_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/    中之島図書館メールマガジン _/           ☆★臨時号☆★ 【第37号】  2007/1/10 _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ビジネス支援と大阪資料・古典籍_/_/_/_/_/_/_/_/  今年の干支はいのししです。  そこで今回は「いのししと大阪」というテーマで、2つの記事と  「おおさか365日ものがたり」をお届けします。 ========= ■ 目次 =========  ▽ ごあいさつ  ▼ いのししにまつわる地名「猪飼野」  ▽ いのしし年におきた大阪での出来事  ▼ おおさか365日ものがたり     1月10日(昭和22年 1947)織田作之助死す  ▽ 他機関からのお知らせ(大阪産業創造館より) ================== □ ごあいさつ ==================   新年おめでとうございます。  2006年(平成19年)最初のメールマガジンです。本年もどうぞよろしく  お願いいたします。今年も月2回、よりいっそう図書館に親しんでいただける  ような情報をお届けしたいと、担当一同はりきっております。  ご愛読をよろしくお願いいたします。                     広報委員会メールマガジン担当 ======================================== ■ いのししにまつわる地名「猪飼野」 ========================================   昭和48年に町名変更が行われ、消えてしまいましたが「猪飼野」(いかいの)  という地名が生野区にありました。JRや近鉄の鶴橋駅を降りて、  ぶらぶら歩いて行ける町です。  今では、平野川に架けられている「猪飼野新橋」、市バスの「猪飼野橋」停留所、  桃谷3丁目にある「猪飼野保存会館」にその名を残すのみとなっています。  しかし、猪飼野界隈は国内最大のコリアタウンであり、その地名は今も生きています。   猪飼野は、猪飼津・猪甘津野とも書きます。猪甘とはいのしし(豚)のことで、  地名はこのあたりでいのしし(豚)が飼われていたことにちなむといいます。  猪甘津(いかいつ)の橋は、『日本書紀』仁徳天皇14年11月の条に  「猪甘津に橋為(わた)す。 即ち其の処を号(なず)けて、小橋と曰(い)う」  とあります。これは、日本で書物に見られる最も古い橋と言われています。 その後は仁徳紀に猪甘津の橋の記述が見られますが、これ以降は歴史書には  現れません。おそらく国家が管理する幹線道路としては維持されなかった  のでしょう。  しかしその名は歌枕となって人々の記憶に残りました。    しのぶれど 人はそれぞと 御津の浦に      渡れそめにし 猪甘津の橋  (小野小町)  現在の猪飼野新橋は、平野川改修工事によって架け替えられたとき、  「歴史の橋」として整備したものだということです。  【猪飼野 「在日」 他郷から故郷に:企画・連載:大阪:地域】   <YOMIURI ONLINE(読売新聞)のホームページ内>   http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/kikaku/007/8.htm  【大阪の橋の地図:猪飼野新橋(いかいのしんばし)】   <大阪都市工学情報センターのホームページ内>   http://www.osakacity.or.jp/kikaku/gallery/bridge/bridge/b0_ikainoshinbashi.htm ======================================== □ いのしし年におきた大阪での出来事 ========================================  ここでは、過去のいのしし年の出来事から、大阪と関わりの  あるものを集めました。    干支が一巡する60年前には・・・  ■1947(昭和22)  大阪市で学校給食開始(1/20)  枚方市誕生(8/1)  笠置シズ子が梅田劇場で「東京ブギウギ」を歌い大流行(9月)  以後  ■1959(昭和34)  羽曳野市誕生(1/15)  四天王寺五重塔復興再建(4/25)  プロ野球南海ホークスが日本シリーズ初優勝(10/29)  心斎橋筋のアーケード完成(12/1)  ■1971(昭和46)  大阪府第42代知事に黒田了一氏就任(4/23)  大阪で観測開始後初めての光化学スモッグ注意報が出される(8/9)  日本万国博覧会跡地に日本庭園を開園(9/1)  交野市誕生(11/3)  ■1983(昭和58)  関西国際空港計画推進本部を設置(5/17)  大阪築城400年まつりスタート(10/1)  第1回御堂筋パレード開催(10/8)  ■1995(平成7)  阪神・淡路大震災(1/17)  大阪府知事横山ノック(山田勇)氏誕生(4/9)  大阪ワールドトレードセンター(WTC)開業(4/20)  地下街ディアモール大阪・大阪駅前駐車場開業(10/12)  APEC大阪会議を開催(11/16〜19)  今年はどんなことが起きるのでしょうか。幸多き一年でありますように。 ==================================================== ■ おおさか365日ものがたり    1月10日(昭和22年 1947) 織田作之助死す ====================================================   大阪で生まれ、大阪で育ち、大阪を愛した作家に、織田作之助  がいます。今年、2007年は、織田作之助没後60年です。  9日には第23回織田作之助賞の受賞作が発表され、「大賞」には  柴崎友香さんの「その街の今は」と庄野至さんの「足立さんの古い  革鞄(かばん)」が選ばれました。  織田作之助は大正2年(1913)10月26日、大阪市南区生玉前町(現天王寺区)  に生まれました。  大阪市立東平野第一尋常小学校から高津中学を出て、三高在学中に同人誌  「海風」を創刊。最初、戯曲「落ちる」、「朝」などを執筆し、劇作家  になることを志していましたが、スタンダールの「赤と黒」の愛読から  小説家になることに転じます。「海風」6号に掲載された「俗臭」が  芥川賞候補となり、昭和15年に発表した「夫婦善哉」が改造社の第一回  文芸推薦作品となって「文芸」に再録、オダサクの名は世に出ます。  戦後は「アド・バルーン」、「六白金星」、「世相」「競馬」などで注目され  一躍流行作家となります。    しかし、織田作之助は肺結核を病み、34歳の若さで昭和22年の1月10日に  喀血死しました。その文学的鬼才を縦横に発揮したのは、わずか7年間でした。  【大阪を愛した作家 織田作之助:小展示資料集】 http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/shotenji/09_oda.html  【貴重書・文庫一覧「織田文庫」】(16号でも紹介しています)   http://www.library.pref.osaka.jp/lib/collect/oda.html =================================================== □ 他機関からのお知らせ (大阪産業創造館より) ===================================================  「起業家、専門家が一堂に集う あきない創業体感フェア」  日 時:1月20日(土)13:00〜17:00  場 所:大阪産業創造館 3Fマーケットプレイス  URL:http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=07109  問合先:大阪産業創造館 創業準備オフィス事務局(村上、鈴木)       TEL:06-6264-9838  e-mail:jyunbi@sansokan.jp      〒541-0053 大阪市中央区本町1-4-5 大阪産業創造館 2階      Website: http://www.sansokan.jp/ ---------------------------------------------------------------  >> 次回は1月17日(水)発行予定です。 --------------------------------------------------------------- ◇ このメールマガジンは、ご登録を頂いた方に送信しています。 ◆ メールマガジンの登録、解除はこちらから。   http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/m_index.html ◇ このメールは配信専用です。お問合せは電話(06-6203-0474)まで。 ◆ 編集発行 大阪府立中之島図書館 広報委員会メールマガジン担当            大阪市北区中之島1丁目2番10号 / TEL 06-6203-0474            http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/            http://www.library.pref.osaka.jp/m/nakanoshima/ (携帯用) --------------- 中之島図書館メールマガジン  第37号(2007/1/10)---