大阪府立中央図書館では、貴重書コレクションとして薬用植物図譜“Plantae officinales, oder, Sammlung officineller Pflanzen”を所蔵しています。 本書は、19世紀前半にドイツで出版されました。1828年に本文編1冊、図版編2冊が出版された後、1833年に追補版が出版されていますが、当館では最初の3冊を所蔵しており、今回デジタル画像として公開いたします。図版編には、ハンドカラーされた400枚を越える石版画が収められています。長い年月を経て、なお色鮮やかな画をご覧ください。
主たる著者であるTheodor Friedrich Ludwig Nees von Esenbeck(1787-1837)は、ドイツの植物学、薬学を専門とする学者で、同じく植物学者である兄のChristian Gottfried Daniel Nees von Esenbeckと共にシーボルトと親交があったことでも知られています。
*参考文献 “The cross name index to medicinal plants ”(CRC Press), 「原色牧野和漢薬草大図鑑」(北隆館)ほか
*東京大学 有田正規先生のご教示により、項目を修正しました。(2009.6.--)
●貴重書(原本)の閲覧については、事前申し込みが必要です。尚、マイクロ・フィルムもあります。こちらは、事前申し込みは不要です。
●「19世紀 薬用植物の世界」(以下当コンテンツといいます)の画像の著作権は大阪府立中央図書館に所属します。