ月  でしょう。冬枯れであり、夏痩せでしょうか。  人間の体にもバイオリズムがあるように、商売にも波があることを、  昔の人は知っていたのですね。それが明治になって、”景気”とよばれる  ようになりました。海の波は目に見えるけれど、景気の波は目に見えません。  まさに”気”なのです。  内閣府経済社会総合研究所景気統計部発行の『景気動向指数』は  ビジネス資料室2に開架されていますが、数字・数値がぎっちり詰まり、  これを読み込むのは、至難の業のように思えます(勿論、わかりやすいように  グラフもありますが)。景気には、もともと人気という意味もありました。  この見えない人気を、見えるようにと工夫されたのが、小池聡行氏で  ありました。府立図書館には、氏が開発された『オリコン年鑑』(767.8-1N)  などが、数多く所蔵されています。  人気と同じく大事な気に”天気”があります。「今日はいい天気ですねぇ」  という人と交わす挨拶は、何の意味もないように思えますが、そこにお互いの  共感・共通理解があり、それが人間関係を好ましいものに致します。  この天気もまたビジネスになり得ます。明日の日曜日は晴れか雨かで  仕出し屋さんの作る弁当の数が違うでしょうし、行楽施設の臨時要員の配置も  また天候によって左右されるでしょう。それどころか、空を飛ぶ人、  海を航行する人にとって天気はまさに命がけの問題です。  このような予想からマーケティングリサーチの発想が生まれた、と考えられ  なくもありません。しかし、現代にあってはメーカーは商品を大量生産します。  供給そのものが大量である以上、需要の予測なしに生産することは、  考えられません。メーカーでなくとも、たとえば大規模小売店において  購買客の予測なしに立地したり大店舗を建築したりするでしょうか。  ここにマーケティングリサーチの必要性が発生したと考えられます。  その意味において、業界専門誌はその業界のマーケティングを、大なり小なり  語り、記事としているのです。  当館でマーケティングとタイトルにつく雑誌にはまず  『季刊マーケティングジャーナル』(日本マーケティング協会)があり、  マーケティングリサーチを行う人の『マーケティング・リサーチャー』  (日本マーケティング・リサーチ協会)があります。また地域名を冠した  『九州マーケティング・アイズ』(日本マーケティング協会 九州支部)が  あります。  『アドバタイジング』(電通)、その誌名の変遷は、時代の流れを語っている  ようです。現在は『アドバタイジング』として不定期に刊行されていますが、  その前は『月刊アドバタイジング』(P67-22N)[2000年3月で月刊終巻]  でした。さらにその前誌は『マーケティングと広告』(雑-2266#)であり、  『季刊クリエティビティ』(雑-2320#)がありました。  旅をするに空で行くか、海で行くかはその人の都合です。旅をするという  ニーズがあり、そこから空で行くか海で行くかのチョイスがあります。  現代は、それほど豊かになったのですね。選択の余地のあるところに  マーケティングリーサーチがあり、それぞれの仕事の分化があり、専門化が  あります。当館では、そのマーケットリサーチの基礎というべき  「統計情報を調べるには」、「業界・市場動向のしらべかた」などの  『図書館調査ガイド』を発行しています。また、ビジネスWeb情報源として、  「統計情報(全般)」、「消費動向・マーケティング」で関連サイトを  紹介しています。当館ホームページでもご覧いただけますので  どうぞご活用ください。  【詳細】  『図書館調査ガイド』  統計情報を調べるには  http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/guide/tokei.html  業界・市場動向のしらべかた  http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/guide/gyokai.html  『ビジネスWeb情報源』  統計情報(全般)  http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/busi/web/toukei.html  消費動向・マーケティング  http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/busi/web/shohi.html     ===================================================== ■ おおさか365日ものがたり(下)  1月17日(平成7年 1995) 阪神・淡路大震災が発生 =====================================================  「阪神・淡路大震災」に関する資料のリストの最終回です。  今回は映像資料もリストアップしています。映像資料は取寄せができません  ので、府立中央図書館に直接来館して利用ください。  大きな地震がまた日本を襲うという予測もあります。阪神・淡路大震災の教訓  を活かしていかなければならないと思います。その際は大阪府立図書館の所蔵  する資料をご活用ください。  【一覧】大阪府立図書館所蔵「阪神・淡路大震災」関係の資料    http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/archives/20070221.html ================================= □ 中之島図書館・新着図書紹介 ================================= 最近2週間の間に、中之島図書館で閲覧可能になった資料の一部を ご紹介します。 このリストに掲載できなかった新着資料については、「新着図書案内」 (http://p-opac.library.pref.osaka.jp/new/)をご覧ください。 貸出中の場合がありますので、ご来館前に資料の状態をお確かめ ください(貸出中の資料は予約できます)。 【ビジネス支援室】 ・社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術  シックス・アパート株式会社編 日経BP社 2007.1(336.5/815N) http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPLIB/webopac/kensaku/kensakuSyousai.jsp?tilcod=10020601127456  ・・・Web2.0で注目されるブログ。単なる個人の日記ではなく、企業内で公開し、  社員全員のコミュニケーションを図ることを目的にするといいます。その中で声を  あげることのできなかった社員の意見を経営のトップに伝えることができ、  新製品の開発や売上の向上に活かせることを明らかにする1冊。 ・業種別業界情報 2007年版/中小企業動向調査会編著, アルタイ社編著  経営情報出版社 2007.1(603.6/1N 館内閲覧のみ) http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPLIB/webopac/kensaku/kensakuSyousai.jsp?tilcod=10020601121222  ・・・各業種別ごとに「最近の業界動向」「マーケットデータ」「業界の特性」  「ノウハウ」「今後の課題/将来性」で構成されています。各業種の関連団体が  紹介されているものもあり、そこのサイトを見て業種をより深く調査できるかも  しれません。 ・日経経営指標 2007(2004年4月〜2006年3月期)/日本経済新聞社編  日本経済新聞社 2006.10(336.8/13N 館内閲覧のみ) http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPLIB/webopac/kensaku/kensakuSyousai.jsp?tilcod=29906000037349&volumeFlag=1  ・・・新しい日経の経営指標です。 【大阪資料・古典籍室】 ・大阪市都市計画地図集 平成19年版/大阪人文社出版センター南事務所編集  大阪人文社出版センター南事務所 2007.1(A518/144N 館内閲覧のみ) http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPLIB/webopac/kensaku/kensakuSyousai.jsp?tilcod=10020601125710  ・・・収録内容は平成18年12月末日現在の情報です。大阪駅・梅田周辺の  再開発地域では用途地域・防火地域など各種都市計画の決定・変更が活発に  実施されています。19年度版では新たに「生産緑地地区」が収録されています。  大阪市では600あまりの地区が計画決定されています。 ・また会う日まで/柴崎友香著  河出書房新社 2007.1(913.6/30720N/シバ) http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPLIB/webopac/kensaku/kensakuSyousai.jsp?tilcod=10020601125332  ・・・1月10日に発表された第23回織田作之助賞大賞受賞者  (受賞作:『その街の今は』)の柴崎友香さんの最新作です。出版社のHPの  紹介によると、同級生との記憶を確かめるため上京した25歳OLの有麻は、  6日間の東京滞在で、会いたい人に会えるのかというストーリーで、とびきりの  恋愛小説だそうです。 ・新建築 第1巻 第1巻第1号〜第4号(大正14年8月〜11月)  不二出版 2006.11(P52/48N 館内閲覧のみ) http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPLIB/webopac/kensaku/kensakuSyousai.jsp?tilcod=29906000039028&volumeFlag=1  ・・・『新建築』は1925年に創刊され、現在も刊行され続けている国内外の  建築や環境デザインを紹介した建築雑誌です。発行元の新建築社の本社は  現在東京にありますが、創刊当初は大阪に本社がありました。  この雑誌の復刻版の刊行が始まり、1925年から1944年発行分が全46巻・  別冊1で刊行されます。今回は大正14年8月〜昭和2年3月発行分を受け入れ  ました。世界的な新古典主義的傾向や様々な地方様式の拡大などについても  知ることができ、日本の近代建築とモダンデザインの歴史を知る上で  重要な資料です。 ================================================== ■ 蔵書検索ヒント集 ISBNが13桁になりました ==================================================  ISBN(International Standard Book Number:国際標準図書番号)という  記号をご存知でしょうか。  ISBNとは、世界中で出版されている図書の中から、特定の図書を識別する  ための記号で、多くは本の裏表紙や奥付などに表示されています。  例えば、次のような感じです。   (例)4-949999-08-7  府立図書館の蔵書検索でも、このISBNを指定して検索することができます。  インターネットの蔵書検索の画面下部に「コード検索」という欄があります。  「コード検索」欄が「ISBN・ISSN」になっていることを確認し、  右側の入力欄にISBNの数値を入力してください。  ISBNが分かっていると、その本だけをねらって検索することができますので  早く確実に検索できます。    ISBNを入力するときには、ハイフンを入力してもしなくても同じように  検索できます。  また、コード検索欄に入力した場合は、コードのみが検索項目となり、  画面上部の「書名」欄等に入力した事項は無視されますのでご注意ください。  さて、そのISBNですが、これまで上の例のように10桁の記号だったのが、  今年から13桁に規格が改められました。  2007年1月1日以降に刊行された図書から順次13桁のコードが振られます。  また、すでに刊行されている図書についても、頭に「978」をつけ、  さらに末尾1桁はISBNを構成する各数値を計算して求められる検査用の  数値(チェックデジット)となっていますが、これを再計算して決まる  新しい13桁の記号に順次改められるとのことです。  上の例の記号は、次のように改められます。   (例)978-4-949999-08-3  真ん中の部分は同じですが、頭に「978」がつき、再計算によって末尾1桁が  「7」から「3」に変わっていることが分かります。  大阪府立図書館蔵書検索のISBN検索では、この新しい13桁の記号でも、  以前の10桁の記号でもどちらでも検索できます。  蔵書検索の使い方については、次のページもご覧ください。   大阪府立図書館 蔵書検索システムについて   http://www.library.pref.osaka.jp/help.html ==================== □ 本の所蔵を調べる ====================  大阪府立図書館蔵書検索   http://p-opac.library.pref.osaka.jp/  携帯版蔵書検索   http://p-opac.library.pref.osaka.jp/OSPMBL/mobile/search/inp_cond.jsp  横断検索(大阪府内の公共図書館等の所蔵が一度に検索できます)   http://www.library.pref.osaka.jp/cgi-bin/book.cgi  新着資料一覧(大阪府立図書館の新着図書をお知らせしています)   http://p-opac.library.pref.osaka.jp/new/ ---------------------------------------------------------------  >> 次回は3月7日(水)発行予定です。 --------------------------------------------------------------- ◇ このメールマガジンは、ご登録を頂いた方に送信しています。 ◆ メールマガジンの登録、解除はこちらから。   http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/m_index.html ◇ このメールは配信専用です。お問合せは電話(06-6203-0474)まで。 ◆ 編集発行 大阪府立中之島図書館 広報委員会メールマガジン担当            大阪市北区中之島1丁目2番10号 / TEL 06-6203-0474            http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/            http://www.library.pref.osaka.jp/m/nakanoshima/ (携帯用) --------------- 中之島図書館メールマガジン  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