大原文庫


 大原文庫とは、大原社会問題研究所(現法政大学大原社会問題研究所)が収集した図書資料で、研究所が東京へ移転するに際し、昭和12年に大阪府に譲渡され、昭和25年、この図書資料を母胎に、大阪府立図書館天王寺分館(後の夕陽丘図書館、平成8年中央図書館新設に伴い移転)が開設した。
 大原社会問題研究所は大正8年、岡山県倉敷市にある大原美術館の創設者でもある故大原孫三郎氏の寄付によって、大阪市に設立された。当時外国図書の収集に力をいれていた研究所が、ヨーロッパに研究員を派遣し「大原社会問題研究所がベルリンの古書価格をつり上げている」という逸話を生むほどし烈な競争の下、貴重な資料を収集した。入手困難な貴重書が多く、中でもカントの文献は、ほとんど全著作初版本で収集されている。
 蔵書の内容は、政治、経済、労働、福祉、教育など社会科学に関するものが中心で、その他哲学、歴史、自然科学等も含めて、和漢書約30,000点、洋書約40,000点、計70,000点から成る。
【資料の種類・点数】 和書 24,126冊 洋書37,637冊
【目録】 古書分類目録(洋書)第1冊(改訂版) 西暦1800年以前に刊行された洋書483点
古書分類目録(洋書)第2冊(A) 西暦1801年より1850年に印刷刊行された社会科学部門の洋書731点とPart1増補分10点を収録
古書分類目録(洋書)第3冊(B) 西暦1801年より1850年に印刷刊行された社会科学部門の洋書577点とPart1増補分8点を収録
大原文庫洋書分類目録 第1冊 洋書32,555冊のうち、総記・哲学・歴史
大原文庫洋書分類目録 第2冊 洋書32,555冊のうち、社会科学総記・政治・法律・経済
大原文庫洋書分類目録 第3冊 洋書32,555冊のうち、財政・統計・社会・教育・風俗習慣・国防
大原文庫洋書分類目録 第4冊 洋書32,555冊のうち、自然科学・工学・産業・芸術・語学・文学 索引
大原文庫和漢書分類目録 和漢書を収録
【利用の制限】 閲覧可・複写限定あり・貸出不可
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