大阪府立中央図書館主催 第4回 府民講座

       山本淳子先生講演会

源氏物語の魅力(姫の絵)

 講師に山本淳子(やまもと じゅんこ 京都学園大学教授)先生をお招きして、平成21年2月7日(土)に当館ライティホールにおいて「源氏物語の魅力ーー時空をこえ、はるか未来へーー」という演題で講演会を実施いたしました。

 本講演につきましては、非常に人気が高く、申込みが殺到し、締切日以前に定員に達しました。そのため、以後の申込みに対しては受講をお断りすることになったような次第です。

 講演に関しては、山本先生の流れるような調子でのお話に、参加してくださったみなさんが本当に喜んでくださる講演会となりました。以下に、参加者の方の感想の一部を(HPでの公開について了解してくださったものです)掲載します。

講演の様子1
講演の様子2

<感想>
  • 若い頃から、原典を始めとして、三度も途中でやめてしまい気になっていたので昨年瀬戸内さんのを、今年は谷崎潤一郎さんのを読みました。今から橋本治さんのを読むつもりです。関心があってもこのようですから、訳したものでさえ一度は読み終えた方が少ないのはうなづけます。私は装束や色については少し知識があることが幸いして面白く思えたようです。
  • 久しぶりに源氏にふれ楽しかったです。又、このような機会あればと思います。
  • 新たな人生観を与えていただいたようです。話のみならず、テンポも声のトーンも落ちついて聴くことができました。
  • 山本先生の講義はほんとわかりやすく楽しかった。機会があればもっともっと続きを聞きたいものだと思った。参加して本当に良かった。源氏にかかわる本をこれからもっと読んでいきたい。
  • 人間が生まれてから死ぬまでに持ち続ける苦しみを、登場人物各々がその時代の中で光源氏とかかわりながら、女性という生きにくい時代背景の中で、個性的にいきいきとえがき分けられているというのが源氏物語の素晴らしさと思います。今日の講座の中でも源氏と藤壺の物の見方、考え方がはっきりえがき分けられていて女性の中の生き方の強さを感じます。光源氏は恋の中で生き、女性達は現実の中で生きたように思います。
  • 言語明瞭、大きく、マイク良好、よく聞こえた。お話しもおもしろかった。
  • 先生のやさしい言葉でていねいな解説は、もっと源氏物語にふれたい、知りたいと思わせてくれます。これから1001年〜以降もじっくり、ゆっくり読んで行きたいです。
  • わかりやすい解説で、また読んでみようと思いました。ありがとうございました。おもしろく拝聴させていただきました。
  • 『源氏物語』をあまり読んだことがなかったので、今日の講座はポイントの解説があり、良く理解できました。朗読もうまく、時々はユーモアもありほのぼのとした気分になりました。『源氏物語』が古くから日本だけでなく、世界にも各国語に訳されていて愛読されているのはどんな理由か?この面についてさらにつっ込んだメスを入れてほしかった。更にシェイクスピアなどの比較文学的視点はないのか?これらは私からの質問でもあります。
  • 源氏物語のはじめから終わりまで魅力的にかたられた。私のこれからの人生の参考にしたいと思う。
  • ストーリーの心理の奥までくわしくお話をしていただき、興味深くお聞きしました。今度は又くだけたお話をお聞きしたいと思います。ご健斗をお祈りします。
  • とても楽しかったです。山本先生のお若い淀みのないきれいなお声とお話に驚きました。しかし『草子地』を『つっこみ』と訳されたのには本当に感心してしまいました。関西人ですもの『つっこみをいれる』と思わずして何としましょう!
  • 源氏物語で描かれた愛が、当時の身分制度、社会に対する批判ととることができるのならば、どうしてその中心者たる藤原道長はこの作品を消し去ろうとしなかったのか?桐壺更衣は中宮定子と重なるという説もある。また臣下の者と后の密通という重大な出来事を娘の彰子に読ませるなど決してできないことだったと思うが・・・。結果として源氏物語は現代に残った。道長もその物語の魅力に負けたということなのであろうか?大変に興味深いお話、本当にありがとうございました。
  • 知っているようで知らない源氏物語の講演を聞いてじっくりと物語を読んでみたくなった。原文は無理なので訳本からですが。

 今後も、みなさまがたに喜んでいただけるような講演会を企画してまいりますので、ご期待ください!!!




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