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大阪府立中央図書館 国際児童文学館「特別研究者」 平成29年度の成果報告について

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更新日:2018年11月22日


平成29年4月1日から平成30年3月31日までの1年間にかけて実施した特別研究者の研究成果をご報告します。

個人

名前 所属団体(当時) 研究テーマ 発表方法等 発表の概要
町田理樹 美学会 谷川俊太郎の子どもの詩について 発表方法: 商業雑誌の書評
『季刊びーぐる 詩の海へ』38号(発表年月:2018年1月20日発行)発表タイトル:「ゆめへのいざない」
むらいさち と 谷川俊太郎による詩付き写真集『よるのこどものあかるいゆめ』についての書評。
発表方法:詩の専門雑誌にて小論文
『詩人会議』7月号(発表年月:2018年7月1日)発表タイトル:谷川俊太郎の絵本再考―マザー・グース等の翻訳仕事の影響からみる
従来あまり論じられることのなかった谷川の絵本関連の作品を、谷川の仕事全体のうち正当に位置づけようと試みた。その際、指標としたのは、マザー・グース等の翻訳の作業を通して谷川自身が受けた影響、という点である。
生駒幸子 龍谷大学短期大学部(准教授) 絵本研究 発表方法:学会発表
「絵本学会 第21回大会」(発表年月:(2018年6月3日)発表タイトル:終戦から<岩波の子どもの本>シリーズまでの翻訳絵本の検討(1945年8月~1953年12月)―翻訳・翻案絵本の書字方向を中心に―
戦後1945年8月~<岩波の子どもの本>出版1953年12月までの海外絵本の翻訳方法を調査した。書字方向が横書きの海外絵本を翻訳する際に、書字方向は横組みそのままか、縦組みに組み直したのかを調べたうえで、岩波の子どもの本の翻訳方法を検証した。
遠藤知恵子 白百合女子大学児童文化研究センター(研究員) 武井武雄の創作活動および童画  発表方法:研究ノート
『紙芝居研究』(白百合女子大学児童文化研究センター紙芝居研究プロジェクト)(発表年月:2018年3月1日)発表タイトル:「オ寝坊ナジヤガイモサン」と「おねぼうなじゃがいもさん」
絵と文が一体となった、『コドモノクニ』掲載の一枚絵「オ寝坊ナジヤガイモサン」(文・村山壽子、絵・村山知義、東京社、1937年5月)と、これを紙芝居として再構成した『おねぼうなじゃがいもさん』(原作・村山壽子、脚本と絵・村山知義、童心社、1971年)を比較。物語の改変と紙芝居の構成の結びつきを考察する。
楊汝賢 NPO日中文化研究センター 日本児童文学史、日中児童文学交流史 発表方法:中国児童文学研究誌への掲載
『児童文学信息』 <77>(発表年月:2018年3月31日)
発表タイトル:鳥越信と蒋風 日中児童文学研究界権威同士間の交流について
鳥越信氏と蒋風氏は、それぞれ日本と中国の児童文学研究界の権威的な存在である。両氏間の友好交流は、両国の児童研究界トップレベルの交流そのものであり、本稿は鳥越信氏が2013年2月14日に死去されるまで続けていた蒋風氏との友好交流の軌跡を追ってみた。

グループ

  • グループ名:明治ポンチ本研究会
  • メンバー:代表者 野田謙介(学習院大学大学院)、鈴木麻記(東京大学大学院)、新美琢真(日本マンガ学会)、 三輪健太朗(学習院大学院) ※所属団体(当時)
  • 研究テーマ:「マンガ」概念および表現方法の歴史的変遷について
発表内容
発表タイトル 発表方法等 発表の概要
「明治ポンチ本」版元の変遷とその文化的―視覚玩具から児童読物へ 発表方法:学会発表
「日本マンガ学会第17回大会」(発表年月:2017年6月24日)発表者:鈴木麻記
明治30年代に集中的に刊行された袖珍本を「明治ポンチ本」と名づけたうえで、その版元の位置が、明治期から昭和前期にかけてどのように変遷したのかを明らかにした。
  • グループ名:同志社大学図書館情報学研究会(DUALIS)絵本WG
  • メンバー:代表者 神庭理栄、(同志社大学大学院)、古畑花南子、森亮子、安谷優一、西村清宏、嘉田彩佳、
    森川陽(以上、同志社大学) ※所属団体(当時)
  • 研究テーマ:メディアとしての絵本分析、絵本を対象とした検索システムなど
発表内容
発表タイトル 発表方法等 発表の概要
絵本の内容分析と幼児教育者へのフォーカス・グループに基づく発達過程に最適な絵本提供の仕組みづくり 発表方法:展示会発表
「図書館総合展2017」(発表年月:2017年11月7日~11月9日)発表者:同志社大学図書館情報学研究室
絵本の内容分析、及びグループインタビューにより絵本の推薦システムの試作を行い、その成果を図書館総合展にて発表した。
 Development of the reading guidance system – Growing game in accordance with impressions after reading 発表方法:ポスター発表
「IFLA WLIC(国際図書館連盟) 2017 at Wrocław, Poland」(発表年月:2017年8月19日~8月25日)発表者:Takashi Harada et.al
児童書を対象としてクイズ形式のゲームを行い、クイズの正解と関連する図書を推薦するシステムを試作した結果をポスター発表した。クイズと推薦図書の関係については感性キーワードを用いている。
 The development of the book report creation support game 発表方法:ポスター発表
「IFLA WLIC(国際図書館連盟)2018 at Kuala Lumpur, Maraysia 」(発表年月:2018年8月24日~8月30日)発表者:Yukinori Okabe et.al
児童書を対象としてストーリーブック形式のゲームを行い、選択したストーリーに関連する図書の推薦をシステムを行うとともに、読書感想文支援を行うシステムを試作し、その結果をポスター発表した。
育成ゲームに基づく図書の推薦システム 発表方法:展覧会
「京田辺市イベント広場」(発表年月:2018年2月3日~2月4日)発表者:同志社大学図書館情報学研究室
児童書を対象としてストーリーブック形式のゲームを行い、選択したストーリーに関連する図書の推薦をシステムを行うとともに、読書感想文支援を行うシステムを試作し、京田辺市立図書館にて展示を行った。66組98名の参加者があり、概ね良い評価が得られた。


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