大阪府立中央図書館 サイエンスカフェ レポート

  日  時 テーマ ゲスト
第1回 平成20年1月20日(日)
14時〜16時
科学・技術と私たちの未来 人を幸せにする身近な科学・技術
 〜携帯電話での道案内サービスの開発から〜
土井美和子さん (株式会社東芝 研究開発センター技監)
本田 孔士さん (大阪赤十字病院 病院長)

 大阪府立中央図書館でのはじめてのサイエンスカフェを当館の資料展示「科学・技術と私たちの未来」の最終日、平成20年1月20日14時〜16時に開催しました。

 テーマは「人を幸せにする身近な科学・技術」で、ゲストは、株式会社東芝研究開発センター技監 土井美和子さん、大阪赤十字病院病院長 本田孔士さんでした。
まずは、本田さんからサイエンスカフェについて説明があり、土井さんご自身がたずさわられた携帯電話での道案内サービスの開発のから、人が科学・技術を使うための工夫をどのようにしてきたのかをお話しいただきました。

 土井さんのお話しでは、地図情報のなかの目印になるような大きな建物(ランドマーク)で曲がる場所を表示させるよう開発していたところ、学校等大きな壁で囲まれている建物は実際歩いてみると目印の役に立たなかったり、銀行名のたび重なる変更があったりなど、研究室での開発と実際の使用面でのギャップがあったということ。また、歩行者用のGPSではビルの影や衛星の誤差が問題であること、ひとの向いている方向によって道案内が難しく開発中はジャイロを身につけて実験をしたというお話が印象深かったです。

 その後、本田さんの進行で、参加者の皆様と「人を幸せにする身近な科学・技術」という幅広いテーマで一緒に話をしました。
多かったのは、情報化が人を幸福にするのかというテーマでしたが、携帯電話は儲かるのかなど赤裸々な質問もあり、身近な科学の楽しいお話の2時間をゲストと参加者とともに過ごしました。   (企画担当)

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