平成21年度大阪府立中央図書館主催 第3回府民講座

「アットと驚く「カミナリ」の話」
まいど1号とカミナリの正体

平成21年10月31日実施
講師 大阪大学大学院教授 河崎善一郎 先生
 (注:河崎先生のお名前の「崎」の文字は、上を「立」と書くのが正確なのですが、インターネット上ではこの文字は正確には表示され無い場合がありますので、「崎」と表記しております。ご了解ください。)


 今年1月23日午後0時54分、人工衛星「まいど1号」が宇宙に打ち上げられました。東大阪市の中小企業の「ものづくり」技術を活かして製作された「まいど1号」は、宇宙から雷放電を観測することを目的とした衛星です。今回の府民講座は、雷放電の研究を専門にしておられ、「まいど1号」の製作にも関わってこられた大阪大学大学院の河崎善一郎先生を講師にお招きしてご講演いただきました。

 講演では「まいど1号」の打ち上げにいたるまでの苦労話や、宇宙からの観測データの特徴、また雷に関する正しい知識や雷に遭遇した際の避雷対策などについて、映像を交えてお話いただき、参加者のみなさまからは多くのご質問をいただくなど、みなさまの関心が高いことがよくわかる講演会となりました。

河崎先生の講演時の写真


<参加者のみなさまからいただいた感想(抜粋)>

○とても興味深く拝聴させていただきました。ありがとうございました。

○河崎先生は大阪大学において電気電子工学の教鞭をとられており、とても会話も面白く、笑って楽しみながらお話を聞かせて頂きました。僕は近畿大学に通っているので、授業を受けている学生の視点で様々な事を考えさせて頂くことができました。

○雷の発生メカニズム、エネルギー、地域等非常によく理解できた。東大阪まいど1号(いぶき)の打上げの経緯がよくわかりました。先生の講義は非常に丁寧で興味深く、十分に理解できました。ありがとうございました。

○東大阪市中小企業のものづくり技術を活かしつくられた「まいど1号」には大変関心があり、本講座を大変楽しみにしていました。「まいど1号」は残念ながら、いずれ星くずになってしまいますが、これまでの過程、東大阪市をアピールできたことはすばらしいことです。ちがう形で「まいど1号」を広めるべく、今回は勉強させていただきました。この講座でカミナリの正体など雷に関する知識も修得でき、大変有意義な講座でした。まいど1号による雷観測も成功で、今後の小型衛星LLPまいどの成功も期待しております。

○カミナリについて多少解った気になった。今後、又知識を増やす機会があれば参加したいと思う。

○まいど1号への魂注入談、楽しいヒストリーをみせて頂きました。電気をためる方法を研究してほしい。

○期待したとおり、とても興味深く意義深い内容だった。小生は河崎先生の『雷に魅せられて』という本を所持しているが、今日のお話しをふりかえる意味で全体に目を通したいと思う。



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