平成17年度社会自然系資料室第1回ミニ展示
平成17年9月1日(木)〜9月18日(日)



自然災害と対策
〜近畿の自然災害史〜


21世紀前半に「東南海・南海大地震」という巨大地震が発生する可能性が高いそうです。 災害の恐ろしさをよく学び、次なる惨事を少しでも防ぐ対策を実行しませんか? この対策があなたの生命・財産に影響を与えるかもしれませんよ……。 災害については「備えあれば憂いなし」というものでもありませんが、少しでも対策をしておけば、結果に違いが出ることは間違いなし! 災害についてしっかり学び、防災レベルをアップさせましょう。

レベル1、近畿地方で、明治期以降にどのような自然災害が起こったのかご存知ですか?
近畿の自然災害年表
を見てみましょう!〔注:( )内は全国の死者・行方不明者です〕
1885(明治18) 淀川大洪水 (100人)
1925(大正14) 北但馬地震 (428人)
1927(昭和2) 北丹後地震 (2925人)
1934( 〃9) 室戸台風 (3036人)
1938( 〃13) 阪神大水害 (102人)
1944( 〃19) 東南海地震 (1223人)
1946( 〃21) 南海地震 (1330人)
1950( 〃25) ジェーン台風 (508人)
1953( 〃28) 南紀豪雨 (1124人)
1959( 〃34) 伊勢湾台風 (5098人)
1961( 〃36) 第2室戸台風 (202人)
1995(平成 7) 阪神淡路大震災 (6435人)
1998( 〃10) 台風7号、8号 (18人)
2004( 〃16) 台風23号 (96人)
[参考]『NHK20世紀日本大災害の記録』(NHK出版)、『日本災害史1.2.3』(日本図書センター)
このように見てみると、近畿地方では地震だけでなく風水害における被害も甚大です。


レベル2、地震が起こったらどう行動すればいいの?
地震発生時の心得10ヵ条
1. 机やテーブルの下に身を隠したり、座布団で頭部を保護するなどして身の安全を図る。
2. 使用中のガス器具の火をすばやく消す。
3. 出火してしまったなら、初期のうちに消し止める。
4. 揺れを感じたら、玄関などの扉を開けて非常脱出口を確保する。
5. 慌てて戸外に飛び出さない。
6. 狭い路地、へいぎわ、がけや川べりに近寄らない。
7. 津波、山崩れ、がけ崩れに注意する。
8. 最小限の持ち物を携え、徒歩で避難する。
9. みんなで協力しあって応急救護にあたる。
10. ラジオやテレビの報道、市役所などからの広報による正しい情報の入手を心がける。
[出典]『大地震に備えを』(旧:大阪府生活文化部防災局消防防災化、現:大阪府総務部危機管理室)
地震が起きても、慌てず冷静に行動しよう!


レベル3、もしもの時のため、何を準備しておけばよいか知ってますか?
非常持ち出し品チェック表 ※リュックに詰めて、チェックしよう!
飲料水 □ 水一人1g×3日分
食料品 □ 缶詰(缶切り)
□ インスタントラーメン(カップ麺)
□ ビスケット、乾パン、チョコレート
電気器具 □ 懐中電灯
□ 携帯ラジオ
□ 予備の電池
医療品 □ 常時服用している薬、常備薬
□ 消毒液、傷薬、脱脂綿
□ ガーゼ、包帯、三角巾
□ ばんそうこう など
衣類 □ 肌着(1〜2着)
□ 防寒儀
日用品 □ ちり紙、タオル、バスタオル
□ 生理用品
□ マッチ、ろうそく、携帯用燃料
□ 軍手、厚手の靴下、カイロ
□ ロープ、笛、レインコート
乳児等 □ ミルク、哺乳びん
□ 紙おむつ、おしりふき
その他 □ 現金、通帳、印鑑、保険証写
□ 連絡先一覧
[出典]「日常の心得」大阪府総務部危機管理室 〔http://www.pref.osaka.jp/kikikanri/firescue/fire/sonae/sonae/usual.html


レベル4、災害や防災について、学べるウェブページを見てみましょう!

【災害・防災について学ぶ・実践するには】

防災危機管理eカレッジ(管理:総務省消防庁)(http://www.e-college.fdma.go.jp/top.html) では、動画・音声入りで、防災全般についてみっちり学べます。 「大地震を3日間生き延びる!」や「風水害から身を守る!」のようにすぐに実行できる対策から、 「基礎を学ぶ」や「深く学ぶ」のように学ぶ人のレベルに合わせて、 映像や写真を使いながら学んでいくページまであります。ぜひご覧ください!

消防防災博物館(http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index.cgi) では、消防を中心としつつも、防災についてのさまざまな説明があります。 掲示板・お知らせのページから消防災害イベント情報のページへとリンクがはられています。 ちょくちょく覗いて身近な防災イベントに参加し、防災体験をしませんか?

【官公庁よりの災害・防災情報をしっかり手に入れるには】

内閣府防災担当HP(http://www.bousai.go.jp/index.html) では、災害・防災に関するさまざまな情報が載っています。これをすべて読んだなら、あなたも災害博士になっているでしょう。

大阪府総務部危機管理室(http://www.pref.osaka.jp/kikikanri/index.html) では、大阪府の防災情報とともに、身近な防災対策が紹介されています。 東南海・東海地震について詳しく説明したパンフレットも載っていますよ。ぜひご覧ください。

大阪管区気象台(http://www.osaka-jma.go.jp/) では、大阪を始めとした、近畿地方の気象情報や気象災害情報が紹介されています。 大阪府の気象を見極め、警報や注意報を発表する機関です。大阪府の風水害情報の速報性はピカイチです。

防災科学技術研究所(http://www.bosai.go.jp/) では、台風データベースシステムによる台風被害状況の検索、既往土砂災害データベースによる斜面災害の検索を行うことができます。 また、地震ハザードステーションでは、全国図から自分の住む地域を選択すると、30年以内に大規模地震が発生する確率が表示されます。

NHKボランティアネット(http://www.nhk.or.jp/nhkvnet/top.html) では、防災ボランティアをはじめ、さまざまなボランティア情報が紹介されています。 とてもかわいい雰囲気のHPで、とても読みやすいですよ。

さあ、ぜひともLet’s try!防災レベルをアップしましょう!


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